娘夫婦達の家も昨年末に完成し、12月27日に引渡しが済んでもう1ヶ月を過ぎた。
やっと落ち着いて、今日新築祝いをした。
私の家と同じ一条工務店の家なので違和感が無く、とても住みやすそうな家。
当然全館床暖房で、どの部屋もあったかい。
若者に人気の「i-smart」で白を基調にした部屋は明るくて清潔感がある。
20才台でこんな家に住めるなんて、良く頑張ったものだ。
若いだけあってローン年数も長いので、アパートの家賃代とほとんど同じだからそれはそれで躊躇して30台を迎えるよりはずっと良い選択だったと思う。
これからも、この家で楽しい生活を送って行ってくれるだろう。
前回ブログのように水曜日までインフルエンザのため会社を休んで寝てました。
インフルといえば、やはり喉をやられていますので、湿度が欲しいところです。
通常は1Fと2Fそれぞれ1台づつ置いてある加湿器の設定は50%にしていて、家の中全体が常に約50%になっていますが、寝室に一台加湿器を持ってきて70%設定で運転しました。
写真の数字は撮ったときの現湿度で、65%表示になっていますが、部屋のドアを開けた後だったので5%下がってしまいました。
締め切っていれば、70%設定にしてあるので実際の湿度も70%になります。
朝起きると窓ガラスは結露で一面濡れていました。
さすがに70%だとこうなるんですね。 一条の家に住んでこんな状態の窓ガラスを初めて見ました。
ご存知の様にこのところ、何十年ぶりの最強寒波の影響で私の家の付近は明け方の外気温は氷点下12度とかになっています。
家の中の窓ガラスも恐らく6度になっているものと思います。
そこへ、室内70%の湿度ですからこの結露は当然の成り行きでしょう。
室温20度、湿度70%だと、露点は7度程度になりますから室内側のガラスの表面温度が7度を下回れば結露します。
そもそも、室内側のガラスの温度と外気との温度差が18度近くあるわけで、この断熱性能は凄いことだと思います。
この辺の詳しい実験記事は過去のブログをご覧頂ければと思います。
二重ガラス樹脂サッシの恩恵
二重ガラス樹脂サッシの恩恵-2
二重ガラス樹脂サッシの恩恵-3
なお、過去の記事内で紹介していた結露温度を計算するサイトがアクセス出来なくなっている様なので必要な方はご自分で検索するか下記のアドレスでアクセスしてみてください。
以前住んでいた家だと、そもそも外気がー10で室温を20度に保つなんて一晩中ストーブ焚いて居なければならないし火事のリスクも伴いますからそんな事は出来ませんし、特定の部屋に限っての事になるためトイレに行こうなんて部屋から出ようものなら家の中で有っても極寒の寒さになり、足元も凍り付いてしまいます。
アルミサッシは結露でぐしょぐしょになり、その水滴がサッシ下部のレールに溜まって、それが凍ってしまい翌朝サッシが開けられなくなります。
そんな時、もし地震でも来たら外へ出られず家の中で潰れてしまうかも知れません。
こんな話も今では、昔話しになっています。
結露したとしても、ペアガラスの樹脂サッシの部屋側の表面温度は外気がー10を超えても+5度以上ありますから凍り付くことは無いです。
今ではもうインフルも治っているので通常の湿度50%設定に戻しているので外気がー10であっても窓ガラスの周囲がうっすら結露するだけで朝7時を過ぎて外気温が上がってくるといつの間にか乾いています。
以前にも書いていますが一条の24時間換気システムは、外気導入時に熱交換と共に湿度交換もしているので、湿度を保つのも非常に得意です。
家の中にいると、どの部屋に居ても室温20度、湿度50%で快適な生活が出来るし、外の極寒の状況なんて気が付く事もありません。
足元も全館床暖房で暖かいし、靴下1枚履いていれば足が冷える事も無い。
しかも、以前の家の時の冬季の光熱費より安いんですから全くもって過去の家にはもはや戻る必要など全くありませんね。戻れません。
極寒の生活で精神を鍛えるんだと言う方も居ますが、年を取ってくると何時までもそんな事は続きません。
寒い家は家の中に居ても脳梗塞のリスクも高まりますし、ストーブの使用等により火災のリスクも高いし、極寒の家にいると何事も寒くて消極的になりますよね。
