ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

ヒノマル酒場

2011-04-08 11:01:34 | どうでもいい話
4月7日の天声人語

筒井康隆さんの短編に「ヒノマル酒場」なる傑作がある。
大阪のとある大衆酒場。長っ尻の常連に悩む女将(おかみ)は
、客を笑わせて帰す一計を案じる。
その頃、世間は通天閣前に降りたUFOで騒然としていた
店のテレビが伝える映像を作り物だと思った客たちは、食を調
べに訪れた宇宙人を面白半分に殺してしまう。
記者が殺到する修羅場。女将に頼まれていた男がグリコの看板
の姿で現れ、
「ぱんぱかぱあん。閉店でえす」。ニュースの軽重は受け手が
決める、という痛烈なメディア批判である
あの津波もUFOのように、それまでマスコミが報じていた大
小の出来事を記憶のかなたに押し流した。
震災の陰で、当事者以外には「どうでもいいこと」になったニ
ュースも多い
大相撲の八百長問題はどうか。
空前の不祥事とはいえ、誰かの生命財産を損ねたわけではない

そんな大衆心理に乗じ、日本相撲協会が「ぱんぱかぱあん」と
強引に幕引きを図るなら、ファンは離れていこう
八百長をしたとして処分された23人のほとんどが、不服なが
ら引退する。
逆らって解雇となれば退職金が消え、生計に障るからだ。
「相撲がなければただのデブ」。巨漢山本山の自虐が悲しい
現役上位や大物師匠らの過去は問わぬまま、全容解明とするら
しい。
夏場所は興行ではなく技量審査として公開される。
照明も展望も暗い国技館で、再開ありきの「どさくさ場所」。
無料なら大人気だろうが、それを免罪符としては満員御礼の八
百長である。


天声人語で筒井康隆さんの小説の話が出るとは思いませんでし
たわ

昨日「ひのまる酒場」読み返しました
通天閣の居酒屋にたむろする労務者、癲癇もちのウエイトレス
、吃音(どもり)など
差別用語満載ですわw
内容をもう少し細かにいうと
通天閣に着陸した宇宙船から緑色の宇宙人我現れ、大衆酒場へ
訪れます。
客の労務者連中は、宇宙人をドッキリカメラだと思って嬲って
るうちに殺してしいます。
宇宙人を追ってきたマスコミ連中が、なんてことをするんだ!
お前らは常識が無いのか!
はいつくばって謝れというと、労務者連中が激怒。
挙句に私は天下の朝日新聞の記者である。お前らを取材してや
る的なことを大上段に
言ったとたん、労務者の一人に鉄棒でぶん殴られて昏倒。
そこへ、宇宙人の仲間が現れ死んだ仲間を見て「おまえら基地
外ばかり」と呆然。
競輪でもうけた酒場の親父が帰って来てみんなに酒を振舞い、
どたばたの絶頂。酒場の片隅で死んだ猫を思い一人さびしく飲
んでいたご隠居に
マスコミが声を掛ける。
「ドッキリと間違えて、宇宙人を殺したことについてどうおも
うのか?」
隠居が答える
「そんなもんわしには関係ない。お前らが普段から垂れ流して
きた虚構を
今回もわしらは虚構だと思っただけじゃ。お前らが垂れ流して
るものを
真実か虚構かを判断するのはわしらのかってじゃ」

痛烈なマスコミ批判ですね
この小説って1976年初出ですって
それから35年もたってるのに、まったくマスコミの構図って
変わってないです。
正義の御旗を振りかざし、スポンサーにはこびへつらい
一般大衆は愚民だとあざけり、世の中わしらの思う壺っていう
ところでしょうか?
いい例がマスコミの力で持ち上げられた民主党、いまでは梯子
が外されて転落寸前。

何が正しいのかマスコミが垂れ流す情報を判断するのは、私た
ち。
しかし、悲しいかな私って馬鹿なんだよなあマスコミの言うこ
と信じちゃうのよねえ
反省。
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