目を覚ましてカーテンを開けると、真っ青な空が広がっていました。絶好の天気です。
万次郎足湯でもらった観光パンフレットを頼りに、まずは松尾のアコウという木を見に行きました。県道27号線から少し海側に下ったところに大きな木があります。幹がごつごつして、血管が浮き出ているようで、ちょっと薄気味悪いです。
次は臼碆岬です。急な階段を下りていくと、いきなり目の前が開け、大きな岩山の上に祠が祀ってあります。魚を招き寄せるという竜宮神社です。僕も魚釣りをするので、たくさん魚が寄ってくるように、お参りをしました。
周りの磯では、たくさんの釣り師が竿を出していました。きっとたくさん釣れるのでしょうね。
中浜はジョン万次郎の生誕の地です。江戸時代の末期、漁に出ているときに難破し、アメリカの船に助けられた人です。本来なら鎖国令を破ったとかどで厳罰に処されるところですが、ちょうど黒船騒ぎのおり、英語を話せる万次郎は、幕府に重宝されたということです。
復元された生家は、台所と居間が一つになった、こじんまりとした小屋で、今でいえばワンルームマンションのような感じです。こんな家で、のんびりと魚を釣りながら暮らしたいと思うのは、現代人の我儘でしょうか。
この辺りでは、すれ違う村人や子供までが、「こんにちわ」と挨拶をしてくれます。とても気持ちの良いところです。
竜串海中公園の竜の骨のような奇岩が並ぶところで、女将さんからもらったお弁当をいただきました。
焼きおにぎりに卵焼きとタクアン、シンプルなお弁当ですが、綺麗な風景の中で食べると絶品です。
久しぶりに米の旨味を堪能しました。
竜串の向かいに見えている足摺海底館は、64段の階段を下りると、丸い窓から海中を覗くことができます。
30cm以上あるグレの群れが、窓の外を泳いでいました。
先週、和歌山の磯に友人と磯釣りに行ったのですが、3人でグレが1匹しか釣れませんでした。和歌山にグレがいないと思ったら、こんなところにいたのですね。
大月町で国道321号線から県道に入り、永遠と続くような大堂トンネルをくぐり抜けて、大堂お猿公園の展望台を目指しました。
しかし、あまりにも急な上り坂に耐え切れず、断念して、一切休憩所から豊後水道に浮かぶ柏島を望みました。
大堂から宿毛へ向かう道は、細くてアップダウンの多い道が続きます。やっと広い道に出たと思ったら、ナビがまた細い道に誘導します。昨日、犬に吠えられたことを思い出したので無視して走り続けると、道は上り坂に差し掛かり、だんだん細くなってきました。結局、行き止まりで、ナビが正しかったのです。
つまらないロスのおかげで、宿毛に着くころにはすっかり暗くなっていました。
15日目
走行距離 113.2km(GPS計測)
総走行距離 1,375.2km
出発時間 08:05 (足摺岬)
到着時間 18:15 (宿毛駅)
走行時間 10時間10分
平均速度 11.1km/h