床暖房の高気密の一条の家から受ける恩恵は計り知れないと、あらためて思う今日この頃です。ありがたいことです。
昨日、孫娘の七五三のお参りを済ませたあと、娘夫婦達の建築中の家を見に行って来た。
土曜日に屋根が付いたばかりで、宣伝のための垂れ幕が掛かった。
一般的なTVなどの宣伝等は一切出さないポリシーなので、こんな垂れ幕が唯一の宣伝である一条工務店。
たまたま、大工さんが居たので中も見せて頂く事ができた。
さて、どんな構造なのだろう。
玄関を入ると、なにやら私の家のセゾンタイプとは違うと云うか、時代が違うのかも知れないが、壁の断熱材のEPS剤の色が黒かった。
でも、しっかりすべての壁にEPS材が隙間なく張り付けられているのは同じだ。
それと、1F部分の柱には加圧浸透の防蟻防腐処理された緑がかった柱が使われている。これが安心の印だね。 75年位は白アリや腐食から柱を守ってくれる。
2Fに上がると、天井も全てEPS材(高密度の発泡スチロール)が張られていて夏の屋根からの高熱を防いでくれるのは勿論、冬の断熱性能にも大いに差を付ける。
階段は、14段でセゾンタイプの物より3段少ない。
その分天井が低いと言う事だが、この高さが一般的な家の天井の高さであり、セゾンタイプが特別なので問題ない。
窓ガラスは3枚仕様で、私の家を建てた2枚時代とは進化を遂げている。
国道4号線に近いが、車の騒音は殆ど気にならない。
でも、ペアガラスの吐き出し窓でもサッシ自体の重量があり開けるのが結構重くて大変だが、この窓には取っ手が付いていて引っ張ると「てこ」の応用で、初期動作がサッと軽るーく動いて、その後もこの飛び出した取っ手のお蔭で、スライドさせるのもかなり楽に出来る。
やっぱり、年々改良が施されて来ているんだね。
やっぱり、一条の家つくりは申し分ないと思う。
勿論、この家も私の家と同様に全館、トイレもお風呂も床暖房が入っている。
寒くなってきました。 もう時期、冬。
暖房の季節・・・・
床暖房のありがたみがひしひしと伝わってくる季節だ。
だれが何と言おうと、手軽に全館床暖房にできる一条の家造りの思想は快適そのもので、高度な省エネ。
もう一つ、木の家は香りがいい。 この家の中に入ると木の香りにつつまれ、森の中に入った感じですごいリラックス。
私の家も以前にブログしたが、3年経っても床下から木の香りが風で外に流れていた。
やっぱり一条で良かったと思う。
タイトルの5年ぶりの地鎮祭ってなに??
5年位でまたもう一軒家でも建てるのか?
なかなかそんな方は居ないと思う。
実は娘たち夫婦が私の家から2km程度の所に家を建てる事になって、今日その目出たい地鎮祭が行われた。
その地鎮祭に私も夫婦で参列した。
ところで、依頼した住宅メーカーは私の家と同じく娘たちも一条工務店にした。
別に私が押し付けた訳でも無く、娘たちも方々住宅展示場を歩き回り、情報を得ていたが結婚するまでの間1年くらい私が一条で建てた新築の家に住んでいて、一条工務店の家の造りの良さを知っていたため、右往左往しながら結局最後は一条工務店に落ち着いてしまったらしい。
神主さんも、私の家の時と同じ方でした。
一条の営業さんも同じ方で監督さんも含めずっとなじみの方々で信頼が置ける。
来週から工事が始まり、年内完成の予定となっている。
今年の夏は天候不順で曇ってばっかりだったが、今朝早く雨だったが地鎮祭の時刻になると青空が広がり出して、涼しくて最高のコンディションだった。
午後には秋空の様な天気となり、これからの娘たちの明るい未来を感じる。
良い日だった。
今回は「家を建てる時のノウハウ」と云うよりも、家を建てている時のノウハウになります。
完成した後に壁の中の構造等を知りたい事があり、そのための大切な記録を取って置くと云う行為について。
先日、玄関の靴箱の上の壁に写真を飾りたいと思って、そのための釘を打つ必要があり、石膏ボードの裏にある柱などの構造物の在り処を知りたくなった。
そのため、土曜日に次のようなアイテムを買って来た。
右のアイテムは、石膏ボードに細い針を挿して木材などの構造物を確認する物。
