クラブツーリズム主催の「イタリア世界遺産講座」リポート(2016.9.4)@「あるき旅&学び旅フェア」新宿アイランドウィング
8月に届いたクラブツーリズム「旅の友」9月号の「旅の文化カレッジ」講座カタログに あったあったありました~「世界遺産保有数 最多! イタリア世界遺産講座」のお知らせ!! あっというまに満席になり 私もささっと申し込んで行ってきました!(^^)!
2016年9月4日(日) 「あるき旅&学び旅フェア」
於 新宿アイランドウィング (参加費無料 要予約)
イタリア世界遺産の魅力と 歴史的背景をわかりやすく興味深く とても楽しく解説いたします
講師は クラブツーリズムテーマ旅行部顧問の黒田尚嗣先生です
* * *
当日はもぉ90分間アタマ全開!! GW特別講座で日伊学院のイタリアの世界遺産の単発レッスンを取って以来なーんにもしてなかったので(笑) バスの中で必死に「イタリアの世界遺産リスト」(イタリア政府観光局発行)を復習していったのですが セミナーでは虚を突かれたというか まずは「イタリアの歴史」についての説明がメインで そのあとで各地の世界遺産のみどころを紹介していただきました!! ←やっぱり51もあると 人気の世界遺産も限られてきますよね~
なぜ歴史か?というと どの時代にどんな世界遺産が作られたかという歴史的背景がよくわかると見に行った時に深く理解できる 今まではただ行って写真撮って満足~というハード面中心の流れから 「なぜこれが世界遺産に?」と その背景を知りたいというソフト面の流れに変わってきているのだそうで それにはイタリアの歴史をだーっとおさらいするのはとても有効!! ← イタリア語だけじゃなくて 地理や歴史も勉強しないとダメですよね~( `ー´)ノ
なので いろんな時代のトピックをそれぞれ勉強してきた私は ジグソーパズルがぴたっとはまったような満足感が得られました!! ぜひまたやってくださいね♪
* * *
まずは イタリア建築の歴史的推移から見てゆきました
古代ギリシャ様式(ギリシャのパルテノン宮殿など) ローマ様式(コロッセオなど) ビザンティン様式(ヴェネツィアのサンマルコ寺院など) バシリカ様式(ローマのサン・パオロ大聖堂など) ロマネスク様式(ピサの斜塔など) ゴシック様式(ミラノのドゥオモなど) ルネサンス様式(フィレンツェのサンタ・マリア・ディ・フィオーレ大聖堂など) バロック様式(トレヴィの泉など) ネオ・クラシック様式(ローマのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂など) と推移します 荘厳なものとシンプルなものが 歴史の流れの中で代わる代わるに後退していったことをお話してくださいました
次に歴史区分を見てゆきました ローマ帝国時代から 西ローマ帝国の滅亡 都市国家(コムーネ)の誕生と海運共和国の繁栄 そしてルネッサンスの時代を経て リソルジメントとイタリア統一 ファシズムの時代から今に至るまでをざーっとおさらい...
ローマ帝国最盛期には「パクス・ロマーナ」(「ローマの平和」を意味し、ローマ帝国の支配領域(地中海世界)内における平和を指す語)がいきわたり パンとサーカスの安逸をむさぼり だんだんと衰退していったこと この時代にカラカラ浴場やコロッセオが作られましたね
ネロ皇帝がローマ大火(64年)の責任をキリスト教徒に転嫁して聖ペテロが十字架に逆さに架かって殉死 この場所にサンピエトロ大聖堂が作られました
神聖ローマ帝国が誕生し(962年) アマルフィ ジェノヴァ ピサ ヴェネツィアの4つの海洋王国が力をつけてゆき コムーネ(都市国家)が誕生しました
また 十字軍遠征により軍需経済効果が都市を豊かにして 素朴なロマネスクから壮麗なゴシックへと転換します
そしていよいよ古代ローマ復活を意味する「ルネッサンス」の時代となります (ここはよくわかった!) シニョ―リア制 メディチ家などの君主が芸術を奨励 300年間にわたる学芸文化が花開きました
教皇庁はローマカトリックと世界観の違う異端を認めませんでしたが これは世界の流れから外れてゆき カトリックの正当性を強調するためにローマの教会を豪華に飾り トレヴィの泉などが作られ ローマは「ゆがんだ真珠」とも言われるバロック美術の場ともなったのですね
それぞれの歴史的建造物の名前の由来まで教えていただき 大変興味深く(「コンクラーベ」とは ラテン語で "cum clavi" (「鍵がかかった」)という意味) またイタリアでは隣の町とは仲が悪く(シエナとフィレンツェなどがそうですね) 教皇派と皇帝派の抗争があり そんな街では大聖堂と市庁舎とが互いに競い合って建っているのだそうです
ピサはガリレイの生まれた町ですが カンポサントという納骨堂の中庭にはゴルゴタの丘から運んできた土があるそうで見どころです
ミラノの「最後の晩餐」は残っていること自体がすごいことですが (ちなみに大塚国際美術館(鳴門市)では修復前と修復後の両方の絵が見られます) ドゥオモこそ世界遺産の価値があると思います との言葉に同感!(^^)!
