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小田原の端々



正月と8月に行われる板橋地蔵尊大祭では普段公開していないおびんづるさまを境内の一画で開帳している。なで仏としての信仰があるおびんづるさまを参拝者が次々と撫でている姿は板橋地蔵尊大祭のお馴染みの光景となっている。板橋地蔵尊のおびんづるさまは年に4日ほどしか公開されないが早川には1年中公開されているおびんづるさまがある。小田原市早川、JR早川駅裏手にある早川観音にもおびんづるさまの木像が安置されている。観音堂正面の石段をのぼり右側の御拝柱の後ろに隠れるように朱塗りのおびんづるさまが安置されている。早川観音のおびんづるさまは高さ約60センチ前後の坐像で板橋地蔵尊のおびんづるさまとほぼ同じくらいの大きさ。板橋地蔵尊のおびんづるさまも前垂れをしているが、この早川観音のおびんづるさまは帽子も被せられている。朱色のニットの帽子でちょっとおばあさんっぽく見えてしまう。顔の彫りは板橋地蔵尊のおびんづるさまと比べ少し面長で若く見える。おびんづるさまはお釈迦様の弟子で十六羅漢の一人。日本では自分の身体の悪い所と同じ場所を撫でると病気が良くなるとされ、なで仏の風習が広がったと言われている。板橋地蔵尊のおびんづるさまは参拝客が多くて撫でるのも一苦労だが、早川観音のおびんづるさまは一年中撫で放題。とりあえず悪い場所を撫でて健康を祈願して早川観音から帰路についた。

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