左のアイテムは、穴を開けずに構造物を感知できるもの。
左のアイテムについて若干説明すると、下記の説明の様に石膏ボード裏にある凹凸の変化点を検知してブザーとLEDで知らせてくれる優れものだ。
実際、使って見るとかなり正確にその場所を示してくれる。
ところが、玄関脇のシューズBOX上の壁で試すと、ブザーがピーと鳴ったままLEDが点かない。
説明書では、裏にある構造物が検索開始点からすでに存在していて切れ目の変化が無い場合などにそうなるらしい。
もう一つのアイテムの針を実際に刺して確認しようと思ったが、小さな穴であってもあまりあちこち穴を開けたくなかった。
その時、思い出したのが建築途中に大量に撮った写真がある事を思い出した。
多くの人は、建築途中の家を写真に収めたとしても、恐らく記念にとかそう言った意味合いで数枚撮ってお終いだと思う。
でも私の場合、完成後見えなくなってしまう壁の中の構造を記録しておくために撮ったので、そもそも視点が違う。
全部屋の壁となる部分を全て工事の順を追って撮っておいた。
玄関付近も探したらありました。
下の、写真の右上の横に長く打ち付けてある板が、先ほどの電子探知機で連続して構造物があったと認識したシューズBOXの上の壁で、その壁の半分から上がそうなっている。
再度電子探知機で上下の確認を行うと、間違えなく板の最下部の切れ目でLEDが光ってその場所を指示してくれた。
写真だけでは、正確な床からの寸法までは把握しきれないので、これらの写真と探知機の両方が有って、初めて確かな状況が把握できると言うものだ。
これらの情報から裏板の位置は割り出したが、もう一つの針式の探知アイテムで実際の板までの深さ等を正確に確認すると、20mmでした。
なお、釘についても良い情報を書いておきますので、必要な方は参考にしてください。
普通の釘では、もし万が一不要になった際に、抜くのが難しかったりするかも知れないので、木ネジを使いたいのだが一般的な木ネジは結構太くて大穴が空いてしまいます。
そこで、ホームセンター内をくまなく探したところ、写真の様な「建具用木ネジ」と云う物を探し当てました。
太さが2mmしか無く、壁に開ける穴は最少限に抑える事が出来、ステンレスなので錆びて穴付近が赤くなってしまう恐れもないという優れものです。
一条工務店の家の場合、屋内壁で使用している石膏ボードも確か一般住宅では厚い15mmですが、前述したように壁表面から裏板までの実測値が20mmなので、その厚みとその裏板にねじ込む量と、写真フレームの紐を掛けるために壁から吐出させておく寸法を考慮して32mmの物にしました。
これで、木部には9mm食い込ませて3mm壁から頭を出せます。
あまり、頭を出し過ぎると写真フレームが手前に倒れて来ますから、この程度が良いと思います。
その状態で、設置した写真フレームの状況が次の写真です。
2年前にサイクリングで行った那須フラワーパークで撮った写真を入れて見ました。
写真サイズはA3です。
でも、住宅メーカーによっては建築途中には一切立ち入りを禁止するメーカーも有りますから注意が必要です。
そんな状況下ではなお更、今回のアイテムは無くてはならない物だと思います。
なお、電子探知装置と針式装置については、以下にamazonの販売情報を載せますのでこちらも参考にしてください。
。
シンワ測定 下地センサー Basic ベイシック 78575 | |
クリエーター情報なし | |
シンワ測定 |
シンワ測定 下地探し どこ太 Smart 35mm 78586 | |
クリエーター情報なし | |
シンワ測定 |
その地域にはその地域の四季折々の自然の動きがある。
雨雲の通り道、雷雲の通り道、季節風の向き・強さ、土地の傾斜、日当たり、と考えたらきりがない。
私の所は幸い雷の通り道では無いが、怖いので先日のブログのごとく、万全の対策はしている。
でも、もっと日常生活に密着した心地よさを求めるには、春から秋の風の動向を知り、如何に家の設計に採り入れるかで、変わって来る。
一条の高気密高断熱の家に風は必要無いだろうって?
