日本高校野球連盟(高野連)の発表によると全国の加盟校のうち334校で7457人が特待生制度を受けていたことが判明しました。これは各校が自ら申告した数字でありますので、実際にはもっと多いのではないでしょうか?恐らく甲子園に出てくるような強豪校は大抵やっていると思いますけど・・・。
学業優秀者や野球以外に全国レベルのスポーツ選手が特待生として学費の免除などの優遇を受けていますが、なぜ野球だけが駄目なのでしょうか?それは「学生野球憲章」なる物で禁止されているからだそうです。では、なぜ特待生制度を禁止してしまったのでしょうか?
話は戦前まで遡り、今ほどスポーツや娯楽が無かった時代に大学野球や高校野球(当時は旧制中学)はもの凄い人気で、各校が有力選手を取り合う事態に発展し、当時の文部省が禁止したらしいのです。それが終戦直後にできた「学生野球憲章」に引き継がれた形になったそうです。
そんな訳で60年も前に決まったことを今更掲げて「それはいけません!」と言っているのですが、他のスポーツでは認められているのに「野球だけどうして駄目なの?」と思いますよね。
能力なんて人それぞれですし、勉強の出来る人もいれば、スポーツ万能の人もいます。そして、音楽や芸術も・・・。勉強が人より出来る高校生は、あなたは素晴らしいと称賛されて堂々と「特待生」になれるのに、高校屈指の大投手や強打者は非凡な才能を持っていても何も優遇を受けられないのは不公平ではないでしょうか?
確かに野球だけ凄くて、あとは駄目と言うのは考えものですけど・・・。それは学業優秀者でも同じです。何か一つ秀でていても他の生徒の模範とならないようなアホは特待生にするべきではないと思います。たまにプロ野球選手や他のスポーツ選手でもアホな事件を起こしますから、人間的なバランスは絶対必要です。
逆に学業が優秀で某官僚製造大学を出て、高級官僚や政治家になってもアホなことをやる おっさんも沢山いますから・・・。もし高校野球で特待生制度を認めないのでしたら、いっそのこと文部科学省は自らの反省も踏まえて全ての特待生制度を禁止したらいかがでしょうか?出来ないでしょうけど・・・。