話が長くなりました。
整理しますと
ある弱小不動産会社がありまして、鳴かず飛ばずの会社でしたが
社長が変わったとたん、大きく業容がかわりました
社長は、東大卒で官僚出身。コネと人脈でM&Aを推し進めてます。
事業は、東京の超一等地のマンションをリノベーションして
高額で売りさばくというスキームで業績を伸ばしてます。
でも赤字基調にかわりなし。
そんな中
M&Aで子会社化したのが投資会社で、一等地のマンションのリノベーション
する費用を民間から高利で募集し調達するという会社
なんと某JリーガーがCMの顔をしています
要は、マンション購入からリノベーションにかかる費用が10億かかるとすると
10億を民間から集めます。集めた金に年15%とかの高利をつけて返金する。
100万投資したら115万帰ってくるという話。
金をあつめて10億で手に入れたマンションをリノベーションして20億で売るというスキーム
それで業績を伸ばしています。
その好業績の会社を子会社化したことで、業績が黒字化するという話
それが四季報に記載されました。
次に、社長が打ち出したのは優待
2000株を1年保有した人に、12万円分の電子マネーをくれるという話
望外な優待です。
あわせて社長自らが自分の金で自社株を買いストックオプションを設定しました。
そんな自信満々の社長の姿をみて、世間のイナゴがわらわらと群がってきて
株価がどんどん上がります。
通常、配当や優待などで高利回りといわれているのは
だいたい4%くらい。超優良企業の配当で4%もあれば高利回りということで
資産形成で買われるレベル。
逆算すると4%で12万とすると2000株で株価1500円という計算
ならば1500円くらいまで株価が上がってもいいはず
社長も1500円とまではいかないまでも1000円にはなるであろうと
もくろんでいたようです。
しかし世の中馬鹿ばかりではないようです。
この会社のうさん臭さに気づいた人が、掲示板で警告を発していました
子会社の業績なんて、うさんくさいと・・
なもんで株価も700円を頭に上がりませんでした
そんな中
12月13日の決算報告を延期
業績に大きな変動があれば報告しますと明記。
にもかかわらず12月20日の決算報告で
来期赤字に転落と報告。
それは子会社化ののれん代に起因していると言い訳
公認会計士事務所を3流に変更
これにより、株主の信頼を一気に失い
2日連続ストップ安
前回はここまで書きました。その続きです
年末、ストップ安で逃げ遅れた株主の阿鼻叫喚でネット掲示板が
荒れるに荒れてましたね
12月13日まで飴をあたえられて、優待と株価5倍(300円が1500円)を夢見て
ほくほく夢見てた連中が20日にいきなり冷や水をかけられたわけです
社長の言い訳がまた、焼け石に水でした。
火消しのつもりが、逆に火に油をそそぐ形になりました
面白かったのは、ストップ安が2日続いたときに
社長が起死回生のつもりか、12月25日にIRを出しました
それがまた胡散臭いw
銀座の一等地を持つ芸能関係の土地管理会社を90億で買収したというIR
この土地建物を転貸し、もしくは売却して利益をだしまっせという
破れかぶれの一手。
これがまた突っ込みどころ満載
・この物件の資産価値鑑定にわけのわからんおっさんに手数料として3億払ってます
・資金の90億円を関西の訳あり信用組合から調達。
何がしたいねん
胡散臭いにもほどがある
当時ネット掲示板は、荒れ放題にあれてYahoo掲示板のアクセスランキング1位でした
で、私はどうなのかというと
結局、逃げ遅れて売るに売れず含み損を抱えています
年が明けて、少し落ち着いたところです
人のうわさも75日といいますが、正月休みで熱が下がったのか
若干株価は持ち直しましたが、まだまだ含み損
2000株で12万円という優待。1月9日現在株価360円
72万の投資で12万の優待です17%の高配当。
あわせて子会社の金融会社の好業績。
その金融会社を上場させるという話もあり、それをネタに株価が若干持ち直しているところでしょうか。
わたしから言わせたら
優待も出るか出ないか、直前までわかりません
うそつきの社長のいうことなんか信じられない
船井電機を食い物にした魑魅魍魎の類の匂いがプンプンしますな
含み損を承知で早く逃げろと、心の声が叫んでます
杞憂で終わればいいのですが