ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

そらそうや  黒川博行新刊

2024-10-22 07:16:47 | 読んだ本の紹介

黒川博行 そらそうや



黒川御大の自伝的エッセー



久々の黒川御大の新刊ということで速攻で買いました

ちょっと体調を崩してて、リモート勤務と称して

休んでおりました

医者へ行く合間に本屋で購入し寝ながら読んでました



エッセイなのですぐ読めます

生まれてから、お父さんが持っていた船で生活し

高校生となってからは、自由奔放に麻雀、パチンコ

浪人して、京都の芸大へ、浪人中も在学中も麻雀三昧

就職からの教職へ

東淀川高校の美術教師をへて、作家へ

そんないきさつを。おもしろおかしく怒りを含めて描いてあります



日常の風景もおもしろい

金魚、メダカ、オカメインコ、を育てる日々

蛙が好きだそうで、ひきがえるを飼われているそうですな



藤原伊織さんとの交流も描かれてます

若くして亡くなった伊織さんとの交友録は胸に響きますね



あと麻雀関係は、身につまされる

将棋は実力の勝負

しかし麻雀は実力以外の運の要素もあるから

個々の勝負は時の運ですが

結局長い目でみると、強い人が勝つようになっている

運を読みとるのも実力のうちなんですね

ついてるときはどんどん乗っていき、ついてない時に被害を最小限に抑える

それができる人が強い

まさにその通り



あと、カジノは基本勝てない

席に座った時点で、てら銭を取られていることで

もう負けが確定していると

遊びですね

IRなんてそんなもん。パチンコも一緒でしょう





東野圭吾との対談もありましたが

黒川御大は1949年生まれ、私より一回り上ですね

東野圭吾は私より4つか5つ上のはず1957とか8でしょうか

そんな年回り

団塊の世代のつぎというところでしょうか

万博から高度成長、オイルショック、バブル景気、そんな感じ

まあ昭和世代ということで、吸ってた空気はにたようなもんでしょう

そんな空気を思い出させてくれる本でした。





唯一気になったのが、自分の作品を振り返る章があったのですが

その中で、疫病神シリーズのことが書いてありました

その中で、破門の項ですが

「出版社の編集者に桑原が無敵化ヒーロー化してきている」

と言われたので、桑原を追い込むように書いた

みたいな記述がありましたが

編集者の分際で作品に口を出すなって言いたいですわ

分をわきまえろと言いたいです













コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 狭小邸宅  新庄耕 | トップ | 食べ物を粗末にするな »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (康太郎)
2024-10-22 22:20:23
もう読まれたのですね!
さすが仕事が早い!
私も手元にあるのですが
正月用に寝かしてますw
すでに御大と出会ってから
40年になりますが教師
時代には作家の風格は全く
感じませんでした。
いつもポロシャツにロン毛
で羽曳野から宮原までゴリラ
乗って通勤されてました。
過去の出来事はこちらの
コメントに何度か書いてます
ので割愛しますが一見冷めた
ようで生徒の事は親身に観察
していた人だと思います。
返信する
Unknown (neconome_2004)
2024-10-23 07:15:00
おはようございます
なかなか面白かったです
仲の良いご夫婦の話も満載
のってた車も書いてあります
最後に東野圭吾との対談がありますが
東野圭吾の性格の悪さがにじみ出てますww
お正月のお楽しみにしてください。
返信する

コメントを投稿