私は完全に外部と遮断された生活は好きでは無い。
かといって、それを完全に拒む事もしたくない。
要は、状況に応じて使い分け出来れば最高の快適性が得られると云うこと。
大は小を兼ねる如く、一条の高気密高断熱を持った上で、時には窓を開け放ち自然に興じる。 これが最高!
そのためには、その地域の季節ごとの風を読む。
土地と家を同時に新天地に入手される方には難しいかもしれませんが、ネット上でその様な情報を入手する事も今の時代可能なわけだ。 あとは自分のやる気のみ。
私の場合、中古で買って22年住んで、建て替えることになったので、今までの家に多くの不満があり、何をどうしたら改善できるか知り尽くしていた訳だが、別に違った場所に住んでいても共通点は有るはずで、常にその様な問題意識を持って居るかどうかだと思う。
この場所は那須山の傾斜の途中にあり、南東方向に緩やかに傾斜し、春から秋にかけて南東から南の微風が常に吹いている。
この風を掴めれば、快適な生活が出来ると確信していた。
窓にはスライド型の窓と、開閉型の窓がある。
これを上手く組み合わせてヨットの帆の如く涼しい風を屋内に取り込める。
設計士さんだって、その土地勘がある訳では無いかもしれない。 恐らく利き手で開けやすいとか、道路や門の向きなどからその開閉の向きを無難な方向に設定してくれるのかも知れない。
つまり、運が悪ければ逆の向きになってしまう場合もあり、建て主が何を以ってそれを判断するのか、しっかりした考えを持っていないとそのまま完成となってしまう訳だ。
窓の目的は開けやすいかでは無く、風を取り入れるために開けるものだから。
私の場合、5枚の開閉窓を提案頂いた向きと逆にして頂いた。
一番考えたのは、バスルームと脱衣場にそれぞれある開閉窓。
夏、部屋にはエアコンを作動させるが、バスルームの湿気を取るのに風を通すとなると何処からか空気を入れるか出す事になる。
部屋や廊下を通して空気を出し入れしたのでは、折角のエアコンの快適さが失われてしまう。
そのため、バスルームは隣の脱衣場と連携して単独で空気の流入を可能とする事で、バスルームの乾燥はしつつも、他の部屋の室温や湿度には影響を与えない工夫が必要と考えていた。
この課題を解決するために秘策を考えた。
その秘策とは・・・・・
バスルームと脱衣場にそれぞれ一つづつある開閉窓を背を向ける様に開くようにした。 観音開きと逆のイメージ。
その間にはエコキュートを配置して壁を作った。
この付近では夏から秋にかけて図面の左方向から吹く風が殆どであり、風は半開きにした開閉窓からバスルームに取り込まれ、そのまま脱衣場から抜けて行く。
右側にある脱衣場と廊下の間のスライドドアを締めておけば、他の空間には影響を与えずこの2部屋だけで機能できて、バスルームは直ぐに乾燥できる仕組みだ。
ついでだが、脱衣場右側にあるトイレの窓も風下に向けて開くようにしてある。
要は、風を入れたいのか出したいのか、その地域の風の動きを知る事により、窓の開閉方向を決めれば良いのだ。
あとは、晴れているのか、外の湿度はどうなのか、気温はどうなのか、その時々の状況を見ながら窓を開け閉めすれば、こんな快適な住空間は無いと云いたくなるような環境を得られる。
電気を使うだけが心地よさを得る唯一の方法では無い訳だ。
南東向きの家の前面方向にある開閉窓の開閉方向は風向きを考えれば当然写真の様になる。
あとは、どこもそこも窓を全開にすれば良いと云うものではない。
風の入り口は小さめに、そして出口は広めに。当然なのだが、加えて入り口と逆方向を開けるが鉄則。
これって、意外と知っているつもりで、理解出来ていない人が多い。
何処もそこも全開では、強風ならともかく微風は家の中で、なかなか心地よい「そよ風」とはなってくれない。
何十回と体感していても理解できない人には意味のない事なのだろう。
また、夏の朝の涼しくて心地よい風も10時を過ぎると暑くなり、そのままにしておくと室内の壁や床まで熱くなってしまう。
それから窓を閉めエアコンを掛けても折角の高気密高断熱がもったいない状況に陥ってしまう。
