群馬県富岡市にある冨岡製糸場へ行ってきました。
年末に東北へ行った際に購入した「北海道&東日本パス」の有効期限が今月の3日まででしたので、これを利用して行ってきました。
「北海道&東日本パス」はJR北海道とJR東日本管内限定の「青春18きっぷ」の様な物で普通列車が乗り放題のきっぷです。
有効期間が7日間で「青春18きっぷ」より長く、料金も11330円で「青春18きっぷ」の5日間用(12050円)より安いお得な切符です。
このキップで12月28~30日の東北旅行、31日の熱海日帰り旅行、明けて1月2日の袋田の滝(茨城県大子町)、そして今回の富岡製糸場と元旦を除いて利用しました。
富岡製糸場へ行く前に高崎線の深谷駅で途中下車、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一さんに合いに行ってきました。
渋沢栄一が政府の役人だった当時、富岡製糸場の建設にも関わっていたそうです。
東京駅舎を建築した際に使ったレンガは深谷で焼かれた物と言うことで駅舎は東京駅を模した造りになっております。
ミニ東京駅ですね。
再び、高崎線に乗り終点の高崎で下車、先ずは腹ごしらえ、次の列車の接続まで20分ほどしかなかったので、立ち食いそばを食べました。
昔ながらの立ち食いそば(天ぷらそば)です。
久々に食べましたが、これはこれで美味しいのです。
本格的な手打ち蕎麦とは別ジャンルの食べ物です。
高崎からは上信電鉄に上州富岡駅へ向かいます。
高崎-上州富岡間の往復運賃と富岡製糸場の入場券がセットになったキップを購入、料金は2200円で別々に買うより420円お得でした。
乗車した電車は西武鉄道のお古ですが、何と車内Wi-Fiが使えました。
高崎駅のホームにあるベンチもレトロです。
40分ほど電車に揺られて上州富岡駅に到着です。
駅前には冨岡市のご当地キャラクターのお富ちゃんが立っています。
早速、駅前にもレトロな建物がありました。
旧富岡倉庫です。
写真の第一倉庫は明治34年頃(1901年)に建てられたそうです。
今は亡き母方の祖母が明治34年生まれでした。
富岡製糸場は駅から歩いて10分ほどです。
途中のお店にもお富ちゃんがいました。
しばらく歩くと富岡製糸場に到着しました。
冨岡製糸場は明治5年(1872年)に日本政府により建てられた官営の工場です。
フランス人技師により設計された工場は当時は世界最大のハイテク製糸工場だったそうです。
製紙工場ではお富ちゃんの様な工女が主役です。
当時は多くの工女が住み込みで働いており、ここで習得した技術を日本各地に広めて行ったそうです。
工女たちはもしかしたら、明治時代のキャリアウーマンだったのかもしれませんね。
日本各地で製糸業が栄え、明治末期には世界一の生糸の生産国となりました。
日本製の絹糸は品質が優れており人気があったそうです。
技術大国日本の礎を築いた陰の立役者は工女たちだったのかも知れません。
彼女たちは10代前半の幼さの残る頃から親元を離れて必死に働いたのでしょう。
長時間労働に厳しい指導と現代で言うとブラック企業を思わせる労働環境だったのでしょうが、衣食住が確保され食べるものにも困らないので当時としては良い環境だったのかも知れません。
優秀な工女は1年で家が建つくらい稼いだ人もいたらしいです。