日経のコラムに面白いことが書いてありました
以下転載バカボン
弓道に「早気(はやけ)」という言葉がある。
弓を引いて十分な間合いをとらず矢を放ってしまうことをいう。
昔から退治したい癖だった。
仙台藩の弓の指南役を父に持つ若者と母の話を
東北大の元弓道部長の池沢幹彦名誉教授が「弓聖 阿波研造」という本の中で書いている。
▼若者は遠藤時習(ときしげ)。
早気がひどく、死別した父の後を継ぐ力がない。
母は死をもって亡夫に謝るほかないと決める。
わが子に、この母を射ておまえも自害をと説く。
時習も覚悟し射場で弓を引き絞る。
さすがに早気も影を潜める。
まさに矢が弦を放れるかという瞬間、母の声があがった。
「よし、その呼吸を忘れるでない!」
▼気ばかり焦って集中できず、的を外してしまうことのないよう、
江戸の昔は悲壮な努力があった。
さて安倍政権の射的はどうだろう。
きょう閣議決定するアベノミクス第3の矢の成長戦略は
政権下で3回目なこともあり、
小粒な改革が並んだ印象だ。
とにかく矢を次々放たなくては、と思っているかのよう。早気が心配だ。
▼池沢氏がその生涯を描いた阿波は、
大正、戦前に主に仙台で活躍した弓道家だ。
一射一射に全精神を込める「一射絶命」を説いた。
旧制二高では「数多く射てどうするぞ、一本でもよいから命がけでやれ」と
指導したという。
医療や農業では岩盤規制がまだ残る。
一射絶命の覚悟を持てと、阿波ならハッパをかけるだろう。
転載ここまで
アベノミクスなんかどうでもいいんです
「早気」なんです
わたしも、洋弓をやってたので「早気」よくわかります
弓を引いて、的を狙い、そこから限界まで引き絞るのですが
いざ矢を話す瞬間に、緩むのです
普段、なにも考えないときは、普通に矢を射れるのですが
「早気」になると打つ瞬間、緩んでしまう。
弓を初めてしばらくは、まったくそんなことにはならないのですが
ある瞬間に、矢を放つのが怖くなる
考えすぎるのか?
射る瞬間
ほんと緩むのです
すると的を大きく外れる結果になるのです
これは、心の病気なんです
和弓の場合、これを克服しないと話にならない
洋弓の場合、西洋人はすごくて
早気を克服する器具を開発するのです
それは、長さ10cm幅5mmほどの薄っぺらい金属の板なんです
これを弓につけて
矢を弓とこの板で挟んで装着します
矢をぎりぎり限界まで引くと、
矢の先が、その板を通り抜けたとき、反ってた板が弓にパチって
ぶつかりますよね
わかるか?
その音をきっかけに、矢を放つのです。
その板を「クリッカー」っていうのですが
このきっかけの「音」これによって、早気はほぼ100%治るのです
何のことはない、1枚の板が病気を治すのです
ゴルフでも同じようなことがありました
ドライバーを振るのが怖くなる時がありました
ドライバーイップスですね
考えすぎると、怖くて振り下ろせない
そおいう時は、連れに横で手を叩いてもらい
その音で反射的に振り下ろす。
これを繰り返すうちに、治ってきました
今、かかっているのは
パターイップスです
70cmくらいのパットが入らない。
練習なら、よそむいて片手でポンってうって入れる距離が
いざ、真剣に入れようとすると
なぜか、ひっかけてしまう
3mも5mも離れたパットは平気で打って
たまに入るのに・・
70cmが入らない
体が、固まってるのがわかります
心の病気ですね
なにかきっかけが必要です
難しいなあ