こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

やはり「力」がある地区だ

2009年02月16日 23時59分00秒 | Weblog
宮城県に向かって東北新幹線に乗っていて、福島駅についてとき、駅では粉雪が舞っているが、町や道には雪はなかった。
さらに宮城へと、トンネルを抜けながら走っていっても、だんだんと空には雲が見え始めているものの、雪雲というには頼り無く、ただの曇が出ているという感じだし、所々から眩しい太陽も照りつけている。

「今は2月の半ばだが、以前から福島から仙台までは、こんな感じで、日陰にすら雪がない状態だったっけ??? それとも異常なのかな???」と考えていると、目的地である「くりこま高原」に到着した。
駅を降りると、風は強く冷たいものの、町にも道にも、家の日蔭にすらも、雪は全くないのである。

地球が温暖化していく中で、そのスピードに対抗して、元気で丸々と太った美味しいお米を育てるためには、基本的には豊富な水が必要である。
今回見てきた、高知県の棚田のような、ヒタヒタ程度の水での栽培というのは、慣れていない東北地方では、リスクが高すぎて無理だろうと思う。
逆に、深すぎても慣れていないのだが・・・・

しかし、宮城の地に来てまでも雪がないという現実だと、このままでは今年は水が足りないのではと思ってしまう。
もしもそうなってしまったとしたら、ブランド化を始める年としては、まさに最悪の年となってしまう。

ただ救いなのが、JA栗っこは、もともと東北地方の中でも、宮城県の中でも、常に1歩先に進んでいた地区だったということと、自分と同じで、生産者も年をとってしまっているものの、物凄く元気だということと、循環型農業でのブランド化計画が、かなりシッカリと出来上がっているということだ。
これなら、よほどの天候被害を受けない限りは、今回回っている産地の中で、最も早く、そして確実にブランド化が出来るのではと思う。

近いうちに上京して来てくれると言っていたので、そこで本格的な話をしていくつもりである。
「西ばかりが元気だな」と思っていた時に、ようやく名乗りを上げてくれた東北。
これでやっと、東西南北のバランスが取れそうだ。
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今日は宮城県で講演

2009年02月16日 06時43分51秒 | Weblog
 寝不足は相変わらずの事だが、朝風呂も入ったし、昨日、若干ゆっくり出来たと言う事もあって、気分は「まあまあ」。
今日はこれから宮城県へ行って、循環型農業の将来とブランド化の可能性等についての講演をしてくる。

環境保全型農業は、自分が前の会社の時から実現したかった事であるから、思いは強いのだが、現実としてはかなり難しい。
なぜなら、各産地で生産者が、各々バラバラに実行しているからである。

環境を守ると言うのは、自分だけで出来るものではなく、長い時間をかけて、地域の協力が絶対必要なのだ。
でも、産地の現状を見ていると、「自分だけは」「自分だけでも」という取り組みが多く、少しも地域のためにも、後継者のためにも、消費者のためにもなっていないように感じてしょうがないのである。

特に宮城県となると、お米の品質のバラつきは、東北6件の中で最も悪く、全国から見ても、新潟県と宮城県は、必ずベスト5に入ってしまうという、大問題の産地なのだ。
ただ、個々に実行している生産者は、それなりの意識を持って実行しているので、ベスト5に入るものではないにしても、環境を考えているとしても、温暖化については勉強不足のようで、出来不出来の波が多く、ベスト10には頻繁にはいってしまう事が多い。

よって、今日話す事は、環境保全型・循環型農業でブランド化をしていくと言うのなら、まず産地の現実を見直さなければならないと言う事。
そして、それが実行できてから、やっとブランド化となるのだという、厳しい現実だ。
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