見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

常識というマジックから飛び出す~人間幕内って凄いかも!

2016-10-08 00:30:59 | 幸せに生きる

 えっ!幕内秀夫さんって、こんな凄い人だったんだ!何て今頃になってですが。

 
828日の幕内先生の講演会前日、食事会での別れ際に頂いた本がありました。
 
持っていたバッグに入れたまますっかり忘れていましたが、そのバッグを使おうと中を見たら、あっ、そうだった貰った本だ!で、何気に裏表紙を見たら、いくつかの見出しの一つ「ガンが減って、うつが増える社会」に思わず反応。
 
読みかけの真弓先生と内海先生の本、これも面白いんですが、脇にやって読み始めました。

 
食の混乱やストレスの増大で、もっと生活習慣病が増えるだろうと考えていましたので、へえ!です。
 
しかも、この本は、幕内秀夫さんとゴッドハンド的な凄腕の外科医で、ガンなどの難しい手術を山ほど手掛けてきた土橋重隆先生の対談をまとめたもの。
 
食の専門家と医療の最前線でがんと対峙してきた専門家が揃ってガンからうつへと。土橋先生は、臓器を見るから人を見るへと踏み込んでいった方ですから、説得力がある。

 
ガンからうつへとは、本書「じぶん哲学」をお読みいただくとして、お二人の話のキモは最初の見出しにある「常識というマジックから飛び出す」というところだろうと思います。
 
幕内さんは、大学卒業後、研究室にいたんですが、後輩の女の子の可愛がっていたマウスの実験の試験値だけが他のマウスと違うんですね。これって?ローゼンタール効果でしょうか。
 
それを見て、数値絶対視(エビデンスこそ命)の栄養学はちと違うと思って研究室を飛び出し、民俗学的なアプローチで食に取り組みだすんですね。
 
常識というマジックから飛び出した瞬間でしょうね。

 
ただ、ここが難しいところで、医療にしてもですが、西洋医学否定・代替医療絶対、みたいなところに行きやすい。有機農業なんかもそうなんですよね。
 
例えば、ステージ4の癌を〇〇で直したとなると、“柳の下にドジョウがいた”から“柳の下にドジョウがいる”になると。その通りですよね。マジックのステージが変わるだけ。
 
常識のマジックから飛び出すって、そう簡単ではないのですね。でも、常識のマジックから飛び出して初めて、病気も含めて新たな地平が開ける。

 
これって、極端に言えば病気が治るとか治らないとかという次元ではないんだろうと思うんですが、マジックの枠が外れると病気って治ることも多くなるんでしょうね。
 
土橋先生が、医学と医療は違うと。だけど、大半の医者も患者も常識というマジックの枠内で病気という形態で捉えちゃう。医学なんですよね。でも、病気って、形態以前のところに原因があると土橋先生。そこを見るのが医療なんでしょうね。

 
マジックの枠、これは、医療や食の世界だけではもちろんなく、経済だって、政治だって、農業だって、地域だって、あらゆるジャンルに横たわっている。
 
それって、自我と我欲で作られた5%、10%の顕在意識ってことかもしれませんね。
 
マジックの種は、その先の潜在意識だったり、さらに奥底を貫く不変の宇宙生命の中で生きる中にあるのかも。自在の生命って感じかなあ。

コメント
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