先日若干予告しましたが、指に大怪我を負った。
そんな時、知らない人は旧態以前の治療法で治してる人は多いと思う。
知ってはいるけど信憑性を疑って昔のままの治療方法で甘んじて傷痕を残す人も多い。
私は新しきを知るとすぐ実行する立ちなので、すでにもう2回も酷い傷を自分で治して来た。
ただ、闇雲に飛びつく訳ではない。理解し、納得する事が重要です。そして研究。
それが「湿潤療法」です。
皮膚に負傷を追った際の治療方法の一つです。
社内の人に確認しましたが、まだまだ一般化していないと思われる。
こんなに綺麗に治るのに何を躊躇する必要があるの? と云いたい。
皮膚に切り傷や擦り傷を負うと、必ずオキシドールやらヨードチンキで消毒をしたがる。
これが最悪の事態を生む元凶だと多くの人は思わない。当たり前の正し~い措置だと思って疑わない。
以前にも何度かブログしたミトコンドリアの記事の中でも触れたが、人の体は自ら細菌感染を防衛したり傷を治す力が備わっているのに近代医学だと称して薬を多用する事でその力を奪い、長引かせ、傷痕を残すことになっている事が多い。
今回紹介する「湿潤療法」は皮膚の怪我を綺麗に早く治す方法です。
自転車歴45年の人間にとって、怪我は切っても切れない間柄。
過去多くの痛みを伴って来ました。
実は私も湿潤療法は面倒そうでなかなか踏み切れませんでしたが、がんに立ち向かうためミトコンドリアの知識を得ようと本を読みあさっていたときに、傷口にオキシドールなどを浸けることがどれほど皮膚細胞に悪影響を与え、皮膚の細胞核を壊し、ミトコンドリアも破壊するか知りました。
そして傷口を乾かす行為もナンセンスな行為で有り、傷口の治りを阻害し長引くだけでなくケロイド等の傷痕を残す結果になる事実。
全てが誤った治療方法の塊で私達はずっと痛い思いをさせられてきた。
もう過去の治療方法には戻れない、実感の治療方法が「湿潤療法」です。
今回で3度目の実績となるので詳しく説明します。
★3月11日(日)怪我
この日、厚紙を加工してバックの中の仕切りを作ろうと、定規とカッターで紙を裁断していた。
慣れた作業で外の景色に目をやったその時、悲劇が訪れた。押さえていた左の人差し指が定規からはみ出ているのに気がつかず・・・
想像がつくでしょう。
人差し指の横のはらわたが、ザックリと切り落とされてしまった。0.01秒の出来事だった。
血が溢れて止まらない。5分押さえようが10分押さえようが止まらない。
切り落とされた皮膚を見てもかなり広くて深い事が明らかだった。
ここで直ぐに湿潤療法に取り掛かった。
先ずは傷口周辺の皮膚を流水で綺麗に洗い流す。傷口にも水が掛かりかなり痛いが、我慢するしかない。
昨年の一面アオコの路面で自転車転倒して怪我した時に使って残っていた大き目の「キズパワーパット」が有ったので半分に切って、それで傷口を覆って取りあえず止血に成功。
この間、一切薬品は使わず。(これが最大に重要)
少しでも薬品を使うと後に化膿したり傷が治りにくくなり、傷跡が残る結果の要因の一つにもなる。
★3月13日(火)怪我から2日後
医者に行く。
自分で治せると思いながら、今までになくあまりにも傷が深かくて広くて痛かったので本当に皮膚が再生するのか不安で医者に行く事にした。
事前にネットで「湿潤療法」を行っている医者を探すと、以外にも会社の近くに有った。
五反田の「やまざきクリニック」
医者だって万能じゃない。旧態以前の治療方しか眼中にない先生だっている。
そんな先生に、こちらからその療法を願って説明しても「誰に物申してるんだ」と反感を買うだけだ。
強制的に消毒液を塗られ、ガーゼを当てられるのは勘弁してほしい。
結果は人生の中でもう何十回と経験して明らか過ぎるほど明らかだからね。これを読んでるあなたにだって分かるでしょ。
やまざきクリニックに行き、先生に指を差し出すと、傷パワーパットで覆われていたので、すぐ察知してくれた。
「湿潤療法で治したいんですが、かなり傷が深くて心配なんです」と云うと、「消毒は?」と聞くので「一切やってません」と伝えた。
「えらいねぇ~」と褒めてくれた。そして、「大丈夫、治りますよ」と断言してくれた。
もう既に怪我から2日経っていましたが、化膿することなく来た。
しかし、丸2日間傷口がジンジン痛くて一日目の夜は何度も目が覚め良く眠れなかった。
先生に見せると「これだけ深いとまだまだ3日くらいは血や体の中から出てくる液体が多すぎてパワーパットでは溢れてしまうので吸収が良いスポンジのパットにしましょう」
と云って、「ハイドロサイトADプラス」という7.5cm×7.5cmのパットで指を覆ってくれた。
流石に怪我直後に撮った写真は恐ろしくて載せられないが、怪我4日後にパットの交換をしたときに撮った写真を載せましょう。
見た目、白くて皮らしきものが覆っているように見えた。
★3/16(金)怪我から5日目
2回目の通院。
傷口を見せるため、昨日交換したばかりのスポンジパットを外すと、先生がいきなり指を両側から押して血や体液を絞り出した。
痛~い!
