いよいよリーフの試乗レポートだ。
これまでの車には欠かせなかったキーはポケットのどこかに入っていれば良く、ドアのロックもエンジン(モーター)スタートもキーを手に持つ必要はない。
全て、指一本のタッチで済んでしまう。 もう現実にそんな時代なんだね。
下の写真はハンドルの奥にある表示パネルだが、右側の145kmと云う数字が現時点から走行出来る予想距離数。
ディーラーから車を走らせて来て家に着いた時に撮った写真だが、家で充電テストを行ってほぼフル充電状態で予想走行距離=182kmと表示されていた。
さて、電源スイッチを入れたからと云って何か音がする訳でも無く、静かなままで本当に走れるの?って心配になってしまう。
アクセルを踏むと静かに発進し、タイヤの音が次第に大きくなって来て走っている実感が出て来る。
雨で路面には水が溜まっていたので、40km/hを過ぎると結構走行音が出て来たが、乾燥路だったら驚くほど静かな走りなんだろうと想像する。
ハンドルの右側には「ECO」ボタンがあり、これを押すとエコモードの走りになる。・・・とてもアクセルが重く感じて、妻の軽自動車のアクセルを踏んでいる感覚。
ところがこのECOを解除すると・・・・・すッ!すごい加速、しかもアクセルとの時間差も感じず超リニア。 私の2000ccのエンジン車では、アクセルべた踏みしてもこんな加速感は味わえない。まるで、ナナハンのバイクで、停止状態から軽快にアクセルを開いた感じで、シートに押し付けられる感じがした。
でも、車内が静かなので、70kmのスピードが50km位のスピードにしか感じられず自分の目を疑った。
ちょっと慣れるまではスピードの出し過ぎに注意が必要な車だ。
さて話は戻って、写真に写っている「ECO」以外のボタンは、全て「オートドライブ」に関わるボタンだと言う事を事前に取説で確認していた。
雨が降っていて走行車も少なく真っ直ぐな田舎道なので、早速試してみた。
すっごく快適!!
「CRUISE」ボタンを押し、オートドライブ機能を有効にした後、表面がギザギザしたボタンを手間に押し下げると、その時点のスピードが記憶され勝手に定速走行してくれるので、足はブレーキの上に置いておくだけでアクセルを踏む力は必要ない。
この状態でアクセル踏んでも速度の変化は無く、無視されている。 オートドライブの解除はブレーキを踏むか、「CRUISE」ボタンを再度押して解除する。
スピードを固定された状態でスピードを変えるには表面がギザギザしたボタンを上に押し上げるか逆に手前に押し下げれば設定スピードの変更が出来る。
結局、一日で走ってきた実走行距離は80kmで、家に着いた時に表示されていた残走行可能距離は50kmとなっていた。
つまり、家を出る時の予想残走行可能距離が182kmだったので、182-50=132kmで、予想走行距離より 40% くらい多く電力を消費してしまったらしい。
これは、走り方や路面の状態、エアコンなどの消費など複数の要因に影響されるので仕方ないのだが、この日電池切れまで走ったとすると計算上では120kmくらいは走ったものと思われる。 今回はテスト走行と言う事で色々やってたので仕方ないでしょう。
話は変わって、後部の荷物の収納能力が気になった。
私の場合、ビデオ撮影機材の運搬や望遠鏡の運搬など大量の荷物を積むことが有るのである程度のスペースが必須。
後部座席を倒してみた。
今乗っているリバティーはフラットな広い空間になるが、その様な状態にはならなず、段差ができるもののそれなりの搭載スペースは確保できそうだ。
でも、車内泊は出来そうにない。
それ以外では、シートの位置が低いため、車から降りようとした時にリバティーの様に体を90度外に回転するだけでサッと降りる事は出来ない。腰など痛くなったら結構乗り降りに力が必要かも。 車高の高い車に慣れてしまっている上での不満かも知れないが・・・
一応、エンジンルームも見てみた。
モーターなのでエンジンルームと云うのも変だが、これまでの慣習からすれば分かりやすいだろう。
エンジン車と比較すると非常にスペースが多い気がした。
それ以外に、良く見るとモーターの下方向を見ても地面が見えない事に気が付いた。
エンジン車なら、隙間から路面が見えるのだが、全てシャーシと一体の板で運転ルームと同様に完全個室になっていて下からの水の浸入を抑えている様だ。
さて、昨晩の深夜電力時間帯での充電による消費とエコキュートの消費電力の同一時間帯での運用の是非についての結果です。
リーフへの充電開始は23:00からで、一気に消費電力が上がっているグラフ部分が23時台の時間です。 このグラフを見ると昨夜は23時から4時までの5時間程度で充電を終えた見たいです。
エコキュートとの競合による消費電力のピークでも4kw/h程度なので全く問題ない事がはっきりしました。
たった2日間の短い時間での日産リーフの試乗でしたが、走行可能距離に不安を残すものの、日常での使用には全く問題ない事も明らかで、地球環境を守ると云う観点からもこれからもっともっと普及してもらいたい車だと思いました。
今日も、ディーラーの営業の方と電話で話をして、冗談で私の車と物々交換しましょうと云って見ましたが、冗談で 「良いですよ」 だって。
本気になりたいところですが、そうは問屋が許さないってところで、幕です。
明日には車検を終えた私の車が戻って来て、リーフともお別れです。
2日間とても楽しかったです。 リーフさんありがとう! 栃木日産西那須野営業さんありがとう!