草丈が伸びたコスモスの一団が雨風に打たれて倒れ込んで、庭の泥土にまみれています。でも、一本一本支柱を立てて上げるのは、とても、できません。たくさんありますから。茫然と眺めているきりです。花も数個着いています。
「朝の挨拶」
いつでも中途です/僕たちの旅は続いています/万年億年ずっと続いています/これで終わりという日なんか/ありません
ですから結論なんて出ません/ゆっくりゆっくりでいいのです/みなゆっくり進んでいます/一歩一歩一日一日というように
目指しているのは完成です/でもそれは/宇宙の完成に合わせてですから/慌てたってどうにもなりません
2021年7月31日 土曜日/夜が明けると大輪の朝顔たちが/世界を開いて僕を見ていました
朝顔も旅をしています/長い長い旅の同志です/僕はおはようの挨拶をしました
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今朝のS新聞に、読者文芸年間大賞の発表が掲載されていました。詩部門に僕の詩「朝の挨拶」が、天地人賞の最後の人賞に、載っていました。事前通知はありませんでしたから、驚きました。
しんがりの賞でしたが、でも嬉しいです。今夜は日本酒1・5合に氷を浮かべてお祝いします。