一条工務店で家を建てて、早いもので6年半経とうとしています。
住んで生活していると、いろんなアクシデントがあります。
今年3月に、ビデオ撮影機材を車から玄関に入れるときに、マイクスタンドの先端が床に接触して20cmくらいの線状の傷を付けてしまいました。
幸い床の表面にはプラスチック系のコーティングを施してあったのですべりが良くて木材まで大きく削れることは有く、ティッシュで擦ったらあまり目立つ風でもなかったので、ずっと放ってはいたものの床が光っているので光の角度によっては傷が露わに見えます。
何とかしたいですね。
そこで、考えました・・・
床の傷に何かを充填して表面を磨けば周囲と同様に光沢が出て目立たなくなる??
さて、そこで何を充填するかが問題です。
実は、以前にもバスルームの洗面台の桶を置く台が、新築5年目を迎えた頃に毎日家族がプラスチックの洗面器を置いて使うので、細かい傷が酷くなって殆ど光沢が無くなり擦りガラスのようになってしまいました。
そうなってしまうと、使った後に水たまりが流れ落ちずに留まるので、最後の人が何もしないとそのまま水滴が乾燥して水垢の輪が沢山出来て益々汚くなっていきます。
その時に考えたのが、「クリア塗料を塗ればいいじゃん!」
ホームセンターに行って店内をいろいろ見ましたが、やっぱしこの手の信頼のおける塗料と言ったら車の補修用のものです。
その中でも、値段の高い/安いがあって、良く見ると材料が違います。
安いのはプラスチック系で、高いのはアクリル系でした。
硬度的にはアクリル系の方が高いはず。
それで、購入したのがこれ。
もう2年も前に買ったものなので、パッケージデザインとか変わっているかも知れません。
成分欄に「アクリル」と書いてあります。
これで2年前に再コーティングしましたが、1,2年経って十分有用性が確認出来たらブログ載せようと思っていてずっと載せるの忘れてました。
今でも、ピカピカです。
水を掛けても勝手に流れ落ちるので、水垢が殆ど付きません。
でも、もう2年も経つと、若干傷が付いて来ているので来年あたりに再度アクリルコートしようかと考えていますが、その時には手順やノウハウ等についてブログしたいと思います。
--
前置きが長くなりましたが、今回もこの信頼実績のある塗料を使ってみる事にしました。
今回も残念ながら、思い付きで始めたので作業中の写真を撮っておらず、今後の自分のためにも再現的な写真を載せて、ノウハウ含め公開します。
最初に、傷の部分が白っぽくなっていて目立つようなら、色補修専用の油性ペンで色を周囲に合わせます。
これは、家の引渡し時に一条工務店から頂いた家の補修グッズセットの中に入っていたもので、重宝します。
ホームセンターでも普通に売っています。
次に、傷の部分だけをスプレーしたいのでマスキングします。
周囲も塗料が吹きかからないように紙で覆います。
傷の付いた箇所に向けてスプレーします。
このとき、一度に厚くせずに10分ほど置きに薄く何度も掛けていきます。
このスプレーは凄く乾燥までの時間が早くてとても楽です。
本当に薄膜が付く程度なので、4回実施しました。
それでも、結局傷の凹みの谷の部分もその周囲も一応に塗料が付くので、結局は何度塗り重ねても傷部分は凹んだままになります。
そこで! 新兵器登場! 流石はアイディアマンです。(自称自賛)
爪楊枝を2本先端がくっつく様にテープなどで工作します。
なに?これ? さて・・・
万年筆の先端をイメージして作りました。
何に使うの?
適当な容器内にスプレーします。
すると、液ダレして液が底に溜まります。
その液を先程の爪楊枝の先端に付けると、適度な量の液が付着します。
それを、既に吹きかけた塗料の傷の谷の部分を埋めるように線を描くように塗料を細く伸ばしていきます。
とにかくこれが有ったので凄く繊細な穴埋めができました。
次に仕上げです。
塗料を塗って1時間くらい経った頃、全体に床面より盛り上がった塗料は光沢はありますが、平らでないので光の加減で余計に目だってしまいますので余分な部分を削り取って、表面を平らにします。
ここんとこ重要!
