チェーン洗浄術については過去にもブログしていて、研究を重ね徐々にその完成度を上げて来た。
ここに来て、何度洗浄してもチェン個々のOリングの内側の汚れが落としきれない現実の壁にぶち当たっていた。
以前から気になっていた超音波洗浄機の効果については半信半疑で、数千円の洗浄機なんか役に立たない(一般使用での)等の書き込みも見受けられる。
でも、大体そう言う書き込みには写真や動画等は載っておらず、文章だけでダメ押しをしているだけで信憑性が低いと思った。
確かに調べると1万円や2万円もする物も販売されていて数千円の物と何が違うのかは良く分からない。
でも、慎重に調査をして行って、ついに買いましたよ。
あまり聞いた事の無いメーカーですが「personal-α」と云うメーカー?製品名?のものです。
口コミ評価も良いようだし、ワット数が35Wと同等の金額の物の中では一番出力が高く、電力や振動数の表記の無い物が多い中、振動数も4.3kHzと明記されている。
早速、土曜日に走って来て汚れたチェーンを外して、試して見た。
さすがに、本体の中に直接油汚れのチェーンを入れるのは抵抗があり、動画でアップしていた方の映像で何らかのケースに入れて洗浄していたので真似てみた。
私の場合、2
Lのペットボトルを底の部分をカッターで切り取って使って見た。
買った洗浄機にピッタリな大きさだった。
用意したのはこの3点。 (あとから撮ったので、チェーンは綺麗になっていますが・・・)
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ペットボトルにチェーンを入れ、チェーンディグリーザーを1cmくらい入れ、その後洗浄機と同じくらいの高さになるまで水を入れました。
単にディグリーザーをケチっただけですが、結果を見て頂ければ分かりますが、それで充分でした。
それを洗浄機の中に入れて、洗浄機の本体側にも水を規定値まで入れます。
それで、スイッチONするだけ。
自動タイマーで1回4分でスイッチが切れる。
1回目の状態・・というか、同じ水で2回洗浄したので8分の洗浄後になります。
すごいでしょ。 殆どチェーンが見えません。
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一度、ペットボトルの中のチェーンディグリーザーと水を入れ替えて、3回目の洗浄後。
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次に、チェーンディグリーザーでは無く食器洗い用の洗剤を少し入れて水で1回洗浄。
もう殆ど黒くならない。
ペットボトルの中は何度も入れ替えていますが、洗浄機側の水は汚れないのでそのまま使っていたら結構暖かくなりました。
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その後、綺麗に水洗いしてタオルでチェーンをにぎってチェーンを引っ張って5回程水分を拭き取った。
そのタオルを見てください。
これは、今回の洗浄後のタオルの状態で、多少黒くなるものの大した汚れではない。
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同じタオルで先週まだ超音波洗浄機が無かった時に、プラスチックの入れ物にチェーンとチェーンディグリーザーを入れてシャカシャカと腕が疲れるほど3回もシェークして、水洗いした後に水分を取るのに拭いたタオルはこんなでした。
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この時に、チェーンのOリングの中から黒い液体がにじみ出て、チェーンのOリングとOリングの向き合う面に黒く付着します。
そこはブラシなどで擦らないとその黒い液体はタオルには接触しないので残っているのが確認できていました。
でも、一つ一つのその間を掃除するのもばかげているので、見なかった事にして自転車に取り付けていた。
今回のそのチェーン間の隙間を見てみると、全くそのような黒い液体は見当たらない。
素晴らしいね。
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最後に水分を拭き取った後の横からの状態を見て本日終了。
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錆防止に軽くCRC556を全体に吹きかけて一日置いて良く乾燥させてから、自転車に組み込んで油を注します。
でも、この様な作業をするにはチェーンをミッシングリンクで接続しておいて、自由に外せるようにしておかなければ出来ません。
ミッシングリンクについては過去のブログを参考にしてください。
ミッシングリンクは「走行中に外れる」とか心配する方も居る様ですが、私は同じミッシングリンクで約1万キロ乗っていますが、外れた事などありません。
正規な工具を使わずにいい加減な接続作業をされている方の意見もその中には入っている様な気がします。
ただ、絶対無いとも言えませんので参考程度にしてください。
心配なら、定期的にミッシングリンクを取り換えても良いんじゃないでしょうか。
それと、チェーン用の油を注すとベタつくし黒くなって嫌だと云ってシリコンオイルやCRC556で代用される方も居る様ですが、私の感覚では30分走るとチェーンの音が変わって明らかに金属同士で擦れていると思います。
潤滑としての持続性に問題があります。
シリコンスプレーだとあまり黒くならないのは、粘度が無く走って直ぐに乾いた状態になってしまうために削り取られた金属粉がチェーンの外部に付着しないため分からないだけで、専用オイルを塗った時に比較してかなりの摩擦で金属が削られている様です。(専用オイルを注したチェーンは走行時の音も静かですよね)
シリコンスプレーではありませんが、ドライオイルと長距離用のオイルなどの比較をサイクル雑誌でも何度か特集しているし、注油もさることながらチェーン洗浄の重要性についても書かれているので読まれてみると良いと思います。
シリコンオイルはそもそも雑誌等で話題にすらならない理由は、さすがにサラダオイルをチェーンに注す人はいないと思いますがそれと同じで、油っぽい物をただ注せば良い訳ではなくそのオイルに含まれる添加剤が重要らしいですね。 だから、チェーンにはチェーン専用のオイルでないとダメなのだそうです。
それにオイルの量では無く、チェーンの金属同士が擦れる部分にオイルが少し付いていれば良いので、とにかくチェーンの外部に付いたオイルはほこりを付着させ悪影響しかありませんから、とことんタオルで拭きとってしまえば良い。 そうすれば見苦しい程黒くなる事もありません。
そう言った観点から、今回の様な超音波洗浄機で手軽に綺麗にできれば、毎回有るべきオイルを注して走行する事のメリットが非常に大きい事が理解できると思います。
以下参考にどうぞ。