こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

飲みすぎのたわごと

2009年02月12日 21時03分02秒 | Weblog
 今日というより、さっきまで茶業界の人たちと一緒にいて、茶業界の問題や将来、ブランド化について、講演会と親睦会をしていた。
で、その後、自分はと言うと、飲みなれていないワインを飲んで、まっすぐ歩けず、ヘベェレケの千鳥足で帰ってきた。

飲みなれていないワインを飲んだと言う事もあるし、寝不足と言う事もあるし、全力投球で講演をしたと言う事もあるのだが、ヘベェレケになった理由は他にあるのだ。
それは、自分の願い・思いを、短時間で理解してくれた人たちがいたという、嬉しさなのだ。

一人ぼっちの王様というのが、スズノブさらには西島としての、米業界の感想であろう。
実際に、スズノブとしても西島としても、それでかまわないと思っていた。
しかし、自分も歳をとり、一人ぽっちになっている事で、「このままでは駄目だ」という思いが強くなってきたのだが、では、どうすれば良いかが判らずにいた。

米業界を再編させるほどの力は、自分には無いだろうし、実行したとしても、ついてくる米屋は少ないだろう。
でも、再編しないと米業界の未来は無い。
若い頃であれば、エイリアンと呼ばれようが、裸の王様であろうが、一人ぼっちであろうが、強引に業界を動かす事が出来ただろう。
しかし、自分も歳をとったし、そこまでの力が無い事は、重々に理解している。

スズノブには未来が無いし将来が無い。
これは誰もが知っている事実であり、現実である。
だからこそ、スズノブさらには西島としても、たかが1万分の1でも、自分の思いが伝わればと、産地でけでなく、米業界だけでなく、異業種に対しても、ブランド化の話をし続けているのである。

誰もが判るだろう。こんなに辛い現実は無い。こんな一人ぼっちも無い。
あまりに厳しすぎるし、悲しすぎるるし、なにより寂しすぎる。
それを、西島という男は、20年間、たった一人でやり続けていたのだ。

講演をして、話をして、やっと判って貰えてと思っていた相手が、実際には一歩も動かなかったという、物凄い挫折感や敗北感というものを、みんなは想像できるだろうか。
空しさとか諦めとか、そんな簡単な言葉では言い表せない、粉々に心が壊れていく無念さ、悔しさ、そして残念さ。
それを感じながらも、認めながらも、諦めながらも、顔だけは笑い続け、提案し続け、語り続けている自分と言うのは、まるで泣いているピエロのようだ。

それでもスズノブは、西島は言い続けている。語り続けている。話し続けている。
全ては自分のためではなく、産地のため、米業界の明日のため。

自分なんて、所詮は捨石。トップに立つ器ではない。
そんなことは、自分が痛い程に判っている。
でも自分には、誰も気付かなかった、盲点を、確信を、将来を、見つけ出したり、探し出したりする力があることは、足りない頭でも理解している。

自分に出来る事、それは・・・・、厳しい現実。
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「福井県嶺南 講演会聞かせてもらいました」コメントに対する返事-3

2009年02月12日 09時32分17秒 | Weblog
「先生がいろいろとプロジェクトに参加されています。そのプロジェクトにお願いさせていただくにはどのような手続きをとるのがいいのか教えてください」については、個人でもプロジェクトをする事は出来ますが、限定したプロジェクトとなってしまうため、産地・地域の活性化という点に於いては、やっぱり問題があります。

プロジェクトを始めると、最低でも3年は継続する事となりますので、出来ましたら、今回自分を呼んだ行政から、再度依頼をして頂ければと思います。
(プロジェクト費用として、新たに請求が出る事はありません)

「イクヒカリ」も「あきさかり」も、このまま諦めてしまうにはもったいない品種です。
しかし、だからと言って、ただ流通に乗せれば売れるという、簡単な品種でもありません。
コシヒカリと同じにならないためには、シッカリとした方法が必要だと思っています。
JA・行政と相談してみてください。

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「福井県嶺南 講演会聞かせてもらいました」コメントに対する返事-2

2009年02月12日 09時15分41秒 | Weblog
 「農家が今までJAや行政に頼っていたこともありますが、そのような風に仕立てていたことに問題があると思います」については、自分もそう思います。
産地を持たない東京から、皆さんを見続けていると、「どこまで人が良いのだろう」と、良いも悪いも思ってしまいます。
しかも、ここまで産地に元気が無くなり衰退し、後継者もいなしい、将来も無いという現実に直面するまで、JAや行政も、「何とかなるのでは。何とかしてくれるのでは」と、他人事、農政任せだったと思っています。

しかし残念な事に、今まで考えてもいなかったことから、「直ぐに行動を」とは行きません。
そこで今回、今までのように、大学教授・経営コンサルタント・スーパーのバイヤー等が呼ばれて話をするのではなく、自分が呼ばれ、皆さんが知らなかった現実について、ブランド化の可能性について、産地の将来についての話をしに行ったのです。

いままで散々、皆さんを道具のように使っていたJAや行政なので、いくら産地のためとは言え「一緒に行動してくれ」とは、正直、自分も言いにくいのですが、産地の衰退よりも早く「産地を活き返らせる」ためには、講演の中で話した通り、一人では無理ですので、一緒に行動したほうが良いとは思っています。
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「福井県嶺南 講演会聞かせてもらいました」コメントに対する返事-1

2009年02月12日 08時52分35秒 | Weblog
まず、「イベントやセールのときに試食を出し、どのような状態で作物を作っているかが説明するのが生産者の役割」については、その通りだと思いますが、言われている通り「PRの仕方が苦手な農家」が多いのが現実です。

講演の中でも話したと思うのですが、ただ作り方の説明をしても消費者には判りませんから、「この作り方をしたから、こんな味や特徴になった」という説明を言えるようにしてください。

この後については講演の中では言いませんでしたが、「出来れば小学校5年生に話す程度にまで、専門用語を使用しないで、言葉を簡単に判りやすく」です。
難しいですよね。
そのためには、まず同じ品種でも違う栽培のお米を食べ、さらに違う品種も食べ、その違いを自分なりに理解して、その上で説明しなければなりません。
こういう事をやった事が無い生産者からすると、「出来ない」と思うかもしれませんが、昔と違って、ただお米を作っているだけでは生き残っていかれません。

でも消費地では、自分たち米屋も実践していますし、消費者も自分にあったお米を探そうと、色々と食べ比べをしています。
ですが、みなさんと同じで、消費者も炊飯器は1台だけしか持っていないので、食べ比べと言っても簡単ではありません。
だから「自分はこう思った。こう感じた」と言う率直な言葉と説明で、試食をし終わった後で、みなさんのお米を選べる用にして欲しいのです。
(続く)
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リアルな夢

2009年02月12日 08時39分07秒 | Weblog
 玉川島屋へ納品に行く前、3時間だけ寝ている時に、今までなら見る対象にもならない、ただ星空を見ているという夢を見た。

その夢を見ていた時間も物凄く短く、自分が玉川島屋へ納品に行くために、自宅から車に向かう間だけ、ずっと星空を見ながら歩いていると言うもの。

そんな夢を、なぜ覚えているのかというと、プラネタリュウムで星座の説明をするときに表示されるように、星と星が線でつながって、形を作っている星空だったからである。
しかも、正しい形の星座ではなく、水に浮かんでいる白鳥の形だったり、飛び跳ねているカエルだったり、つながって歩いているアイガモだったりしたからなのだ。

どうせ見るなら、もっとロマンチックな星座であってほしかった。
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