「ナガエツルノゲイトウ」
生態系や稲作への悪影響が懸念される特定外来生物の水草が、兵庫県洲本市五色町都志米山の本田池で確認された。
河川やため池の保全に努める市民グループ「兵庫・水辺ネットワーク」(神戸市)によると、塩分や乾燥にも強く、わずかな茎や根からも増殖。広がると在来植物の成長を阻害し、水田では稲の収穫量が落ちる。茎や葉が水路に詰まり、他の作物への被害や水害につながる恐れもあるという。
尼崎、伊丹両市や稲美町のほか、琵琶湖(滋賀県)や印旛沼(千葉県)など国内各地で確認され、ブラックバスなどの生息地で見られることが多いため、釣り人が媒介している可能性が指摘されている。
本田池では今、水面の約6割を覆うが、完全な除去は難しく、運搬の過程で拡散する危険性もある。このため、光合成を妨げて枯死させる駆除法を選択。11日に住民らと排水口付近の約100平方メートルを遮光シートで覆い、池の外へ流出しないよう周辺を網で囲った。
11月に効果を確認し、成功していれば、隣接する範囲にシートを移していく。約1500平方メートルある池で全て終えるには、10年以上かかる見込みだという。
*2021年4月13日 13時27分 読売新聞オンライン より抜粋
日本での最初の定着記録は、1989年の兵庫県尼崎市のものである。観賞用の水草として流通していた本種は、本州以南の千葉県、茨城県、神奈川県、静岡県、滋賀県、京都府、奈良県、大阪府、兵庫県、徳島県、香川県、島根県、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県といった広い範囲に分布が拡大している。また、アメリカでは1897年にアラバマ州で初めて確認された。
在来種の植物と競争するほか、水面上にマット状に繁茂することで水流を停滞させたり、船の通行を妨げたりする。そのため、世界中で侵略的な雑草となっている。日本では外来生物法により特定外来生物に指定されている。
*Wikipedia より
「特定外来生物」の第一次指定種(2005年1月31日)植物に指定されている。
*Wikipedia より
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