小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの21ヶ所目は前川の前川近戸神社へ出かけた。前川近戸神社の天然記念物は特定の樹木ではなくて神社境内を囲うように密生してる森林の社叢だった。小田原市前川の前川近戸神社は前羽小学校から北西に約300mほどの場所に所在。社殿は丘陵地の中程にあって周囲は木々で囲まれている。前川近戸神社の入口鳥居の先は石段となっていて両側には木が密集している。様々な種類の木々が入り混じっているが常緑広葉樹が多くて鬱蒼とした感じ。石段を登ると上は社殿があってちょっとした広場になっている。周囲を木々で囲まれているので時間帯や天候によっては薄暗いような印象を受ける。社叢が小田原市の天然記念物に指定されたのは昭和51年3月3日。社殿前の広場の片隅には小田原市教育委員会が作成した案内板が設置されている。案内板の記載によると前川近戸神社の社叢は沿岸性の常緑広葉樹を主体に広葉落葉樹や常緑針葉樹を混生する現存自然林とのこと。社叢内の樹木の種類は30種類近く。そのなかでもクスノキは幹回り5.1m、モッコクは幹回り1.8m、モチノキは幹回り1.8mとそれぞれ市内最大級の古木が植生している。前川近戸神社の鳥居前から境内に沿ったような農道があるので外側からも社叢の様子を観察することが出来る。神社周辺の丘陵地は緑が多く残っているので、社叢はそれほど特別には感じなかったが前川の自然とともに社叢もそのままの姿でこの先も残ってもらいたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )