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< 郷土料理 > 山梨 やこめ

2024-12-23 07:51:43 | 郷土料理

 「やこめ」

 主な伝承地域 県内全域(特に中北地域)

 主な使用食材 もち米、うるち米、大豆、ごま、塩

 歴史・由来・関連行事
 稲作農家にとって、立春の頃の苗代の種まきは、「水口祭り」と呼ばれ、1年のうちでもっとも大切な神事行事とされているため、田の水口に収穫の神様を迎えて豊穣を祈る行事をした。この時、水口に供える供物を「やこめ」と呼んだという。「やこめ」は「焼米」が語源といわれ、前年に収穫した稲のなかから選りすぐって残しておいた種もみの、もみ殻をとって煎ったものである。水口にその「やこめ」を供え、ショウブやシャクヤクなどの季節の花や、七草がゆをつくるときにつかった粥かき棒や箸なども供えた。現在では「やこめ」は、もち米やうるち米と、煎った大豆と塩を入れて炊いたものを指す。大豆は穀霊が宿るといわれ、米の次に神事で用いられることが多い。

 食習の機会や時季
 立夏(5月6日頃)の頃、「水口祭り」にて振る舞われていた。

 飲食方法
 もち米とうるち米を混ぜ合わせて洗い、5、6時間水につけてから、ざるに移して水気を切り、蒸し器で蒸す。湯気のあがる間に大豆を煎ってボウルに移し、熱湯を注いで豆を柔らかくする。(塩で味付けする)湯気があがったら煎った大豆を米の上にのせて蒸す。九分通り炊きあがったら味見をして、豆をひたした塩水を打ち水する。豆を硬めにするには、この時豆をのせて少し蒸すと良い。炊きあがったら、ごまを煎ってごはんに混ぜる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定されている。2020年「やまなしの食」新レシピコンテストで子どもも食べやすい「やこめバーガー」が最優秀賞をとるなど、取り組みが盛んである。また、給食で子どもたちに提供している学校や、製造販売している和菓子店もある。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yakome_yama_nashi.html より


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