ああ、ああ、楽しかった! その一語に尽きる。何をしたからそうなるのか。いや、取り立てていうほどのことはしていないのである。何一つ。畑にいただけなのである。
一日が終わった。7時過ぎまで畑にいた。あれこれ、気が付いたことをちょこちょこしていた。苗を移植したり、草取りをしたり、殺虫剤を降ったり、施肥したり、紐で結んでやったり、水撒きをしたりして。あっちへこっちへ動き回って。
日が降り注いでいるとしは、さすがに暑かった。背中に汗が滑り降りてきた。日が沈むと一気に暗くなった。まだいたいのに、いられなくなった。することは次々に見つかるのである。疲れたはずなのに疲れていない。不思議だ。