nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

誉田哲也 ノーマンズランド

2021-01-24 11:28:37 | 本・雑誌・ドラマ
昨日から降り続く雨・・・・
関東は夜中に雪に変わる予報もあったので、しばらく家から出られない可能性も考え
金曜日のうちに食材を買い溜めして、昨日は一歩も外に出ず籠っていました。
幸い雪にはならなかったものの、今日も一日冷たい雨が続いていますので、再び家籠り継続中。

ということで、久しぶりに一日で一冊読み切りました。
読んだのは、誉田哲也さんの姫川玲子シリーズ ノーマンズランド 

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
東京葛飾区のマンションで女子大生が殺害された。
特捜本部入りした姫川玲子班だが、容疑者として浮上した男は、すでに別件で逮捕されていた。
情報は不自然なほどに遮断され、捜査はゆきづまってしまう。
事件の背後にいったい何があるのか?
そして二十年前の少女失踪事件との関わりは?
すべてが結びついたとき、玲子は幾重にも隠蔽された驚くべき真相に気づく!

20年前の高校生たちのストーリーと、現在の殺人事件、さらに登場人物それぞれの思惑が同時進行していく展開。
話がどっちに向かっているかつかめないまま、先が気になって一気にハマっていきます。
同時に複数の画面を見つめているような、このシリーズならではのテンポの良い展開。
チンピラ同士の喧嘩程度だと思っていた事件の裏に、浮き彫りになっていく北朝鮮による拉致事件。
このシリーズならではの、何とも切ない終盤。
途中猟奇的過ぎて、5ページくらい目を背けてしまいましたが
次回作への期待も残してあり、なかなかおもしろかったです。

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アンソニー・ホロヴィッツ シャーロック・ホームズ絹の家

2021-01-10 15:23:53 | 本・雑誌・ドラマ
夫が家にいるようになって、何が変わったかというと、本を読む時間がめっきり減ったこと。
今回の作品も、えっちらおっちら、2ヶ月くらい抱えてしまっていて、ようやく読み終わりました。
昨年ハマったアンソニー・ホロヴィッツが手掛けた シャーロック・ホームズ絹の家 
コナン・ドイル財団が初めて公式作品認定をした八十数年ぶりの、名探偵シャーロック・ホームズ新作(第61作)です。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
ホームズの下を相談に訪れた美術商の男。
アメリカである事件に巻きこれまて以来、不審な男の影に怯えていると言う。
ホームズは、ベイカー街別働隊の少年達に捜査を手伝わせるが、その中の1人が惨殺死体となって発見される。
手がかりは、死体の手首に巻き付けられた絹のリボンと、捜査のうちに浮上する「絹の家」という言葉…。
ワトスンが残した新たなホームズの活躍と、戦慄の事件の真相とは?

私がかつてシャーロック・ホームズ作品を読んでいたのは、中高生の頃。
そのあとに、アガサクリスティ作品にはまってしまったこともあり
読んでも読んでも、ホームズ=ポアロ、ワトソン=ヘイスティングス・・・
のイメージで進んでいってしまういので、頭の中で軌道修正をかけるのが大変でした。
(かけなくてもいいと言えばいいんですが・・・)
ストーリーは登場人物が多く、設定を把握するのに時間がかかってしまい
放り投げているうちに忘れて、また戻って読み返す・・・というのんびりペースでしたが
半分程度進んでからは、結構面白くなってきました。
さすがアンソニー・ホロヴィッツ、奥深いです。
そして、シャーロック・ホームズ作品が新たな作者によって、また更新されていくなんて素晴らしい!



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アンソニー・ホロヴィッツ その裁きは死

2020-10-24 11:52:34 | 本・雑誌・ドラマ
『メインテーマは殺人』の作者、アンソニー・ホロヴィッツの作品 その裁きは死 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
実直さが評判の弁護士が殺害された。
裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。
現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。
被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。
わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査に引きずりこまれてー。
絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。

海外ミステリーを読んでいて一番困るのが、登場人物の名前や立場を理解するまでの煩雑さ。
男なのか女なのか、いつ出て来ていたのか、こんがらがることも多々。
その点この作者の作品は、物語冒頭に、登場人物の一覧表があるので本当に助かります。
まあそのくらい、登場人物が多すぎるのも特徴ではありますが・・・・
長編かつ、とりあえず難解そうな展開を予想させるストーリーですが
最初の50ページを過ぎれば不思議なほど引き込まれていきます。
ある人物を犯人に見せかけておいて、二転三転最後まで気が抜けない謎解き。
そして読み終わってから気づく、途中にちりばめられた数々の伏線。
複雑で難解、でも最後はすっきりと面白い、楽しいシリーズです。

