小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市入生田にある温泉地学研究所が地殻変動を観測するために、足柄平野の8ヶ所に光波反射器を設置している。光波反射器は郵便受け程度の大きさのボックスの中に円形のミラーが内蔵されているだけの質素な機器だが、設置場所は眺望の素晴らしい場所が多くどちらかと言えば光波反射器本体よりも設置場所からの景色を楽しみに毎回探索に出かけている。5ヶ所目となる今回は小田原市米神に設置されている光波反射器を探索に出かけた。小田原市米神地区は三方を山に囲まれた地形で周辺にはみかん畑が多く農道が入り組んでいる。米神に設置されている光波反射器は温泉地学研究所のホームページによると「米神農道」としか記載されておらず地番は不明。どの農道が米神農道なのかも分からないので周辺の農道をひとつひとつ探索する。約1時間ほどかけてようやく発見。一旦下の道路に戻り最短ルートで再度光波反射器へと向かう。抜け道として利用されている米神地区の道路沿いから駐車場のような場所へ曲がる。駐車場のような場所の前にある資材倉庫のプレハブの横から続く農道を進む。この農道の入口は道路からは分かりづらい。資材倉庫の裏手から上り坂が続く農道を直進。農道の海側は開けていて眺望が良い。農道脇の高台から米神地区を撮影。みかん畑の先には青い海と青い空。気持ちの良い場所だ。坂道の先のカーブを曲がると農道脇になにか標識のようなものが設置されているのに気が付いた。近づくと金属製のポールの上に光波反射器が設置されていた。米神地区の入り組んだ色々な農道を探索してようやく発見。ここが米神の設置場所だ。光波反射器の中にはミラーが7個取り付けられているほか、タイマーのような電子機器も内蔵していた。ボックスの外側には温泉地学研究所のプレートも張られている。米神の光波反射器が設置されている場所からの風景。やはり眺望が良く光波測距器が設置されている酒匂の下水道管理センター方面が開けている。カメラのズームを最大にして光波測距器が設置されている酒匂の下水道管理センターを探す。なんとか右端に水道管理センターの青い色の屋上を確認できた。酒匂から、この米神の光波反射器までの直線距離は約7.1km。酒匂の下水道管理センター屋上で発射された光波は山王川河口上空から相模湾を横切り、この反射器に照射されている。これで足柄平野内に設置されている光波反射器を5ヶ所を巡った。今回も眺望の素晴らしい場所に光波反射器が設置されていて、観測機器と高台からの景色の両方を撮影出来て楽しかった。また天気が良い日を狙って残りの光波反射器を探索に出かけたい。


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