以前にも同じような事をやりましたが、完全に乾いてからでは削るのに力が必要だし、綺麗に削れず平らに出来ませんでしたので、1時間後が目安だと思います。(固くなってから次に説明するカッターで削る方法をやると、折角谷を埋めた部分まで取れてしまいます)
ここで登場するのが、以前のブログで何度かご紹介したバスルームの鏡の頑固な水垢の輪の集合体を削り落とすのに使ったカッターの刃です。
説明写真撮るのに片手で持ってますが、実際には両手で持って、かなりゆっくりと、力を入れすぎずに周囲の床に傷を付けぬ様に向こうに向かって表面の盛り上がった塗料の部分だけを削り取って行きます。
カッターの刃は写真くらいの傾きで斜めに押していくと、とにかく綺麗に削れた樹脂がロールを巻いて削れて行きます。(「削る」というよりりんごの皮を剥く感じ)
角度を付け過ぎると、深く食い込んで床に傷を付ける可能性があります。
とにかく、僅かな薄皮を残す感じでスライスして削り取っていきます。
これで、殆ど周囲の床との段差はなくなりました。
後は、削った塗料表面の艶出しです。
これまた車の補修用品で、超微粒のコンパウンドと、先日のテラスの手摺り掃除でご紹介した液体ワックスです。
まだ、薄皮が残った状態ですので、更に削った表面を平らにするために考えたのが、カッターの刃の平らな面を使って研磨すること。
微量のコンパウンドを付けて、軽くカッターの刃の平らな面で傷の線に沿って軽く軽く前後に擦って行くと、凹凸が無くなりまっ平らになります。
このとき、カッターの刃の金属部も削れて鉄粉で真っ黒になりますが、ティッシュで拭けば全く残りません。
また、この方法だとカッターの刃の側面が硬くて非常に平らに出来ているので、0.01mmでも周囲の床面より高いと床面は一切削られずに、盛り上がった塗料の部分のみが削れます。
次に、更に最後の仕上げです。
ティッシュを織り込んでいって、細くて固い状態にしてコンパウンドを少量付けて、同時に液体ワックスも付けてできるだけ塗料の表面部分だけを軽く擦っていくと、ピッカピカの光沢が出ます。
もう、殆ど周囲の床面と変わらなくなり、光の反射で見ても余程良く見ない限りは傷は分からなくなりました。
恐らく、自分以外の人が見てもそれを見つけることを目的にしなければ分からないでしょう。
今回のように、玄関先で目立つような傷を床に付けてしまった方は参考にしてください。
(自己責任で実施願います)
ただし、私の様に昔ご紹介したようなコーティングを床に施していないとこの方法は難しいかも知れません。
床にコーティングしてあると、コンパウンドなどで擦っても余程荒めのコンパウンドでゴシゴシやらない限り削れたりしません。
(以前のブログ見てもらえれば分かりますが、家の床材と同じ木片をメーカーに送ると、それにコーティングしてくれます。それを10円玉のギザギザでゴシゴシ擦ったり、紙やすりで擦ったり実験しましたが、紙やすりでゴシゴシやると流石に傷になりましたが、10円玉で擦ってもクレンザーで擦っても全く殆ど傷が付かず、これには驚きました)
これから家を建てる方は是非、床コーティングをお勧めします。
当時の作業に来た方に聞いた時に、住んでいる状態でも可能だと云っていましたが、家財道具を全て移動してコーティングする必要あるし、ワックスなどを使用していた場合には、全て剥がす必要も出て来るようです。
ペット飼っていて、ペットがおしっこしてしまったり、小さい子がジュースをこぼっても、染込まないので、しみになったり、匂いが付いたりすることもありません。
今回のような場合でも、何時までも「キレイ」を持続できます。
一条の場合、最近は床材が最初からコーティングされたものを使っていたりしますが、そうでない家の場合でも「エコプロコート」ならコーティングしたその日から日常生活できるので、入居前の何もモノが無い時に実施するのがお勧めです。
恐らく、一生涯ワックスは掛けないと思います。