先日、バンビやんさんから、学舎で今羽化しているトンボはヤブヤンマではないかとの指摘があった時、実は、「水槽の中にいるヤゴがもうじき羽化するから、そいつをしっかり観察すればいい」と、考えていました。
ちょうど、水槽の中のヤゴも、池の端にヤゴが上陸しているのを発見した日と同じ日に水槽の水辺から顔を出して、羽化が間近なことをうかがわせていました。
ですので、それまで、窓の外においてあった水槽を、2階の6畳間の中に移し、中に一本竹の棒を入れて、つかまれるようにしておきました。そして、その後そのヤゴの羽化を毎日楽しみにして見守っていました。
しかし、何故かなかなか羽化してくれません。そこで、今日の昼、ひょっとしてと思い、水草やドロで黒くにごった水槽をくまなく観察してみました。しかし、ヤゴの姿が見当たりません。2匹のメダカだけがすいすい泳いでる状態でした。
夜になって、水槽の水を抜き、改めてヤゴの存在を確認しましたが、その姿は、下に蓄積した泥の中にもありませんでした。やられたと思い、6畳間の中を、隅々まで確認しましたが、ヤゴの抜け殻も、親のトンボの姿もありませんでした。
どこにどうやって脱走したのかはわかりませんが、間抜けな“おかさん”を出し抜いて今頃、あいつは広い世界を満喫しているに違いありません。
それにしても、抜け殻くらい見付かってもよさそうなものだと、まだ首を傾げています。