生きている時間は短い。死んでいる時間の長さに比べたら、短い。1対10000000000くらいある。
死んでいる時間は、ずっと生きていた時間を、巻き戻して、見て過ごすことになる。10000000000回くらい見ることになる。
死んでいる時間は、そんなことはできないだろうと高を括っているが、どうしてどうして。
物質界の肉体を離れているだけで、精神界のわれわれ存在は永遠の時間を生きているのだ。
10000000000対1の、割合の、生きている時間帯を、だったらもう少しマシに生きておかねばならないことになる。
なぜそんなに長い時間を待つのかというと、同じく待ち時間を過ごしているライバルが多いからだ。みんなもう一度生きたいのだ。「物質界に来て生きる」というのは凄いこと、素晴らしいこと、輝かしいことなのだ。
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庭に罌粟の花が咲いている。それを此処に立って楽しめるだけで、凄いことなのだ。