イタリアの世界遺産のリストは こちら
講師の黒田尚嗣先生のブログ 「世界遺産旅行」はこちら ← スゴイ知識豊富な方です 弟子入りしたい位♡
また 今年はローマの聖なる扉が開く「慈しみの聖年」ですが 11月20日の終了直前に行くクラブツーリズムならではの「11/14にシスティーナ礼拝堂を2時間貸し切り見学!」付きのじっくり美術探訪のツアーは こちら
次の慈しみの聖年は 2025年で これがラストチャンスです!
イタリア語ができる方は個人旅行がメインになりますが(私もそうですが) こういう特別なイベントはツアーでないと行かれないのですよネ(-_-)/
素晴らしいセミナーを開催してくださいました(株)クラブツーリズム様に心よりお祈り申し上げます 飛騨高山(私が国内で最も好きな旅行先)の紹介コーナーもあり嬉しかった♡
他にも 「半日で満喫!都内まち歩き説明会」(午前)とか 「江戸まなび・江戸あるき・江戸の楽しみ方講座」(午前)とか色々面白そうなのがありました 写真 熊野古道 トレッキング 山旅 その他色々もりだくさんのフェアでした!! ←次のフェアでは「江戸の楽しみ方講座」も行こうっと(^^♪
「あるき旅&学び旅フェア」(9月4日)は こちら ← 次はいつかな?ワクワク♡
またこのあとすぐに「イタリアの味わい方」(田之倉稔著、総合法令発行)の「歴史と社会」「建築」の項を久々に読んで復習し 納得できました(^^)/
2008年5月18日に2日がかりで開催された「ゴールデンエイジフェスタ」という盛大な文化祭があり 新宿アイランドウィングや 近くの会場を一日中めぐりましたっけ...貴重な思い出です♡
すばらしいフェアを開催していただきました(株)クラブツーリズム様にお礼申し上げます
* 写真は 2008年に行ったトレヴィの泉です バロック様式(ゆがんだ真珠という意味)の代表作!!
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8月に届いたクラブツーリズム「旅の友」9月号の「旅の文化カレッジ」講座カタログに あったあったありました~「世界遺産保有数 最多! イタリア世界遺産講座」のお知らせ!! あっというまに満席になり 私もささっと申し込んで行ってきました!(^^)!
2016年9月4日(日) 「あるき旅&学び旅フェア」
於 新宿アイランドウィング (参加費無料 要予約)
イタリア世界遺産の魅力と 歴史的背景をわかりやすく興味深く とても楽しく解説いたします
講師は クラブツーリズムテーマ旅行部顧問の黒田尚嗣先生です
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当日はもぉ90分間アタマ全開!! GW特別講座で日伊学院のイタリアの世界遺産の単発レッスンを取って以来なーんにもしてなかったので(笑) バスの中で必死に「イタリアの世界遺産リスト」(イタリア政府観光局発行)を復習していったのですが セミナーでは虚を突かれたというか まずは「イタリアの歴史」についての説明がメインで そのあとで各地の世界遺産のみどころを紹介していただきました!! ←やっぱり51もあると 人気の世界遺産も限られてきますよね~
なぜ歴史か?というと どの時代にどんな世界遺産が作られたかという歴史的背景がよくわかると見に行った時に深く理解できる 今まではただ行って写真撮って満足~というハード面中心の流れから 「なぜこれが世界遺産に?」と その背景を知りたいというソフト面の流れに変わってきているのだそうで それにはイタリアの歴史をだーっとおさらいするのはとても有効!! ← イタリア語だけじゃなくて 地理や歴史も勉強しないとダメですよね~( `ー´)ノ
なので いろんな時代のトピックをそれぞれ勉強してきた私は ジグソーパズルがぴたっとはまったような満足感が得られました!! ぜひまたやってくださいね♪
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まずは イタリア建築の歴史的推移から見てゆきました
古代ギリシャ様式(ギリシャのパルテノン宮殿など) ローマ様式(コロッセオなど) ビザンティン様式(ヴェネツィアのサンマルコ寺院など) バシリカ様式(ローマのサン・パオロ大聖堂など) ロマネスク様式(ピサの斜塔など) ゴシック様式(ミラノのドゥオモなど) ルネサンス様式(フィレンツェのサンタ・マリア・ディ・フィオーレ大聖堂など) バロック様式(トレヴィの泉など) ネオ・クラシック様式(ローマのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂など) と推移します 荘厳なものとシンプルなものが 歴史の流れの中で代わる代わるに後退していったことをお話してくださいました
次に歴史区分を見てゆきました ローマ帝国時代から 西ローマ帝国の滅亡 都市国家(コムーネ)の誕生と海運共和国の繁栄 そしてルネッサンスの時代を経て リソルジメントとイタリア統一 ファシズムの時代から今に至るまでをざーっとおさらい...
ローマ帝国最盛期には「パクス・ロマーナ」(「ローマの平和」を意味し、ローマ帝国の支配領域(地中海世界)内における平和を指す語)がいきわたり パンとサーカスの安逸をむさぼり だんだんと衰退していったこと この時代にカラカラ浴場やコロッセオが作られましたね
ネロ皇帝がローマ大火(64年)の責任をキリスト教徒に転嫁して聖ペテロが十字架に逆さに架かって殉死 この場所にサンピエトロ大聖堂が作られました
神聖ローマ帝国が誕生し(962年) アマルフィ ジェノヴァ ピサ ヴェネツィアの4つの海洋王国が力をつけてゆき コムーネ(都市国家)が誕生しました
また 十字軍遠征により軍需経済効果が都市を豊かにして 素朴なロマネスクから壮麗なゴシックへと転換します
そしていよいよ古代ローマ復活を意味する「ルネッサンス」の時代となります (ここはよくわかった!) シニョ―リア制 メディチ家などの君主が芸術を奨励 300年間にわたる学芸文化が花開きました
教皇庁はローマカトリックと世界観の違う異端を認めませんでしたが これは世界の流れから外れてゆき カトリックの正当性を強調するためにローマの教会を豪華に飾り トレヴィの泉などが作られ ローマは「ゆがんだ真珠」とも言われるバロック美術の場ともなったのですね
それぞれの歴史的建造物の名前の由来まで教えていただき 大変興味深く(「コンクラーベ」とは ラテン語で "cum clavi" (「鍵がかかった」)という意味) またイタリアでは隣の町とは仲が悪く(シエナとフィレンツェなどがそうですね) 教皇派と皇帝派の抗争があり そんな街では大聖堂と市庁舎とが互いに競い合って建っているのだそうです
ピサはガリレイの生まれた町ですが カンポサントという納骨堂の中庭にはゴルゴタの丘から運んできた土があるそうで見どころです
ミラノの「最後の晩餐」は残っていること自体がすごいことですが (ちなみに大塚国際美術館(鳴門市)では修復前と修復後の両方の絵が見られます) ドゥオモこそ世界遺産の価値があると思います との言葉に同感!(^^)!
イタリアの世界遺産のリストは こちら
講師の黒田尚嗣先生のブログ 「世界遺産旅行」はこちら ← スゴイ知識豊富な方です 弟子入りしたい位♡
また 今年はローマの聖なる扉が開く「慈しみの聖年」ですが 11月20日の終了直前に行くクラブツーリズムならではの「11/14にシスティーナ礼拝堂を2時間貸し切り見学!」付きのじっくり美術探訪のツアーは こちら
次の慈しみの聖年は 2025年で これがラストチャンスです!
イタリア語ができる方は個人旅行がメインになりますが(私もそうですが) こういう特別なイベントはツアーでないと行かれないのですよネ(-_-)/
素晴らしいセミナーを開催してくださいました(株)クラブツーリズム様に心よりお祈り申し上げます 飛騨高山(私が国内で最も好きな旅行先)の紹介コーナーもあり嬉しかった♡
他にも 「半日で満喫!都内まち歩き説明会」(午前)とか 「江戸まなび・江戸あるき・江戸の楽しみ方講座」(午前)とか色々面白そうなのがありました 写真 熊野古道 トレッキング 山旅 その他色々もりだくさんのフェアでした!! ←次のフェアでは「江戸の楽しみ方講座」も行こうっと(^^♪
「あるき旅&学び旅フェア」(9月4日)は こちら ← 次はいつかな?ワクワク♡
またこのあとすぐに「イタリアの味わい方」(田之倉稔著、総合法令発行)の「歴史と社会」「建築」の項を久々に読んで復習し 納得できました(^^)/
2008年5月18日に2日がかりで開催された「ゴールデンエイジフェスタ」という盛大な文化祭があり 新宿アイランドウィングや 近くの会場を一日中めぐりましたっけ...貴重な思い出です♡
すばらしいフェアを開催していただきました(株)クラブツーリズム様にお礼申し上げます
* 写真は 2008年に行ったトレヴィの泉です バロック様式(ゆがんだ真珠という意味)の代表作!!
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