ありがとうここにゐてくれて 茜空(あかねぞら)・山・案山子(かかし)・鳥・おばばさま
釈 応帰
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此処にいてくれるみんなみんなが有り難く思えて来るときがある。そういうときがある。ふっと。ふっとふっと。
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淋しいの着物を脱ぐと、着物の裏側があたたかくなっている。ありがたい感情になっている。
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感情が目を10個100個つけて、まわりを親しげに見ている。
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ゆっくりゆっくり夕暮て行く。里山が夕暮れて行く。里山も里山の小径も茜空の写し絵のように、茜色に染まる。
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「いてくれてよかった」「いてくれてありがとう」の声を聞いたおばば様が泣き出した。
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