事実は小説より奇なり！夫殺し事件は、後妻業なのら！

いま世間を騒がせている、夫殺し事件

青酸カリで毒殺とか？

センセーショナルな話になってますね

でも、高齢者をだまして結婚して

遺産をむしりとるのは、仕事として在るそうです。

それが、後妻業！

先日芥川賞をとった、黒川博行が小説に書いてます。

しかし、事実は小説より奇なり。

青酸カリで殺すとは、さすがの黒川のおやじも

びっくりでしょうね。

では、後妻業の感想文を再度

のせますね

	後妻業
	クリエーター情報なし
	文藝春秋

直木賞作家、黒川博行の最新作「後妻業」でました！

今回は、疫病神シリーズとは違うのですが

なかなか怖くて刺激的で面白い話でしたぞ




ストーリーから（ネタばれ有り）

６０過ぎの小夜子。いかにも男好きのする風貌で派手な身なり。

籍は入れてないものの、８０過ぎのじじい中瀬の内縁の妻におさまっている。

中瀬と小夜子を結びつけたのは、結婚仲介業者の柏木だった。

柏木は老後に不安のある資産家の老人を小夜子に紹介し

小夜子は、その男の資産を掠め取るのを生業としているのだった

それが「後妻業」

小夜子は、テクニックを駆使し中瀬を殺める。

殺す前に色仕掛けで、遺言を公正証書にしたためさせているため

それを武器に、柏木と２人して

６０００万円からの株、貯金、マンションなどを手に入れる。

しかし、納得のいかない中瀬の娘姉妹は、弁護士の守屋に相談。

守屋は、探偵を使い調査をさせる

探偵の本多が、小夜子の身辺を洗うと

小夜子は、過去に何度も結婚を繰り返し、その度に夫が不審死していることを突き止める

これは金になるとふんだ本多は、独自に調査を始める・・・




こんな感じですね

前半、小夜子と柏木が老いた夫を殺していくシーンから

遺産相続でもめるシーンまでは

冗長かと思った瞬間、

探偵の本多が登場してからは

怒涛の展開。

小夜子の恐ろしい過去が暴かれていくたび

戦慄がはしります。

やくざまがいの柏木と鬼婆小夜子の会話には

人を殺して金を奪うことに対していっぺんの憐憫の情もありません

ゲーム感覚で殺していく。

恐ろしい。

金の臭いを追う狼、警察官崩れの本多がまたいいキャラなんですよね

黒川節炸裂。

鬼と狼の戦いです。

是非お読みください




例によって例のごとく

これを映画化するならのキャスティング

小夜子・・杉本彩（若すぎか？）

柏木・・坂上忍

中瀬・・岸辺一徳

本多・・ピエール瀧

こんな感じでどうでしょう