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< 郷土料理 > 宮城 いちじくの甘露煮

2024-02-09 08:27:31 | 郷土料理

 「いちじくの甘露煮」

 主な伝承地域 宮城県内

 主な使用食材 いちじく、砂糖

 歴史・由来・関連行事
 いちじくは、紀元前からある果物で、日本には「中国を経て長崎に伝来した」と言う説があり、また薬用として用いられていたそうである。明治時代にアメリカから桝井氏が導入し現在約8割が「桝井ドーフィン」の品種が販売されているそうである。ぷちぷちとした食感と甘みが好まれ、世界中で食されている。欧米や中東ではドライフルーツに加工されることも多い。
 「不老不死の果物」ともいわれるほど栄養価が高く、食物繊維や塩分を輩出する効能があるカリウム、骨の形成に必要なカルシウム、貧血予防には欠かせない鉄分を多く含む。
 宮城県での旬の時期は9月から10月にかけてで、主な産地は県南地区である。主に加工用の青いいちじく「ブルンスウィック」が栽培されており、この種を栽培しているのは、宮城県と福島県、山形県、秋田県の一部でのみである。
 全国的には完熟したいちじくを生で食したり、料理に使用したりするが、宮城県では加工用が主に栽培されていることからも分かるように、甘露煮にするのが一般的である。各家庭でつくられる甘露煮は、水と砂糖とレモン汁だけでコトコト煮詰めた、シンプルなもの。かつてはたくさんつくって瓶詰などにして、ご近所や友人にふるまうことも多かった。

 食習の機会や時季
 9月から10月にかけて、八百屋やスーパーマーケット、道の駅などでは加工用の青いいちじくが販売される。各家庭で甘露煮に加工される。

 飲食方法
 水、砂糖、レモン汁だけでコトコトを煮込み、冷ましたものを瓶詰などにして冷蔵保存する。そのままで食べたり、ヨーグルトなどのトッピング、紅茶に入れるなどのアレンジも家庭によってさまざま。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 各家庭でつくられ継承されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ichijiku_no_kanroni_miyagi.html より


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