暖かさも保温する訳ですからね。
ハード(家や窓の構造)/ソフト(使い方)両面が合致して初めてその効果が発揮できると言う事もお忘れなく。
春から夏の朝。
2Fのバルコニーのサッシを1/4開け、1Fのウッドデッキのサッシの2箇所だけ開けると、涼しい風が2Fから1Fへ階段を駆け降り家中を駆け抜け、爽快な気分でコーヒータイムが楽しめる。
今年も、もう時期その季節が訪れる。
自分で考え抜いて手に入れた住空間の季節。 待ち遠しい限りだ。
サザエさんの家に出てくる勝手口。
八百屋さんとかが、配達物を玄関では無く台所の勝手口に「毎度~!」と云って届けてくれる。
私の旧家屋にもその勝手口がありました。
台所は北側にあり、冬になると那須おろしの強風がもろに当たるところです。
なぜかそのドアには通気口があり、常に閉めていても強風の北風が吹くとそこから風が入って来ました。
当時は、暖房はファンヒーターでしたので、頻繁に灯油をタンクに入れる作業が有り、外に置いてあるポリタンクを取りに行くには便利だったけど、それだけ。
別に八百屋や酒屋が配達に来る事も無く、勝手口を設ける事によるメリットは無く、逆にそのスペースを設ける事のデメリットばかりだった。
人間どうしても今まで有ったものは、何の考えも無くそれを継続したがる。
自分も、設計当初は要否に関わらず今まで有った勝手口を付けようとしていた。
しかし、勝手口を付けるとなると、そのスペースの確保や、キッチンの連続性が失われたり沢山の課題が出て来る。
そこで、ふとその必要性について考えて見た。
「ない。。必要無し!」
自分の環境には必要性は全くない事に気が付いた。
ただ、玄関と反対側に行く必要はあるので、玄関からしか出入りが出来ないとなるとそれはそれで不便さは生じる。
そこで考えたのは、「ウッドデッキ」
キッチンと同じ部屋の吐き出し窓の外にウッドデッキを設ければ、外でコーヒー飲むのにも都合が良いし、ウッドデッキから下に降りれば玄関の反対側の畑にも近いし、駐車場もウッドデッキのすぐ脇に作ったので買い物から帰って来て重い荷物はすぐこのウッドデッキに置いて、玄関から入ってこのサッシを開ければキッチンに難なく持ち込める。
一石三鳥の様な使い勝手のよい物になった。
勿論、全ての家で勝手口が不要とは云わない。
これは一例だが、家を建てる時には一つ一つの機能について、「何となく」では無く立地条件含めて具体的な状況を目に浮かべながら要否を判断する必要性があると感じます。
建ってから後悔しても、誰かの責任に仕立てても仕方ないですからね。後にも先にも設計の段階が全てで、期限もありますし、睡眠時間が・・・なんて云ってる場合じゃ無いです。
旧家屋は震災の被害で傷んでいて震度3程度でもギシギシ音を立てるし、急いで居たので私はほぼ一ヶ月間、睡眠時間は4時間以内でした。
そんな検討し尽くした家に不満など出るわけがありません。
誰に質問されても全ての間取りに意味があり、説明可能です。
楽をしたいのであれば、建て売りの実際の物を見て購入するのも賢い考えかも知れませんね。
実際、私も最初に中古の家を購入した時にはそんな動機からでした。
人が暮らすには、家もそうですが周囲の環境も自分に合った場所である事が快適な生活には最も重要だと考えます。
その場所に住んで、その場所の環境を良く知り、そこに合った家を造れれば、これ以上の好条件はありません。
住まない事には始まらないと、中古住宅を買いました。
この話は、別なノウハウにつながります。
次回。
旧家屋は前述したように中古で買いました。
いろいろ不満があり、自分でコンセントの部分にアンテナ端子を増設したり、好き勝手に改造を加えていました。
さて、新築の家の設計も後半に入って電気配線になり、万が一不足が有ったら自分で何とかしようと企んで居たが、あっさりと一条の設計の方に「出来ません」と云われた。
理由1:外壁には全て断熱材のEPS材が詰まっていて、壁の隙間にケーブル等を落とし込む事が出来ない。
理由2:内壁であっても防火性能を上げるため、天井裏まで全て各部屋毎に防火壁があり、天井裏を横切る通路が無い。
