ちょっと休憩が続きますが、夏休みの家族旅行で、屋久島の縄文杉を見に行きました。
母親が体の動くうちに縄文杉を見に行きたいと言っていたのと、一番下の息子が小学4年生になって、縄文杉トレッキングツアーに参加できる年齢になったので、夏休み早々ですが、屋久島に出かけました。
大型でゆっくりとした動きの台風6号にやきもきしましたが、旅行の前日に大阪を通り過ぎてくれたので、無事に出発することができました。
伊丹空港から鹿児島空港まで飛行機に乗って、鹿児島港から高速船トッピーで屋久島に渡りました。
鹿児島湾を抜けるところで、トッピーから九州最南端の佐多岬が見えました。Bromptonとあの岬に立つのは、いつになるでしょうか。
屋久島に着いた次の日、朝4時半にガイドさんがホテルまで迎えに来てくれました。僕たち6人家族がひとグループなので、他の人がいないので気が楽です。
屋久杉自然館のある荒川線入り口で登山バスに乗り換え、荒川登山口について朝食の弁当を食べました。
準備体操をして出発したのが6時5分。最初はトロッコの線路を歩いていきます。
この日は雨の多い屋久島にしては珍しく天気が良く、遠くの愛子岳もきれいに見えるのですが、トロッコ道は枕木が邪魔で歩きにくく、川を渡る橋は欄干がなくて怖いところもありました。
トロッコ道では廃村となった小杉谷や杉が重なった三代杉など、ガイドさんが色々話をしてくれるのですが、延々と続くトロッコ道に一番下の息子は飽きてしまって、足が痛いと言い出しました。
子供をなだめながら歩くこと3時間ほど。トロッコ道が終わり、そこからは険しい山道になりました。
子供達は喜んで登るのですが、74歳になる母がしんどそうにしていたので、嫁さんに母のリュックを担いでもらいました。
トロッコ道から30分ほど歩いたところにウィルソン株がありました。
人が大勢いたので、ほこらの中に入るのは後にして、先を目指しました。
ウィルソン株のほかにも、2番目に大きな大王杉や杉と杉がつながった夫婦杉など、いろいろな屋久杉が僕たちを迎えてくれました。(ヤクシカやヤクザルも迎えてくれました)
ちなみに屋久杉は、1000年を超えたものでないと、屋久杉とは言わないそうです。
ところどころに水飲み場があって、天然の水で喉を潤すことができます。柔らかくまろやかな味は、まさに甘露です。
登山道は木の根を保護するために板が敷いているところもあって歩きやすいのですが、上り坂は階段になっていて、足が辛くなります。
特に縄文杉の直前は、アップダウンが繰り返されて、かなりきついです。
歩き始めて6時間。ようやく縄文杉が見えてきました。
ごつごつとした太い幹が、年輪を感じさせます。
母も念願の縄文杉に出会えて、大喜びでした。
帰りがまた大変でした。
いくつものグループに抜かされ、トロッコ道では一番下の息子が足が痛いと言って座り込み、お姉ちゃんにおんぶしてもらっていました。
ひょんなところで兄弟愛を見ることができました。
荒川登山口に戻ってきたのは午後5時半。
11時間以上も歩きましたが、大変だった分、良い思い出ができました。
GPSのデータです。
登った高さ、累積標高908m。
歩いた距離23.218km。
Bromptonで100km走るよりしんどかったです。