<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

俳句の奥には奥座敷がある。二タ間も続いている。

2024年01月04日 10時14分06秒 | Weblog

年酒酌む二タ間続きの奥座敷

星野 椿

西日本新聞正月号、読者文芸選者作品集より

奥座敷がある家だから豪邸か、ここは。しかも二タ間続いている。襖を開ければ大座敷になるだろうが、襖は半分だけ閉じてある。ここでひっそり年酒を酌んでいるのは、誰と誰だ? 

おんなとおんなか。おんなとおとこか。お隠れか。お忍びか。

二タ間もあるから、お忍びの竜と竜かもしれない。ほんとうは大空に舞い上がって晴れの大吉踊りを舞っていなければならぬところだが、この2匹の竜は、そうするよりは酒を飲んでいたくなったのだ。なにしろ正月に振る舞われる酒は上等だ。特上だ。酒を酌み合っている内に、眠くなって、大広間の奥座敷で二匹の竜は鼾を掻いて寝てしまった。

わたし映画の中で、お忍びをしてみたい。奥座敷とやらで、偲んでいる人とちっぽり忍び逢いをしていたい。いやだよ、またぞろ煩悩の火が燃えだしたよ。正月早々だというのに。

元に戻って、俳句の選者の作品だから、名句であるに違いない。ひっそりひそひその場面設定がいいのかな? 俳句の奥は奥座敷に通じている。そこで俳人達が酒を酌んでお正月している。

作者星野椿さんは高浜虚子の御子孫。お母さんは星野立子。虚子の娘さん。俳人一家だ。

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お正月の空で寝そべっている竜。

2024年01月04日 09時45分33秒 | Weblog

昇竜は勇ましけれど寝そべりてゐる竜も良し正月の空

栗木京子

西日本新聞正月元日号 読者文芸選者の作品集より

正月の空で寝そべっている竜。枕に頭を載せて、たあらりんこの竜。

「目出度い正月だから、起きて御正月踊りくらい踊って見せてよ、あんた昇竜なんでしょう!」などと言いたくもなるが、作者は、「いや、それもよかろう」「まあいい、好きなようにしててよ」としている。

なぜなら、作者も同じ事をしているからだ、きっと。

(日頃、勇ましいことをしているんだから、お正月くらいは、正体なく、ごろんとしていたくなる、ってことか。このお爺さんは逆。日頃がごろんごろんだから、お正月くらいは起きて勇ましいフリをしなくてはならなくなる)

そういえば、今年は辰年だった。

法華経には海底の龍宮が登場する。(竜は海底がお好きか)そこにはシャカツラ竜王がいる。竜王の娘の竜女もいる。8才だ。8才にしてはやばやと悟って、お釈迦さまの説法の座の霊鷲山に来てしまう。お供をして、海の底から空の上にたくさんの龍宮界の仏法修行者らも浮かび上がって来る。賑やかな空になる。

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波はいじれない。

2024年01月04日 09時29分19秒 | Weblog

どうにもならぬことは、どうにもならぬ。どうにもならぬものは、どうにもなれぬ。放置するのが最上の策である。

事件出来(しゅったい)す。

打っちゃって、どっかにぽいっと出掛けるとするか。

波の底は、底をしてばかりではいられないので、動き出して来る。そして次のカタチを取る。波の頭になる。低くなり高くなって、波は進む。

波の動きは、波の力に委ねるしかない。波はいじれない。

逃げるが勝ち、か。立ち向かって、勝てる相手ではない。

いい日も来る。

 

 

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