これを聞いて、あらためて配線図面を見たら基本費用に含まれるコンセントでは足りないと感じた。
結局追加費用を払ってコンセントの数をほぼ倍にした。
この電気エネルギーの時代にコンセント不足は不便を強いられるのは確実で、延長コードでの対応は出来るにしても、線に足を引っ掛けて転倒するなどのリスクもあり見かけ上も好ましい物ではない。
それと、忘れてはならないのが、情報コンセント。
今時、インターネットは不可欠なもの。
私の家は2Fのウォーキングクローゼットに光ルーターがあるが、無線LANを使うにしても2Fと1Fそれぞれにアクセスポイントが欲しい。
特に全館床暖の家は床の中が全面アルミ箔で覆われているため、1Fと2Fとの電波の飛びが制限されるため重要だ。
そこで必要な場所にはLAN配線を施しておく必要がある。
幸い、私はそのような知識が有るので自分で設計して工事をお願いしたが、コンセントと同じ理由から、自分で設計出来なくとも住宅メーカーに相談して設計図面に入れておく必要があると思う。
私の書斎のコンセント部は、机より上になるように高い場所にコンセントを設置してもらった。
この高さは何をするにも非常に快適です。 机を置く場所が決まっているのなら是非お奨めです。
コンセントはPC用の電源コンセントと、TVアンテナ線、それに光ルータ―からのLANと1FのTVボード後ろへ直接行っている渡りLANがある。
なんと云っても無線LANよりメタル配線のLANの方が伝送スピードは遥かに早いので、ディスクトップPCを設置する部屋とかメインのTV周辺には是非このLAN配線は必須だと考える。
私の場合、自分の書斎と1FのメインTVとの間にもLANの渡り配線を施してPC内のハイビジョン動画も大型TVで視聴できる環境を整えた。
2Fの無線LANは、階段を上がった脇の棚の上に置いてあり、2Fのどの部屋に居ても無線LANのWiFiが使える。
1Fの無線LANは電話機の脇に置き、電話コンセントと電源コンセントそれに無線LANコンセントを電話機のテーブル後ろで全て接続できるようにしてある。
TVボード裏にも電源コンセント、光ルータ―直のLAN、2F書斎からのLANと当然アンテナ端子と必要な物は全てコンセントボックスにある。
アンテナ端子も全ての部屋に設置し、リビングのダイニングテーブル脇にも出してあるのでどこにでも設置可能になっている。
普段の食事などの時はもっぱらダイニングテーブルにあるTVを見る事が多い。
何処も、配線が外に露出する事が少なくすっきりできるところが良い。
快適な生活とは、暑い寒いだけでなく日常の自分達の色んな活動を加味出来るかどうかも大きな影響を与えると考える。
愛着の湧く家。
それは、どこまで自分達の思い入れが詰まっているかだと思う。
そのためには、家の外観も重要だと昔から考えていた。
家全体の形状、屋根の形状、カラーリング、窓の配置・形 ・・・ 等々
表から見た外観については、あまり単調でもつまらないし、変化を持たせたかった。
それは、先日のブログにも書いた様に地震に弱くなってしまうので「欠け張り」では無いもので・・・
沢山のモデルデザインの家の写真や通勤電車の車窓から見える実際の家を何時も眺めながら考えていた。
その結果、時々ブログにも登場するこの家の外観になった訳だ。
家の値段は建坪に比例するので、自分の予算に合った家を建てようとすると予定より随分とコンパクトにしなければならない。
私も御多分に漏れず、その道を辿った訳だが、家の中の間取りもそうだが、外観も譲れない部分があった。
人に言わせると「鳩小屋」とかジョークを込めて云うらしいが、外観に変化を持たせるため右側の向きを手前に向けさせるようなデザインにした。
この正面向きの場所を中央に持ってくる方も居ますが、それだと10円玉の建物の様にあまりにも均等になってしまい、変化が無くつまらない。
しかし、この外観にはある秘密が隠されている。
予算に合わせてコンパクトにしたので、この鳩小屋の窓の位置が中央に来なくなってしまった。
設計途中の状態ではこの様になっていた。
何処か違和感を感じないだろうか?