でも、なんか傷口が綺麗になった。
「まだ、沢山液が出るからスポンジパット付けておいたほうがいいね」と云ってそれを継続。
★3/18(日)怪我から7日目。
家で、自分でパットを交換する時に写真を撮った。
かなり傷口が綺麗になっていて、乾かずにしっかりと湿潤を保っている。 化膿も一切していないでしょ。
見ようによっては旨そうに見える。食いもんか?!「熟成肉!」・・・余裕が出てきた証拠。
★3/20(火)怪我から9日目
3回目の通院。
パットを外して見せると、「もう今日からは傷パワーパットでいいね」と云って自分がいつも使っているものと同じ物で小さいものを貼ってくれた。
そして「このまま綺麗に治りますからもう来なくても良いですよ」と云う。
顔を洗ったり風呂に入るときに水が心配だと漏らしたのだが、診察が終わって会計待ちをしていると、看護師さんが駆けてきてポケットから医療用のゴム手袋を出してくれた。
「この指の部分を根元から切って水を使うときに指サックにすると、水が入りませんよ。」って説明してくれた。
これが、非常に役立った。 お風呂に入っても全く水が入っていかずに安心して洗髪もできた。
看護師さん助かりました。ありがとうございます。
先生も理解のある明るい良い先生でした。 お世話になりました。
★3/23(金)怪我から12日目
病院で貼ってもらった物と同じサイズを薬局で買ってきて交換した時に撮った写真。
もう完全に皮膚が出来上がってきている。
もう少しだが、ここで乾燥させてしまうとかさぶたが出来てしまって、傷跡が残るので気を抜かずに再度パワーパットで覆っておく。
★ 3/25(日)怪我から14日目
遂に、「キズパワーパット」を外す時が来た。
ご覧の様に「キズパワーパット」はパットが重なった部分はお互いが溶着し合って外れる心配は無いし、傷口を完全に密閉してくれる。
傷口より大き目のものを使ったほうが良い。
もうここまで治っていた。
まだ再生した皮膚が薄いのでこの後も数日間はカットバンで保護しておく。
そんなことで、カットバンを箱から取り出そうとしたら、なにやら皮らしきものがその脇に落ちていた。
ティッシュと一緒にゴミ箱に捨てたと思っていたが、正しくあの時切り落とした「皮膚のミイラ」だった。
傷口に乗せてみた。
乾燥して小さくなっているので、本来はもっと大きく厚みもあった。
カットバンで数日覆っておいて終了だ。 納得の完治になると思う。
過去の失敗談としては、3年前に左肘を怪我した際には範囲も広くて深い擦り傷だったので、思わず消毒用のクリームを塗ってしまった。
ハッと気が付いて直ぐに洗い流したのだが、一度消毒薬を塗るとその部分の皮膚細胞が菌と一緒に死んでしまうので、免疫力が無くなり化膿してしまい傷の治りがとても悪かった。
昨年ブログしたアオコの道路で滑って転倒したときは右肘に打撲と擦り傷を負った。
この時は、消毒液も使わず順調だったが、最後に傷パワーパットを外すタイミングを誤って早めに外してしまったため乾燥してかさぶたが出来てしまって、若干傷跡が残ってしまった。
今回は、失敗しない。
皆さんも、「湿潤療法」怖がらずに試してみてください。
ただし、犬に噛まれたとか細菌感染の恐れが大きい怪我はためらわずに必ず病院に行ってくださいね。
●ここで湿潤療法の私の経験をまとめてみます。
・皮膚に怪我を負ったら出来るだけ早く綺麗な流水で傷口を洗って土や砂等を痛みを我慢して全て取り去ること。
・絶対にオキシドールで洗浄したり薬を塗らないこと(最重要事項)
・傷口を乾燥させないこと
専用の医療器具(パワーパット等)が無い場合は応急処置としてサランラップで覆って乾燥を防ぐ。
・早急に「ハイドロサイトADプラス」や「キズパワーパット」で傷口を覆って保護する
・ガーゼは使用しない。
乾燥して傷口にガーゼがくっついてしまって、せっかく再生した皮膚がガーゼを取るときに一緒に剥がれてしまう結果になる
・血液や体液が多い時は「ハイドロサイトADプラス」が最適。
「キズパワーパット」だと吸収しきれずに漏れ出てしまって服を汚してしまう。
・傷口が完全に新たな皮膚で覆われるまで「キズパワーパット」で保護して置くこと
これで、すべすべの綺麗な皮膚の再生完了です。
・それと、もう一つアドバイス。 怪我を早く治したかったら材料を与えましょう。
人間の体は食べたもので出来ています。 妻にも頼んで材料となる肉や大豆を毎日1週間沢山たべました。
相乗効果はそれなりに有ったと確信しています。
以上ですが、私は医者じゃありません。
不安を感じるのであれば病院に行ってください。(病院を選ぶことも重要です)
大切なのは何のためにどうしたいのか十分理解し、先を読んで行動すること。
以上ですが、これから活動的な季節になります。怪我には十分気をつけて、でも怪我してしまったら適切な対応で早く綺麗に傷を治しましょう。
余談ですが、これほど深く皮膚を切り落としても、皮膚が再生する際にちゃんと指紋も再生するんですね。 びっくりしました。
傷口用の医療アイテムは家に常備しておくと、とっさの時に役立ちます。
大きさも数種類あり、梱包枚数にも選択肢があります。
今回の指の怪我で実際使った下記情報。参考までにどうぞ。