25年前に出会った仲間(大先輩たち)と2~3年おきごとに会合(飲み会)を続けています。
昨日もその飲み会のため上野の「鈴本演芸場」で落語を観賞した後、美味しいお酒を飲みながら4時間半くらい歓談してきました。
今回はその内の、“おかさん”初の「寄席」体験のお話をさせていただきます。
まず驚いたのは、その寄席観賞者の多さでした。
日曜日とはいえ、天気もよく暖かい日だったので、そんなには寄席をみに来る人は多くないだろうと考えていました。
しかし、開場時間の15分前くらいに到着した時には、既に入場が始まっており、それでも演芸場の前に行列が出来ていました。
(行列が出来てしまったせいか、予定の会場時間を早めて入場させてくれたようです。)
また、中に入ると、大きな団体見学者があるらしく、真ん中の特等席はかなりの席数リザーブされていて、
“おかさん”はその団体席直前の、前から6番目の「への8番」席を選びました。
臨場感たっぷりの席でした。
途中で、後ろを見ると満員で立ち見が出来るほどでした。(「へぇー!寄席ってこんなに人気なんだ!」と思いました。)
(こんな感じで舞台を間近に見ることが出来ました。↑)
開場を20分くらい早めたせいか、出し物も予定時間よりも15分くらい早くから始まりました。
若手落語家が臨時の時間つなぎをしてくれたようでした。
次に驚いたのは、次々に登場する芸人達がみんな芸達者だったことです。
あらかじめ、プログラムを確認し、どんな人たちが出てくるのかは知っていました。
ただ、その中には“おかさん”の知っているような名の通った人は誰もいませんでした。
なので「、どうせたいしたこと無いだろう!」とたかをくくっていました。
(“おかさん”はずぶの素人なので、その道のプロの名を知らないだけなのかもしれません。)
しかし、“あにはからんや”、どの出し物も“おかさん”を大いに笑わせてくれました。
こんなに大声を出して笑ったのは、もう何年も、あるいは何十年も無いような気がしました。
出演者は、落語家が主で9人も登場しました。
その落語の合間を縫って、「奇術」や「紙きり芸」や「漫才」、「ジャグリング」、「ギター漫談」などがちりばめられていました。
次から次へと爆笑を誘う話芸に、“おかさん”は目から涙を流すほど笑い転げてしまいました。
若い芸人、お年を召した芸人、女性の芸人などなど、バラエティーに富んでいました。
唯一、最後から2番目の落語だけ“おかさん”には受けませんでしたが、後から登場する落語家ほど話がうまく、面白いように構成されていました。
特に最後に登場した「菊之丞」さんの話は、ほかとは違い、“人情もの”で少し涙を誘うような話でした。
“おかさん”の頬にも少しだけ涙がにじみ出ました。
笑い転げて出す涙と人情話にジンと来て流す涙の2つ。
この涙体験も随分久しぶりでした。
席が窮屈で、長時間だったので、そういう意味では難儀しましたが、本当に良い経験をしました。
<追記>
“おかさん”の2列前に小4~6年生くらいの男の子が2人、ご両親と来ていました。
最初見たとき、この子たちは「長い時間なので、退屈しはしないだろうか?」と心配しました。
でも、大丈夫でした、芸人達の話術が達者なせいか、子ども達もグイグイ引きずりこまれていたようでした。
そんな彼らを見ていて、小学生に落語を聞かせると、「国語力」が増すのではないかと思いました。
言葉だけで映像を伴わない話を聞きながら、頭の中に独自の映像を浮かべて、話を楽しむ。
言葉の訓練にぴったりのような気がしました。
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