貧乏のおもひで４（原付物語）

貧乏チェックのなかで

学生時代編

・ 原付でどこまでも行く

高校2年のときだったかな、原付の免許とって
当時流行ってたんだな、５０ｃｃのオフロードバイク
まだ、スクーターが出ていなくって、
５０ｃｃバイクって言ったら、クラッチつきのバイクが全盛
時代でした。

猫はスズキのハスラーってのを買ったのね。
ほんとはヤマハのＭＲ５０ってのがほしかったんだけど
良い中古車が無かったのね。

そのときも親と大もめにもめたね。
そのころ新古車のハスラーで１０万くらいだったな。
年だまや、小遣い、年末のアルバイトでためたなけなしの
金で買おうとおもったのね。


そしたら、母親が駄目だ！って言うのね。
それは、まあ危ないからな。

けどほしかった
ほしかった猫が母親に行った言葉

「だってみんな持ってるもん」

って小学生並みの説得。

馬鹿です。ほんと馬鹿です。


みんなって誰やねん。

すったもんだして、自分の金だからというわけで
半ば強引に買ってしまったのね。

親は泣いてるぜ。


原付とは言え、オフロード型でスピードはがんばれば
７０ｋｍから８０ｋｍは出たよ。
いまから考えると危ないよな。



過去ブログで登場した
近所に八木君っていたんだけど
こいつがまた悪がきだったのね（過去ブログ参照）

こいつも同時期バイクを買ったんですが
こいつの連れがまた輪を掛けて悪がきで、八木君の家の周りを
何台ものバイクでぐるぐる回るんですよ
馬鹿ですね。なんで自分の家の周りを回るんだろ？
よそでやれっちゅうの。


おかげで、猫もそのなかまと思われて、
近所から白い目で見られましたよ・・
ほんと迷惑！

そんなことはどうでもいいんですわ。
とりあえず、その頃の高校生にとっては
原付バイクはステイタスシンボルだったんですね。



高校の文化祭で、映画を撮ることになったのね。
純愛路線で、愛し合ってる二人が、無理矢理引き裂かれる
ってなストーリーだったな。（なんのこっちゃ）

別れのシーンを撮る際の状況設定で、演出家気取りの
椿くんと、猫がもめたのね
椿君は、船で分かれるシーンにしたいって、
猫は、バイクに飛び乗り男が去っていくっていうシーンにしたかったのね
もう、頭の中バイクしかなかったもんな。
親友がバイクのキーを投げ渡し、主人公が一言「サンキュー！！」って
バイクに飛び乗り、なきながら疾走するシーンを思い浮かべてたのね。
かっこいい～！！
こんなのどう？とか提案してたのね。


椿君は猫の言うこと「ふん、ふん、いいね～」とか言いながら聞いてたのね。
お、いけるかなって思ったら、
「じゃ、船で分かれるシーンということで！」って
まとめやがって。
人の言うこと全然聞いてないの！ふん！
椿嫌い！




原付で、どこまでも行きましたよ。
しかし、制限時速３０ｋｍ（法律上）
ですから、どこへ行くのも時間がかかるのね。
冬は寒いし。あんた、冬のバイクって芯から冷えるよ。
一回冷えすぎて、体温が下がりすぎて、震えが止まらなく
なったことがあります。
死ぬな・・と思ったね。




一応、オフロード仕様だったんで（まあ、おもちゃみたいなもんです）
山道とかも登ってたんです。
箕面の山とかよく登ったもんです。
冬の山道は怖いです。いたるところが凍ってるし。
雪が残ってるし。何度もコケかけました。
ほんと、今から思えば無謀なことをしてたな。

あんな、山の中で転んで、足でも折ったら、
誰にも見つからないまま、風化してしまうところでした。



一番良く行ったのは、大阪空港。
滑走路の一番端っこ。ここに小川が流れていて
その川岸に小道があるんですが、ここが絶好のポイントなんです。

何が絶好かって？
着陸する飛行機が、頭の真上を通過するんですよ。
ほんと何10ｍか上空を、頭のてっぺんをこするくらいの
感じで通過するんです。
ジャンボジェットなんか、滑走距離が長いから、
滑走路端っこぎりぎりに着陸するので
ほんと手が届きそうなくらいの感じです。


夜なんか、滑走路の灯りが青や緑に輝き
それはもう絶景ですよ。
女の子なんか連れて行ったらいちころです。
もうどうにでもして～って
インリン並みのＭ字開脚間違いなし！


けど、ちょいと難点は、
今、航空機お宅の溜まり場になってるのね・・
それがちょっと、美観を損ねてるかな・・




大学入っても原付でどこでも行ってました。
クラブの試合とかでも電車賃が無くて
原付で神戸までいったこともあります。
遠いな～神戸・・走っても走ってもつかなかった・・
試合の前に疲れきってた・・

あの頃は、でも楽しかったな。
原付さえあれば、どこへでも行けたもんな～








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