スキー

これはスキーにも言えることですが

大体経験者は、初心者を引っ張り込むときに

必ず言う言葉があります。



「大丈夫！だいじょ～ぶ！」




「ちゃんと面倒見るから！」





不安な初心者を如何にして引っ張り込むか・・


経験者の常套手段です。






スキーの場合（実話）




「え～おれやった事無いし・・・」




大学のときの話。仲間でスキーに行くことになったんですが


１人だけ初心者がいたのね、

かりに石川君ってしよう。


石川君は丸っきりの初心者。

あとの５人はまあ経験者。


せっかくみんなでいくんだから

石川君も是非参加してほしい。


ということで石川君を誘ったんだけど


冒頭の「やった事無いし・・」

そこで仲間みんなが言う言葉





「大丈夫だって、最初から教えてやるよ。

スキーは楽しいぞ～」




まあ、この言葉にはうそは無い



すくなくともこの時点では、心底そう思ってる。






で、懐柔された石川君は、無い金をはたいて、


ウエアを買い、いくことになるんだな～




さあ、ゲレンデに着きました。
ついたが最後、白銀の世界を目の当たりにしたら




もうみんな石川君の存在なんか、どこかへ飛んでるの




経験者たちはさっさと着替えてゲレンデへ


最初こそ、石川君にスキーの履き方、滑り方、止まり方


を教えるんですが、








心はもう白銀の世界へ・・早く滑りたくて仕方ないのね







１０分ほど教えたら、もう







「よし、リフトで上にあがろう！」





石川君不安満載





「おれも行くの？」





「大丈夫！だいじょ～ぶ！」





って本当かよ？






ということで、ムリやり石川君をリフトに乗せ、





山頂へ・・・






リフト降りるのもままならない石川君はいきなりこけてるし・・





リフトおりたら、またいきなりの急斜面





こんなとこ、初心者でなくても怖いわ・・






石川君はびびってるんだけど





われわれは、もう気分は早く爽快感を味わいたい～





初心者の面倒？






誰かが見ればいいじゃん！






誰か見るでしょ






ってことで、だれからとも無く、滑り降りていくのね・・






残されたのは石川君・・・・




放っておかれた石川君は、仕方無しに

自力で降りようとします。

が、そんな甘いもんじゃありません。





斜面の途中で雪まみれで転げまわってると





１回降りてまた上って降りてきたってきた誰かが、



石川君を見つけ、一言二言アドバイスして






「じゃあ！」とかいって自分は滑り降りてきます。




そんなのの繰り返し。





だれも、石川君の面倒なんて見やしない・・


なにが「だいじょーぶ！」だ・・





うそばっかし。




１時間後くらいに会った石川君、




ようやくふもとまで



降りてきたその格好は・・






雪にまみれて、背中からはみ出た下着のシャツには




ツララができてたな・・・






鼻水をたらした石川君に、俺らが投げかけた一言







「おまえ、基本から学ぶんだったら、スクールだぜスクール！」


鬼のような一言・・・




全然大丈夫じゃないし・・・









その後風邪を引いて１週間休んだ石川君・・

２度と俺たちとスキーに行くことは無かったな・・





ランキングです。まあまあおもしろいとと思ったらとりあえずクリック、ほんとお願い！