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吉田修一 路(ルウ)

2020-09-30 11:52:38 | 本・雑誌・ドラマ
吉田修一さんの長編小説 路(ルウ) を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
台湾に日本の新幹線が走る。
商社の台湾支局に勤める春香と日本で働く建築家・人豪の巡り逢い
台湾で生まれ戦後引き揚げた老人の後悔、「今」を謳歌する台湾人青年の日常…。
新幹線事業を背景に、日台の人々の国を越え時間を越えて繋がる想いを色鮮やかに描く。
台湾でも大きな話題を呼び人気を博した著者渾身の感動傑作。

台湾新幹線の開発に日本がかかわることが決まった1999年から
開通する2007年までの、様々な人間模様が描かれています。
台湾新幹線の開通は事実ですが、物語はあくまでフィクション。
それでも、登場人物の苦悩や成長や出会いや関りが如実に描かれていて
バラバラだった欠片が、次第に一つに繋がっていき
それぞれの人物が、実際にそこにいたかのような、壮大なストーリーになっていました。
日本と台湾、互いの国民性、文化、食の違いなども楽しめます。
読み終わった後、すごく心地よい気持ちになれました。

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沼田まほかる 痺れる

2020-09-07 15:59:23 | 本・雑誌・ドラマ
沼田まほかるさんの、イヤミス短篇集 痺れる を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
十二年前、敬愛していた姑が失踪した。
その日、何があったのか。
老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼陀羅」。
別荘地で一人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。
彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。
いつまでも心に取り憑いて離れない、悪夢のような九編を収録。

林檎曼陀羅/レイピスト/ヤモリ/沼毛虫/テンガロンハット/TAKO/普通じゃない/クモキリソウ/エトワール

最後の一行を読み終える瞬間まで、結末が読めず
読んでいてゾクゾク感が募るストーリーばかり。
イヤミス好きの私でさえ、本気でぞっとする話もあり
これまで読んできたイヤミスの中でも、特に読後感がえぐい作品です。
ひたすらこわくて、気味が悪くて
猛暑のこの時期に、読みながら体感温度を3度は下げられた気がします。

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アンソニー・ホロヴィッツ メインテーマは殺人

2020-08-18 20:39:27 | 本・雑誌・ドラマ
「カササギ殺人事件」で衝撃を受けた作家、アンソニー・ホロヴィッツの メインテーマは殺人 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。
彼女は、自分が殺されると知っていたのか?
作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから
この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。
自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!
7冠制覇の『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作!

480ページに及ぶ大長編。
殺人はいきなり起こりますが、登場人物も多ければ、エピソードも盛り盛りで
読者としてどこに引っ張られていくのか、まったく行き着く先が見えない展開。
それでもある程度、犯人やら動機やらを考えてみるものの
ことごとく流れは思わぬ方向へ・・・
読み終わって気が付くたっぷりの伏線に、すぐにまた読み返したくなった作品。



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大衆作家傑作アンソロジー 不連続な四つの謎

2020-07-29 21:44:31 | 本・雑誌・ドラマ
 『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家、競演!
不連続な四つの謎 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
加納&玉村刑事が巻き込まれた寝台特急での密室殺人
リサイタル後に起きた有名ピアニストの服毒死の謎
元特撮ヒーローを襲う不可解な誘拐事件
猛吹雪からの首都脱出ーテレビドラマと連動したコラボレーション
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家
海堂尊、中山七里、乾緑郎、安生正、4名が贈る傑作ミステリー短編集、ついに文庫化!
それぞれ独立した4つの物語を各作家が繋いだ、書き下ろし幕間つき。

残されたセンリツ(中山七里)/黒いパンテル(乾緑郎)/ダイヤモンドダスト(安生正)/カシオペアのエンドロール(海堂尊)

