ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

キミは知っているか あの「仙台みたらしだんご」を

2011-09-18 02:23:25 | 能楽の心と癒しプロジェクト
昨日、「第34回神経科学大会」という国際学会のレセプションに出演してきた ぬえですが、そのとき被災地支援の募金箱を東北大学のご厚意により設置して頂き、その収益が53,939円だとお伝えしました。

この金額って…「GO! サンキュー、サンキュー」だったんですね~

サンキュー>東北大学! (^^)V

それにしてもこの国際学会のチェア…「神経科学大会」ですから「大会長」という名称だった東北大学の大隅典子先生。以前にお目に掛かった時は、前述の「サイエンス・カフェ」のときだったものですから、ぬえにとっては対談のお相手、という立場でしたし、まだお若い先生だし、その日もとっても気さくな感じで、夜はスタッフの方々とも一緒に飲みに行ったので、まさか、こんなエライ先生だとは知りませんでした。なんせ500人が集まるレセプション…スピーチ等学会での公用語はすべて英語。。数十人のスタッフを指揮し、数百人のゲストのお相手をしたのですから。。

そういえば8月に石巻を再訪することが決まった際に「飲みに行きませんか~♪」とメールを出したのですが、お返事は「申し訳ありません、あいにくその日はサンフランシスコにおります」だったもんな~.。ooO(゜ペ/)/ひゃ

ああ、そんなエライ先生を、サイエンス・カフェの際は ぬえはスタッフ共々強引に引き留めて、朝までカラオケ屋にいたなんて。ああ、そんな事はここには書けない。ええ、書きませんとも。え?書いた? 誰が?

いやいや、その節は申し訳ないことでした。…ま、もう時効でしょう。

もひとつ ついでに、「大会長」という今回の肩書きを見て、「だい・かいちょう」と読んだ ぬえ。なんでだろう…「親分」という言葉が連想されて仕方がないのですが。 (((((((・・;)サササッ

ともあれ、今回の大隅先生はカッコよす~~

まずはこのレセプションの2日前に発表者のディナー・パーティーという催しがあり、そこにも ぬえは出演して来たのですが、そこではスピーチで無償出演の ぬえのことをとっても大切に紹介して下さっておられました(英語で~)。この日の出演は舞囃子でしたので、スピーチに感激した ぬえは、舞い終わってから舞台上から大隅先生に扇をプレゼントさせて頂きました。

その夜思い立った ぬえは、ご迷惑とは思いましたが、2日後のレセプションの際に東北の被災者のための募金箱の設置の可能性をメールでお伺いしてみたのですが…これはそもそも学会の趣旨とはまったく違うし、東北大学としても責任の取れない申し出。さらに言えば学会はすでに開催されているので、会期中にそんなことを言われても…という時間の猶予のなさ。まあ、無理は承知、ダメもとでお願いしてみたのですが…

結果は2日後の早朝にメールが届きまして、「喜んでお引き受け致します」という信じられないお申し出でした。それで急遽 ぬえ家で募金箱を作ったのですが…会場に到着してみると、すでに東北大学により募金箱が2つも設置されてあって(!)。。

そのうえこのレセプションの開場前には大隅先生、わざわざ ぬえの楽屋にまで足を運んでご挨拶されて…と思えば、いざ ぬえが舞台に出て舞っているとき…気がつきました。大隅先生、いつの間にか着物に着替えてらっしゃる! へええ~~っ、と ぬえは舞いながら感心してしまいました。こんな大規模な国際学会を主宰している最高責任者でありながらテンパっている様子は微塵もなく、学究の方も当然忙しく立ち働いておられただろうと思うのに、ぬえごときにまで細かく 細かく配慮くださって…、メールの返信は事務局やスタッフの誰よりも速く、行動は ぬえの楽屋への挨拶にまで及んで。そのうえレセプションでは日本女性のホストとして数百人のゲストの応対のために着物をご用意とは…スゴ過ぎです。カッコ良すぎ。

…ディナー・パーティーの後も、レセプションの後も、ぬえは感謝のメールを出したのですが、当然…その日のうちに先生からの ぬえへの感謝のお言葉が散りばめられたメールが返ってきました。それも杓子定規な文面ではなく、もともと着物は好きで、ホントはあの着物を着ようかと思ったのだけれど、それは大きな会場では地味だと思ったのでこちらの着物を…といった感じ。メールでお着物を誉めた ぬえが悪うございました~ 大隅先生、お休みになってください~(・_・、)

…閑話休題。

さてさて みなさんは「仙台みたらしだんご」というものを知っておられるか。

「みたらし」…といえば甘い蜜がかけられているお団子ですよねえ。



ところが「仙台みたらしだんご」と書かれた、この箱を開けてみると、中には…え?これ…まんじゅうぢゃないの?



いや! 違うんです。
これこそ仙台が誇る銘菓…なのかは良く知らないのですが、激ウマの…なんと説明してよいか…結局「みたらし団子」なんです。

どういう事かと言うと、チビまんじゅうのように見えるこいつを 頬ばってみると…なんと中から甘~い蜜がとろ~~~り!

つまり、まんじゅうの あんこの代わりに蜜が入っている、という感じですか。激ウマです。
これ、前述の「サイエンス・カフェ」の際に同じく東北大学のスタッフの長神さんがお土産として持参くださったのですが、驚異のウマさに ぬえはブッ飛びました。
それで今回の国際学会への ぬえの出演条件が、この「仙台みたらしだんご」。これ持って来なかったら ぬえは舞台に出ません! とまで言い切って。

ああ~、今から考えると、これだけ ぬえのために尽力くださっている東北大学の方々に ぬえは何て無礼を…

あ、でも今回長神さんから3箱も頂いた「みたらしだんご」…そのうち1箱は、頂いた数分後には ぬえが ぺろりと平らげてしまいました~ だっておいしいんだもん。