鳩小屋部分の窓の位置が左よりになっている事に気が付きましたか?
向かって右側のスペースは、耐震性能上どうしても一軒分(約90cm)が必要で、この間取りでは窓枠を中央に持ってこれないと云う。
間取りの図面を見ると
なるほど・・・・・ 予算上、この間取りでしか建てられないし・・・
なら、壁面の面積を広げればいいじゃん!
前向きな性格上、どんどんアイディアが浮かんで来る。
で、最終の図面では・・・
一条の方にも、このスペースを付けても良いですが、タダじゃないですよとの事。
でも、考えて見てください。
左側に寄った窓枠のアンバランスなデザインで一生後悔する事を・・・
でも、神様は何時も私に味方してくれます。
このデッドスペースと思われた場所がなんと云う事でしょう・・・・
丸で、括り付け家具の如く・・・です。
実はこの棚は、昔から使っていた本棚の移動式部分の棚。
家を新築して、自分の書斎には括り付けの書棚を付けて頂いたので、古い書棚家具は必要なかったので処分した。
その時、ふとこのスペースが気になって寸法を図ったら幅が30cmで、この移動部分の書棚がピッタリ30cmって訳よ。
誰が見ても、くくりつけのおしゃれな小物棚だと思う。
実は天井までは寸法が足らないのだが、下の部分にはホームセンターで入手した引き出し棚が同様に30cm物が収まっていて、その棚と合わせて天井までぴったりで、しかも移動式書棚だったため、一番上には固定するためのネジまで付いていて、それを天井との2cmの隙間に板を噛ませて固定出来たので、地震等で倒れて来る事も無く、ドンピシャで収まっている。
これって偶然にしては凄過ぎる状況だと思いませんか。
常に努力していると、こんな神業的な事が良く起きます。 「災い転じて福となす」私の人生ではもう数えきれません。
不平不満を云う前に、前向きな考えのアイディアを出すことが何よりです。自分の家ですからねェ。
このデッドスペースと思われた外壁の見かけ上の伸長により窓は中央になり、見た目にもとても調和の取れたデザインとなりました。
更に、この鳩小屋は家の横幅に対してあまり小さすぎ手も大きすぎても調和が崩れます。
自分では、現在の比率が一番違和感なく良いと思っています。
皆さんも諦めずに前向きにアイディアを出して楽しいマイホームライフを楽しんでくださいね。
洗濯物を干したりするのにバルコニーは不可欠なものですが、そこに行くための動線が気になります。
家によっては、どこかの部屋を経由しないと行けない間取りだったりします。
その部屋が、家族の誰かの部屋だとすると頻繁に出入りされたら不満が出るでしょう。
仕切られた部屋としての機能が失われます。
私の場合、子供達も大きく成ってそれぞれに部屋を設ける必要も無かったのと、予算上大きな家に出来なかったため部屋を一つ少なくしました。
その分、セカンドリビングとして2Fの階段を上がった場所を広くしました。
休日などはここでJAZZを聴きながらコーヒーを飲んだり出来て、私の書斎での趣味の仕事休めには持って来いです。
でも、先日i-SMARTの家を見学に行った際に、そのお宅ではウォークインクローゼットの中を通ってバルコニーへ出るような間取りになっていました。
そんなアイディアも有ったんだなと感心しました。
これなら、部屋数を減らさずにバルコニーへの通路兼ウォークインクローゼットに出来て、プライバシーも保たれると云う訳です。
子供たちが小さくて個々に部屋が欲しい場合にはうってつけですね。
家族構成の変化と共に、必要な家の間取りも変わると云うのが正直なところですが、何処に照準を合わせるかはある程度先を見据えた検討が必要なんだと思います。
家の大きさ、つまり費用に影響されずに家を建てられればこんな苦労は無いと思いますが、結局住む人がその空間を上手く使って順応していくので何とかなるのでしょうね。
でも、私の家の場合、2Fの階段を上がった場所を広くとった事で、思わぬ恩恵を受けました。
