週刊天気予報では、土曜日の高知県は雨。5回連続の雨かと嘆いていたら、週末が近づくにつれて、天気は回復してきました。多の郷の宅急便の営業所でBromptonを受け取り、晴れ渡った空に感謝しながら、走り出しました。
まずは須崎市の土佐藩砲台跡を覗こうと思ったのですが、なかなか場所を見つけることができません。さんざん迷った挙句、散歩している人に聞いてみると、海岸線から一つ裏の通りでした。砲台というから、海岸線を探していたのですが・・・
土佐藩砲台跡は、民家に囲まれた公園の中にあり、石垣と盛り土が残っていました。ちょっと期待はずれでした。
土佐藩砲台跡からは海岸線を走り、中土佐町の鰹供養の碑まできました。そこへ、ロードに乗った少年が二人、通りがかりました。最近はマウンテンバイクに乗っている子どもが多いのに、ドロップハンドルのロードモデルに乗っているのは珍しいなあと思って、声をかけました。
「どこから来たの」と聞くと、「土佐市から来た」ということです。地理が浮かばないので、どれぐらい離れているかわかりません。
「おじさんは大阪から来てんで」というと、少年たちはびっくりしていました。ちょっといい気分です。
そのあと、少年たちは自転車が汚れたのか、公園の水道で一生懸命自転車を洗っていました。
中土佐町からは、海岸線の道がつながっていないので、国道56号線に進路をとりました。
走り始めてすぐ、急な登り坂と「七子峠まで6km」という看板がありました。車なら10分ほどの距離を、1時間近くかけて登りました。
七子峠を過ぎると、緩やかな下りになって軽快に走ることができ、それまでの苦労が報われた思いです。自転車はいいですね。登り坂の苦労は必ず下り坂で報われますから。仕事の苦労も、そんなふうに報われたらいいのですが・・・
窪川町では、銀杏がきれいに色づいていました。Bromptonの初めての紅葉です。
道沿いに変な人形の飾った民家がありました。いったい何なのでしょう?
国道56号線を降りきった黒潮町の白浜の休憩所で、お遍路さんの書込みノートが置いてありました。遠くは関東から来ている人の書込みもありました。たくさんの人が、それぞれの想いをもって、この道を歩いているようです。
黒潮町の海岸は磯になっています。道端に車を止めて、磯釣りをしている人がいました。僕も磯釣りをするのですが、いつも船で渡してもらっています。いつでも好きな時に車で来て釣りをできるなんて、うらやましい限りです。
夕暮れが近づいてきたころ、ようやく四万十川に対面できました。昔カヌーをしていた頃、日本最後の清流といわれる四万十川を下りたいなあと思っていたのですが、まさか自転車で対面することになろうとは、思いもしませんでした。
四万十市で自転車を宅急便の営業所に預け、バスの出発まで時間があるので、四万十温泉「平和な湯」に寄りました。泡の出る風呂や露天風呂に浸かって、旅の疲れを癒しました。
ふんばつして四万十整体というマッサージをしてもらいました。足で踏んで体のコリをほぐしてくれます。マッサージが終わった後、親切なマッサージ師の方がバス停のある中村駅まで車で送ってくれました。感謝
13日目
走行距離 102.6km(GPS計測)
総走行距離 1,194.6km
出発時間 08:20 (多ノ郷駅)
到着時間 16:55 (中村駅)
走行時間 8時間35分
平均速度 12.0km/h