暗闇のセレナーデ 黒川博行
1980年代の作品ですね
黒川御大の初期の作品。本格的なミステリー小説を指向してます。
あらすじ
京都の美大に通う美和は、親友の冴子とともに、姉・雅子のもとを訪ねる。
有名彫刻家に嫁いだ雅子は、高級住宅地で暮らしながら自らも創作活動を行なっていた。
約束の時間に訪れた二人は、瀕死の状態で倒れている雅子を発見。
雅子を運び出したアトリエは、警察の到着時になぜか密室状態となっていた。
事件後、雅子の夫・昌は失踪し、愛人と息子の存在も明らかになる。
自殺未遂、殺人未遂の両面で捜査が進む中、美和と冴子も調査を始めるが――。
転載ここまで
初期の作品ということで、トリックに凝りすぎて
いろんな伏線がごちゃごちゃになってしまったのを
無理やり回収していくという感じ
本格ミステリーを目指していたという御大の若さを感じますねw
ドラマ化を念頭に書かれたとかで主人公が女子大生コンビというのが
異色でした。
女子大生にはちょっと荷が重すぎる事件でしたね
フォローする刑事のキャラが薄かったのも仕方ないか
そんな感じで突っ込みどころ満載の作品でしたが
なかなか面白く読めました
時代感じますね
30年前に読んでいたらもっと面白かったでしょうね
自分も年を取ったなあ・・