階段から続くバルコニーへ出る手前大きな空間が出来て、部屋干し用のフックを付けて頂きました。
当然天気の悪い時や家を留守にする時などは部屋干しとなります。
24H換気の排気のための吸気口が写真右上にありますが、そのため空気が常に動いていて大きな空間と共に、部屋干しでも洗濯物があの特有のにおいを発する事はありません。
古い家の時は部屋干しする時の空間自体は広かったけど、空気が淀んでいたため天気が悪いと何時も納豆の様な匂いに悩まされていましたから、今はとても快適です。
私が家を建て替えた理由は、ズバリ震災で旧家屋がかなりの被害に遭ったから。
ズバリ青天の霹靂みたいな感じだった。
近隣の家は大した被害を受けなかったのに、自分の家は至る所のドアやサッシが閉まらなくなってしまった。
その想定原因と対応について書いて見たい。
●原因その1
その大きな原因の一つに欠け張りが多い家だった事が挙げられる。
旧家屋は丁度大きさの違う四角い箱が3つくっついた様な平面図であり、それぞれの箱の大きさが異なることから、地震の際にそれぞれ違った固有の動きをする事になり、その境では大きな力が加わり損傷を受けたと考えた。
実際、被害の大きかった場所と一致している。
★対応策
なので、新しい家は欠け張りの無い四角または長方形の家を建てることにした。
勿論1階と2階の形状も同じ総2階建てがいろんな面で優れていると判断した。
それと、無意識に1階部分の壁と2階部分の壁の位置を合わせるように間取りを決めた。
これは、昨年のNHKの番組で熊本地震で明白となった現在の耐震基準に合っているにもかかわらず地震で壊れた家は、1Fと2Fの壁の位置の一致率が低く、2Fの重みで1F部分が潰れると言う事だった。
この欠け張りが無く上下の壁の位置の一致率の2点が地震に強い家の条件と言うことになるのではないかと思う。
私が当時間取りを決める時に一致率の重要性を「もしかして・・・」的な感覚でしか思っていなかったが、今になってみれば正しい判断だった訳だ。
なお、一条工務店の家は基礎内部から出ているホールダウン金物を使用し、縦の柱と基礎をがっちり結びつけて居ますから、そうでない家に比較したら地震には強いはずです。
●原因その2
旧家屋は中古で買ったのだが、建ってから35年も経っており、全てが古い設計になっていて、基礎も昔からの周りだけの基礎だった。
地震で、南側と北側の2箇所に大きな亀裂が入ってしまって、もはや基礎として機能しないと言われた。
★対応策
そのため、建て替えるには絶対にベタ基礎は基本中の基本だと感じて、費用は多少なりとも高くなるが、べた基礎での工事にしてもらった。
べた基礎なら、底の面にも全て鉄筋が入るので、基礎全体が一枚岩として同じ動きになるので、基礎に亀裂が入って段差が出来る様な事は少ないと考えた。
●原因その3
ズバリ! シロアリ。
旧家屋は中古で買ったので、建てた時の状況や内部の構造は全く分からなかったが、近所の方の話しでは結構良い造りの家だったと聞いていた。
しかし、震災の3年位前から浴室付近でシロアリが大発生していた。
以前にも書いたが、古い家を取り壊す際確認したが、浴室の外壁内の板なども至るところ喰われていた。
★対応策
この点も一条工務店を選んだ大きな要因。
一条の家は1F部分の木材は全て木材の芯まで加圧防蟻防腐処理されたもので、75年以上も効果が持続するとされています。
周辺に最近建った数件の家は一切その様な木材を使用した家は有りませんでした。
全くの白木のままで、1件だけは防蟻防腐の塗料が一番下の木材に若干塗られているのを見ましたが、木材の表面に塗るタイプは5年くらいしか効果が無いそうです。
●まとめ
間取りなら自分でも何とか注意を払う事ができますが、どうにもできない部分については、やはり住宅メーカー選びしか無いと思います。
最近では、近い内にまた地震が来る事を誰も否定する人は居なくなりました。
そんな中で、少なくとも命を守ってくれる家に住みたいですね。