日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

城についてイタリア語で語る・「徳川の城~天守と御殿~」に行ってきました(2015.9.25)@江戸東京博物館

2015年11月22日 | 日本文化紹介

城についてイタリア語で語る・「徳川の城~天守と御殿~」に行ってきました(2015.9.25)@江戸東京博物館


両国国技館に大相撲を観に行ったら 反対側の江戸東京博物館でやっていた「徳川の城~天守と御殿」という展示会を見つけて 最終日近くになんとか見に行きました 今までは敬遠していたのに不思議ですね(笑)

* 「将軍」は 通訳案内士試験の2006年度第2次試験 2007年度第2次試験に 「幕府」は 2010年度第1次ドイツ語筆記試験 2013年度第1次英語筆記試験に 「大名」は2008年度第2次試験に 「」は2013年度第2次プレゼンテーション試験に出題されました


*メトロの駅で置いてあった「メトロガイド」2015年10月号にも家康公四百年祭特集が載っていたので それも参考にしながら見てきました 

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企画展と常設展が両方見られるチケットを買って 先に「徳川の城展」を見てから行った常設展では 企画展のテーマである江戸城のジオラマがあったので これは両方見てよかった!! と思いました さらに「くらべてみよう 江戸時代」という企画展も入れるというので 3つともこの機会にがしがし見て回りました~ ←体脂肪が減ったョ(笑)

大阪城のしゃちほこが展示されていたのと 天下普請(諸国の大名に命令して集結させて土木工事を行った)で建てた城 その平面図がたくさん展示されてて 城の好きな男性陣は喜んでいたけど 私はいまいち城はよく分からなかった(;'∀')
1862年(文久2) イタリア統一の翌年には 皇妹和宮と将軍家茂が結婚し 皇女和宮の御輿入れがありました  ←私は城よりそっちの方が興味あり(笑)

天守の造りについて:

天守の造りについては 「関ケ原の戦い」(1600)を境に大きく変わります 

徳川家康の建てた名古屋城の天守は それまでの豊臣秀吉の建てた堂々とした造りの「望楼型」から 「層塔型」という 五重塔のように 段々と上の階に行くに従って面積が狭くなる構造へと変わったそうです

そういえば行ったことのある松本城は望楼型でしたが 宮城県の白石城等に入った時 ものすごく険しいハシゴを登って だんだんと狭くなる天守に登ったことがあったなぁと思い出しました よくこんなところで暮らせるなぁと思いつつ登りました...(着物で降りられるのか?)

駿河城の模型が精巧でした 江戸城は明暦の大火(1657)で天守が消失しましたが その在りし日の写真とガラス原版が最後にたくさん展示してありました

さらに「常設展」には そのジオラマと映像などが見られたので これはラッキー♪ 「殿中でござる!」の松の廊下もあり 1860年に本丸が建てられた江戸城の全体像がつかめました どこが天守で富士見櫓か 大奥や二の丸はどこかもよくわかりました そして江戸時代の終焉とともに城も姿を消してゆきます 
また 鳥羽・伏見の戦いを経て 勝海舟西郷隆盛江戸城無血開城の談判を行った海舟自筆の日記や回想録(「大政奉還(1867)」) これが興味深かったですね

将軍生母である和宮の輿入れに使われたという「黒塗梅唐草丸に三階菱紋散蒔絵女乗物」が壮麗また豪華で 常設展にも実際に乗ってみることのできる「かご」があり入ってみましたが やはり黒塗りの金張りは違うね~(*´ω`*) また輿入れの際の婚礼調度とか 貝合わせとか 雛道具(ミニチュア)は立体的で 私には城の平面的な絵図よりも面白かった

でも屏風「朝鮮通信使図屏風」や 大きな大きな江戸城の図「寛永度御本丸大奥惣絵図」はすごかったです!!

常設展は江戸時代の全貌が一気にわかるのでいいです  ね~

企画展「くらべてみよう江戸時代」では 瓦版や相撲の番付表などが展示してあり 当時はよくあった大火(火事)の様子や 焼けた地域を瓦版で示してあったのですね
また 手動式の扇風機(うちわが3つ取りつけてある) なんかもありました!

「東京へようこそ!」で取り上げた歌舞伎の中村座とか 今まで勉強してきたことをまた実際に見られてよかったです

実はひとつ感じたのは 日本語のテキストは長くて細かくてとても覚えられないのですが(笑) イタリア語のテキストは短くてシンプルで どうにか覚えられる感じなので イタリア語で日本の歴史をおさらいするというのは 実はちょうどいいかも??



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江戸城は15世紀に当時は「江戸」の名前で知られた現在の町に建てられた、東京の軍事建造物で、皇居とともに千代田区にある。

Il castello di Edo (in giapponese 江戸城, Edo-jō) è un'architettura militare di Tokyo, costruita nel XV secolo, quando la città attuale era nota col nome di Edo, nella zona di Chiyoda nel complesso del Kōkyo, il palazzo imperiale.
(Wikipediaより)


城/Castelli:

城は大名の館であり 領国の政治 経済の中心でした

Il castello era la residenza del daimyo (signore feudale) e il centro della vita politica ed economica della zona.

天守/Tenshu (torre principale):

天守は、本丸に建てられた中心となる櫓(やぐら)である。
外部を白いしっくい で塗り込め、要所に銃眼や石落とし設けてある

La torre principale, detta tenshu, è nell'edificio principale, detto honmaru.
L'esterno dell'edificio è ricoperto di intonaco bianco.
I punti strategici sono attrezzati con feritoie e catapulte.
(Il Giappone, a colpo d'occhioより)

用語:

天守: labirinto, torre principale, maschio
石落とし:  catapulta/e (床の端をせり出して石を落とせるようにしてよじ登ってくる敵を防ぐ)
銃眼: feritoia/e (天守ややぐらから 大砲を発射する穴、外を覗きやすいように内側を大きく、外側を小さくしてある)

縄張り図: pianta del castello (城の構成・平面図、城全体の配置計画にも工夫をこらして敵に攻め込まれないようにしている)
しゃちほこ: orca
: samurai, bushi, : guerriero, guerriero feudale
浪人: ronin, samurai senza padrone
大名: signore feudale (封建領主) latifondisti (大地主) con diritti ereditari del periodo feudale
切腹: harakiri, suicidio, consisteva nello sventramento di fronte a testimoni
武士道: codice d'onore dei samurai, la via del guerriero

関ケ原の戦い: battaglia di Sekigahara (1600) *家康が勝ち1603年に江戸に幕府を開く
キリシタン迫害: persecuzione contro i cristiani (1597)
改宗させる: convertire
鎖国: isolamento nipponico (dal resto del mondo), isolamento (1641に鎖国が完成)
明暦の大火: incendio di Meireki, (1657) *江戸城の天守閣が焼け落ちた
天明の大飢饉: la carestia di Tenmei (1783) 浅間山の噴火がきっかけ
水飢饉、干ばつ:  siccità
参勤交代: i daimyo e il loro seguito di samurai dovettero risiedere ogni due anni nella città di Edo (Tokyo), la nuova sede dello shogunato.
 (徳川家光が1635年に制度化して幕末まで続いた)
家来: vassallo (seguaceは 弟子)

(Il Giappone、辞書より)


江戸東京博物館「徳川の城~天守と御殿~」展は こちら(2015.8.4~9.27)

* 2015年11月19日(木)の通訳案内士の一次試験の合格発表によると イタリア語の合格率は14.4%(90人受験13名合格)という 他の言語にくらべて低いものでした ガックシ...(/_;)





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