落書き帳

日記
思いついたこといろいろ
   (`・ω・´)

着物が仕上がるまで(2)袖

2007年07月07日 | 和裁
袖を縫いあげていきます。
和服の袖がどんな作りになっているかなんて、普通は興味も無いでしょうね。
和裁は反物をただ縦と横に縫えば仕上がるわけじゃなくて、随所にきれいに仕上がる技術が施されています。
例えば、袖口の縫製部分。

こんな感じで袖の山になる部分の表布にゆるみを入れて縫い合わせます。
これをしないと出来上がったときに口布(裏布)がダブついてきれいに見えません。

袖口を縫い合わせたら袖口の下から袖の底の部分を縫います。
角には2cmの丸みをつけます。


縫ったところにコテ(アイロン)をあてて表に返します。飾り仕付けをかけます。
振りの部分を縫う前に押しをして生地を落ち着かせます。


ところで縫製の良し悪しを見分けるポイントってわかりますか?
和服の仕立て代も安くないので、同じお金をかけるなら丁寧な仕事をしてくれる人に頼みたいですよね。
今は中古の着物を販売しているお店も多くなりましたし。
では、袖のチェックポイントです。

↑まず袖口の山のところ。
ここの生地のつり合いがきれいなこと。
上手でない仕立てだと裏布がだぶだぶしています。


次に袖の丸み部分。
ここの縫い合わせ目を見てください。
生地がピリピリしてなければOKです。
上手でないとここにシワが寄ってます。


最後は袖口の下の部分。
ここも「表布」「裏布」「口布」の3つのつり合いがうまくいってないと変なシワがでてきます。

袖の次は表を縫い合わせていきます。
コメント (3)
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