有名なミステリー作家による、それぞれ独創的で、それぞれの作家さんらしきスタイルが見えていて
繋がってなさそうで、ある意味繋がっているミステリー短篇集。
そのまま世にも奇妙な物語に仕立てれば、おあつらえ向きな
ミステリアスで、摩訶不思議で、ちょっとゾクゾクっとするお話です。


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カズオ・イシグロ  私が孤児だったころ

2020-07-02 21:05:00 | 本・雑誌・ドラマ
久し振りに、カズオ・イシグロの作品を読みました。
上海とイギリスをまたにかけて展開する長編 私が孤児だったころ です。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
上海の租界に暮らしていたクリストファー・バンクスは十歳で孤児となった。
貿易会社勤めの父と、反アヘン運動に熱心だった美しい母が相次いで謎の失踪を遂げたのだ。
ロンドンに帰され寄宿学校に学んだバンクスは、両親の行方を突き止めるために探偵を志す。
やがて幾多の難事件を解決し社交界でも名声を得た彼は、戦火にまみれる上海へと舞い戻るが…
現代イギリス最高の作家が渾身の力で描く記憶と過去をめぐる至高の冒険譚。

翻訳物にありがちなのめり込みにくさもあり、最初はなかなか進みませんでした。
放り投げたまま全く読まない時期も経て、ようやく半分近くまで到達したあたりから
どんどん引き込まれて、半分から先は一気でした。
主人公の幼少期の回想から初老の年代に至るまでの、自伝のような表現で進むストーリーになっています。
上海租界で育った主人公クリストファーは、イギリス人という設定なので、イシグロさんの話ではないのですが
主人公の両親探しに、戦争やアヘン、人種問題、中国が変遷していく様などが絡められて、壮大に描かれ
本人が書いた生身の話のような錯覚に陥るくらい、景色や心情の表現にリアリティがありました。
ぜひ映画で観てみたいと思った、素敵な作品でした。

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林民夫 糸

2020-05-26 21:06:30 | 本・雑誌・ドラマ
中島みゆきの名曲  をモチーフに制作された映画の、原作という形で書かれた物語。
映画は4月に公開予定で、観に行きたいと思っていたのですが
コロナの状況下で延期となったため、その間にまず原作を読んでみました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
北海道で生まれ育った高橋漣は、花火大会で出会った園田葵に一目惚れ。
彼女が義父から虐待されていることを知るが、まだ中学生の漣には何もできなかった。
それから八年。
漣は地元のチーズ工房で働き、葵は東京にいた。
遠い空の下、互いを思いながらも、すれ違いと別れを繰り返す二人。
それぞれの人生を歩んできた男女が、再び巡り逢うまでの物語。

重たくなりがちなテ―マのストーリーですが、要所要所、実に端的に描かれていて、意外にサクサクと読めます。
読みながらずっと耳元で糸が流れ続け、読み進むにつれ、次第にその速度が増していく感じ。
そして、ラストに近付くにつれ、涙が溢れるのを止めることができませんでした。
これは映画を観たら、絶対に号泣すると思います。
劇場で観られる状況になったら、大きなタオルをもって行ってこようと思います。

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アンソニー・ホロヴィッツ カササギ殺人事件上・下

2020-05-19 16:32:09 | 本・雑誌・ドラマ
 
 

2019年本屋大賞翻訳部門1位(他7冠)に輝いた、アンソニー・ホロヴィッツの カササギ殺人事件上・  を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)

1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。
鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。
その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。
余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理はー。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!

名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読んだ編集者のわたしは、あまりのことに激怒する。
ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある?
原因を突きとめられず、さらに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だったー。
ミステリ界のトップランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント!

1955年のイギリスの片田舎で起きた、殺人事件。
登場人物のすべてが犯人候補に上がるほど、すべてが怪しくて伏線だらけ。
上巻最後に、いよいよ始まるかに思えた犯人証し。
ワクワクしながら読み始めた下巻で展開されていたのは、まったく設定の違うストーリー。
一作で二度おいしいといわれる、素晴らしい組み立てに
二重三重に度肝を抜かれ、ワクワクは募るばかり。
しかも45年前に、私をミステリーの世界に引き込んでくれた
アガサクリステイーの作品なども登場し、古典ミステリーの世界も堪能。
ただ行ったり来たりがあるので、逸る気持ちとは裏腹になかなかページが進まず
かなり時間がかかり、読み終えた時には疲れ切ってしまったのも事実です。
でも面白かった!

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