小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



5月21日、小田原は快晴の朝。暑くなる前に散策に出かけたかったが、午前中受け取りの荷物を待っていたので、10時過ぎになってしまった。涼しい木陰のベンチで朝食のパンでも食べようと小田原城方面に出かけた。 午前10時のお堀端通り。半袖短パンで出かけたが日差しが強くだいぶ暑い。日なたを歩いていると腕や首筋がジリジリと日焼けするのを感じる。 銀座通りのha~shuで朝食のパンを買う。タイミングよく焼きたてのパンが買えた。 弁財天通りから二の丸広場裏手までブラブラ歩く。タンクトップの若者に日傘のお婆さんとすれ違う。真夏のような通りの風景。 二の丸広場裏手から小田原城東堀の花菖蒲園へ。ちょうど水を入れている最中だった。肝心の菖蒲はまったく咲いていない。例年6月初旬から菖蒲まつりが開催されるのであと2週間ほどか。 常盤木橋の下をくぐり反対側へ。以前は水鳥の池だったところも菖蒲園になっている。ここにはあやめも植えられているようで何株か咲いていた。 御感の藤の下のベンチに腰を下ろす。藤棚が日よけになって涼しい。足元には木漏れ日、目の前ではお堀の蓮が風に揺れている。気持ちの良い場所。 ha~shuで買ったウインナーロールを食べる。生地がモチモチしていて美味しい。 天気も良いので昼から来週開通する県道穴部国府津線の写真でも撮りに出かけよう。

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古い自動販売機のある風景が好きだ。街角でひっそりと朽ちた自動販売機は、もう夏の暑い日に冷たい飲み物が出てくることも、夕暮れ、ショーケースに明かりが灯ることも無い。豊かさや便利さを追い求めてきた時代に、その役目を終えてぽつんと取り残された姿に哀愁を感じ写真に残している。県道717号高田入口交差点近くにはM.M.Cの古い自動販売機が置かれたままになっている。当時のままの商品サンプルが残っている。どのジュースも110円の価格設定なので消費税3%時代の1989年から1997年までの間に使われなくなったようだ。県道717号沿いを成田方面に向かうともう1ヶ所古い自動販売機が置かれている。懐かしいビーボの自動販売機である。このビーボの自動販売機も当時のままのサンプルが残っている。価格設定が100円なので1989年より前に使われなくなったと思われる。古いビーボの自動販売機は新屋の住宅街にも1台置かれたままになっている。下堀公民館の近くには最近めっきり見なくなった当たりつきの自動販売機とポッカの古い自動販売機が置かれている。両方の自動販売機とも当時のままのサンプルが残っている。ボタンが変色して価格が見えなかったが恐らく使われなくなってから20年以上は経過しているようである。ポッカの古い自動販売機は蛍田駅の近くにも1台残っている。
消費社会の遺産のような古く朽ちた自動販売機を探すのも散策の途中の楽しみとなっている。

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南足柄市と開成町との境の近く、南足柄市の壗下にたまに訪れる料理店がある。北海亭という小さな料理店で初めて訪れたのは5年ほど前。酔芙蓉農道に散策に出かけた帰りに偶然店の前を通り、その佇まいに惹かれてふらりと立ち寄った。以来、南足柄方面へ散策に出かけるときには北海亭で食事をするのが楽しみとなっている。南足柄市壗下、スーパーふるぎやの前に北海亭はある。こじんまりとした古い佇まいのお店の上には年季の入った看板、入口の赤い暖簾には中華料理の染め抜き。この雰囲気が堪らなく気に入っている。店内はL字のカウンターにテーブルが一卓。年配のママさんが切り盛りしている。壁や卓上を見てもメニューがどこにも見当たらない。北海亭ではママさんに出来るメニューを聞いてオーダーする仕組みとなっている。大衆的な中華料理店にあるようなメニューはほぼ出来るようだ。北海店のラーメンはシンプルな醤油ラーメン。ラーメン通ではないが、鳥と魚介系のダシのスープのようだ。五目そばは塩味。野菜がたっぷりで美味しい。個人的には塩味のスープのほうが好み。キャベツがたっぷりのった中華丼も好きなメニュー。キャベツのシャキっとした食感を残しつつ甘みを引き出す炒め方が絶妙で美味い。北海亭でほぼ毎回注文するのがこのチャーハン。具に干しエビが入っているのが特徴で、このエビの食感と風味がなんとも美味い。ママさんに話を聞いたところ北海亭は30年以上前から営業しているとのこと。このままのスタイルで長く続けて欲しいお店である。

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今日は天気も良く過ごしやすい1日だった。夕方、箱根での用事を済ませた帰りに、入生田から開通した農道を通って一夜城方面に向かった。夕暮れの石垣山一夜城歴史公園周辺を散策するために。一夜城歴史公園の駐車場横では、有名パティシエの工房の建築工事が始まっていた。11月頃オープンとのこと。西日が差す本丸跡へ。GW中は一面シャガの花が咲いていたが、花の時期は終わっていた。ところどころに名残の花が咲いていた。シャガは群生して咲いているより、1輪だけで咲いているほうが綺麗に見える。駐車場に戻ると、片隅に作られた花畑が見頃を迎えていた。海を望む場所に作られたきらめきガーデンにはポピーやカスミソウが一面に咲いている。夕暮れの風に揺れる花々がとても綺麗だった。秋にはコスモスが咲くのでその頃にまた訪れたい。

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小田原市久野の和留沢地区にある釜石丁場跡を訪れた際に、以前和留沢地区で利用していた簡易水道の水源地跡にも立ち寄った。明星ヶ岳の中腹、標高500mほどの場所に目指す水源地跡がある。釜石丁場跡を散策して、再び駐車場まで戻ってきた。和留沢地区水源地跡に行くのには右側のハイキングコースを進む。このハイキングコースは「明星登山道・奥和留沢みはらしコース」という名称で、明星ヶ岳と明神ヶ岳をつなぐ尾根道の途中に出る登山道となっている。もともと作業用の林道として使用していたルートを地元の方々が整備して2009年に開通。尾根道まで85分のハイキングコースとなっている。ハイキングコースを進むとすぐに沢に架けられた木橋が見えてくる。増水時は渡れないこともあるようで迂回ルートが用意されている。藪の中の登山道を進む。ところどころに花の咲く苗木が植栽されていた。駐車場から自転車を押して登山道を歩くこと約20分で久野林道に出る。ゲートで閉ざされた林道なので、滅多に車の通行は無い。道路の反対側の案内板。明星登山道・奥和留沢みはらしコースは林道を左に進む。水源地跡へは直進する。久野林道から10分弱で熊ノ木沢に作られた和留沢地区水源地跡に到着。コンクリートの川底に下りる。上流も下流も綺麗な渓谷で、この場所だけ護岸が整備されておりコンクリート底になっている。和留沢地区水源地跡の傍らの岩には水神と彫られている。題字は鈴木十郎元小田原市長が書いたもので、昭和41年と彫られていた。水源地跡の片隅に取水口と思われる構造物がある。苔むしたコンクリートの塊だが、かつては和留沢地区で暮らす50世帯ほどに、ここから水道水を供給していた。和留沢地区は昭和20年に開拓農家35世帯が入植。山間地ということもあり、インフラの整備はかなり遅く、電気は昭和32年、郵便にいたっては昭和52年に配達が開始された。この水源地跡を訪れてみると当時の開拓や生活の苦労が偲ばれる。和留沢地区を切り開いてきた人々を支えてきた水は、今も清流として綺麗な水をたたえている。

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