ポーランド映画祭の2回目はワイダ監督の「コルチャック先生」を観ました(2022.11.25)@東京都写真美術館
「パン・タデウシュ物語」に引き続き 今日も行ってきましたポーランド映画祭!! この機会を逃したらもう観られないかもと思って ワイダ監督の「コルチャック先生」を観てきました🎥
ネタばれになった紹介記事や 予告編もすべて読んで観て...ラストもわかっていたのに それでも涙が止まりませんでした...
200人の孤児たちを助けるために 文字通り身体をはって奔走するコルチャック先生 あんな極限状態に置かれたワルシャワのゲットーで 道ばたに餓死した子供の死体がころがっているような状況にあって 助けることができなければせめて尊厳ある死を と願うコルチャック先生...
ドイツ兵に目をつけられたところをたまたま助けてくれた男は 高名なコルチャック先生の信奉者らしく 彼と同じ密輸業者の集う店に先生を連れてゆき 客たちから資金を集める あるところにはあるものだ💰💰💰...
なのに とうとう「その時」は訪れてしまうのだ 突然重々しい音楽が鳴り響き 今まさに食事の始まろうとしている孤児院になだれ込むナチス わずか15分で準備をして全員残らず駅に向かえと...
ネズミのようにはしっこい男の子2人が異変を察知して動くも 時すでに遅し...
自分だけ助かることをかたくなに拒んだコルチャック先生は 子供たちを励まし 常に寄り添いながら 死のトレブリンカ収容所に向かう列車に乗り込むのです...
ラストは凄惨な場面ではなく 幻想的なシーンで終わり その美しさこそが涙を誘い... 今までにも収容所がテーマの映画は色々観てきましたが この作品を観られて本当によかったです
「物語 ポーランドの歴史」を持って行って 前回見たパン・タデウシュ物語 コルチャック先生 そしてカティンの森についての歴史的背景を 映画の待ち時間にざっとおさらいしました😊
コルチャック先生の本「コルチャック先生と子どもたち―ポーランドが子どもの権利条約を提案した理由」を読むことにしました
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夜の恵比寿ガーデンプレイスのイルミネーション🔦
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あらすじ(ネタばれあり):
ユダヤ人の小児科医、ヤヌーシュ・コルチャック(ヴォイツェフ・プショニャック)は、また孤児院の院長として子供たちを守り育てることに喜びを見出していた。
しかし1940年、ナチスの侵攻により、ユダヤ人はポーランド人社会から切り離されゲットーに送られることになった。
コルチャックの孤児院も例外ではなかったが、誇り高きコルチャックはユダヤを示す腕章をつけることを頑なに拒み、投獄さえ経験する。
そんな過酷な日々にあっても 彼は飢えた子供たちに食料を与えるために奔走し、そのためには手段も選べず、密輸業者からの献金も受け入れねばならなかった。
ユダヤ人の強制収容所送りが始まった。
コルチャックは友人の手助けで国外に脱出することもできたが、彼に子供たちを見棄てることなどできようはずがなかった。
ダビデの星の旗を高く掲げながら トレブリンカ収容所行きの列車に乗り込んだコルチャックは、恐怖に打ち震える200人の子供たちを抱きかかえながら、共に死の道へ赴くことを選んだのだった。