~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

アンサンブル大会

2008年05月10日 22時30分43秒 | 室内楽
本日、待ちに待った(?)アンサンブル大会がありました。

プログラムは以下です。


14:00~ 開演

①モーツァルト/弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428「ハイドンセット第3番」より(約15分)
Ⅰ: アレグロ・マ・ノン・トロッポ Ⅳ: アレグロ ヴィヴァーチェ

②シューベルト/弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調「四重奏断章」(約12分)
アレグロ・アッサイ

③シューベルト/ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調Op.99より(約7分)
Ⅱ: アンダンテ・ウン・ポコ・モッソ

④グリーグ/弦楽四重奏曲 ト短調 Op.27より (約12分)
Ⅰ: ウン・ポコ・アンダンテ-アレグロ・モルト・エ・アジタート

15:00~
~お茶休憩(約40分)~

15:40~
⑤モーツァルト/弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K.590「プロシァ王第3番」より(約15分)
Ⅰ: アレグロ・モデラート Ⅱ: アレグレット

⑥モーツァルト/弦楽五重奏曲 第4番 ハ短調 K.406(K.516b)より(約15分)
Ⅰ: アレグロ Ⅳ: アレグロ

⑦ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調Op.70-1「幽霊」より(約5分)
Ⅰ: アレグロヴィヴァーチェ エ コンブリオ

⑧ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調Op.96「アメリカ」より(約15分)
Ⅰ: アレグロ・マ・ノン・トロッポ Ⅳ: フィナーレ:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ

16:40~
~小休憩(約10分)~

16:50~
フランク バイオリン(チェロ)ソナタ 第2楽章

ブラームス バイオリンソナタ 第1番第1楽章

ドヴォルザーク ピアノ五重奏

17:30終演予定

(ほぼプログラムどおりに進行)



演奏者は20数名、お客さん合わせた参加者総勢で30名あまりでしたでしょうか?

あるお宅の音楽室に集いました。
私は一昨年ブラームスの五重奏で参加しているので2年ぶりですが、今年は練習かれこれで3回うかがっているので、これで5回目になります。
今日は私自身の友達にも一人くらいは聴いてもらいたいなあ・・と思い、バスの都合やらお嬢さんの知り合いやらの関係で、かじやんさんに同行してもらいました。
ついでといってはなんですが、譜めくりもしてもらいたいなあ、と。


実は初めて聴く曲も結構多くて、室内楽曲もいろいろ聴いてみなければいけないなあ、と思ったのですが、これがまたなかなか名曲が多く、大変聴きごたえがありました。
メンバーは基本的に某オケに所属のアマチュアですが、そのオーケストラの公演より、このアンサンブル大会の歴史は長いとのことで、年季の入り方が違います。
一番古いユニットはどれくらいのおつきあいなのか・・・。


前半プログラム~~~
モーツァルトの変ホ長調カルテットはオープニングをかざるにふさわしく、家族同然の長いおつきあいの二組のご夫婦で息の合った演奏、
シューベルトのカルテットは初めて聴く曲でしたが、劇的でドキッとするような曲想、
同じくシューベルトのピアノトリオはシューベルトらしい美しく歌心あふれる曲、
グリーグのカルテットはこれまた初めて聴く曲でしたが、民謡っぽい調べが印象的。緩急のメリハリのある演奏で、大変楽しめました。


長い休憩で、コーヒーやお茶片手にお菓子をつまみながら談笑。



後半プログラム~~~

モーツァルトの「プロシャ王 第3番」。これ結構チェロの動きはこまかいし、難しそうな曲でした。

続いてモーツァルトのハ短調(K406)クインテッド。これ、モーツァルトのハ短調のピアノソナタ(K452)に出だしがメチャクチャ似てます。またハ短調ミサ曲(K427)の声楽部分の入りにも少し似ているかも。つまりどの曲も「ド・ミ♭・ソ・ド」始まっているということです。
余談ですが、ハ短調のピアノ幻想曲(K475)とハ短調のピアノコンチェルト(K491)は、冒頭がそれぞれ「ド・ミ♭・ファ♯・ソ・ラ♭」と「ド・ミ♭・ラ♭・ソ・ファ♯」でこれまた似ています。


次に私たちの演奏。ベートーベンの「幽霊」第1楽章。
弾き始め、最初のユニゾンで、なんか速いと思ったんですよ。でも、自分が速いのか誰が速いのかわからない(笑)。かつて合わせたどのテンポより速い。
途中ピアノはこまかいトレモロがたくさんあって、精一杯速く弾いてもなんだか小節からはみ出し気味なんで、もしかしたらこの速さは自分のせいではないのかも・・と思いましたが、そう思ったら思ったで、「このままだと・・あの箇所は弾けるのか、弾けるのか・・」と心配した瞬間、まさかの左手落ち(爆)。右手とバイオリン、チェロのユニゾンでなんとか流れはそのままで進みました。
たしかこの曲のレッスンを受けたときは、むしろうしろに引張り気味にしようみたいな話になっていたのですが、本日はもう誰の言うこともきいてない、ぶっちぎり状態。気持ちよく爆走して、アドレナリン全開のベートーベンでした、あっという間(笑)。
ただでさえ短めの曲なので、拍手と同時に「もっと弾いてよ~!」の声も。
・・・本番はこうでなくちゃ(笑)。


プログラムの最後はドヴォルザークの「アメリカ」。これがまたノリノリ!。
特にファーストバイオリンの、足裏が見えるほどのアクションは目にも楽しく、トリを飾るにふさわしい演奏でした。


小休憩のあとは、<予定された>飛び入り。
まずは、私と友人のフランク。たぶん、この2楽章を弾くのはとりあえず最後なのではないかと思われます。人前演奏も3回目とあって、少しは余裕が出てきたかなと思います。
ただこの曲は弦楽器やる人たち(特にバイオリン)は、みなよく知ってる曲なので、こまかいところまで非常に熱心に聴いてくださっているのが伝わってきました。うれしくもあり、プレッシャーでもあり・・。
今までで一番、客席からの空気が濃かったです(笑)。

飛び入り2曲目はブラームス「雨の歌」第1楽章。私は譜めくりに入りました。これ昔やったことあります。しばらく弾くことも聴くこともありませんでしたが、やはりこれはいい曲です。ブラームスだあ・・って感じでしょうか。ぜひいつか全楽章やってみたいもんです。昨夜第3楽章を眺めてましたが、これがまたたまらない・・・・。


飛び入り最後は、現役のプロの指揮者にしてピアニストでもあるM氏が参加されてのドヴォルザークの五重奏。
やっぱり、指揮者のピアノっていいんですよ、一味違います。全体への目配り、バランスのとり方が絶妙。私、ソロの超絶技巧ピアニストよりも、うまい伴奏とかアンサンブル巧者にしびれます。・・・もちろんそれは技術的にも音楽的にも高いレベルだからこその巧者なのですが。


ここまでのプログラムが終わってからの、食事したり酒のんだりしながらの2次会が大変楽しいらしいのですが、残念ながら私は帰宅いたしました。


私の友人は全7曲に参加し、しかも準備からなにからなにまで大変おつかれさまでした。
一大イベントが終わったってところでしょうか。



さて、私も明日からソロの課題にじっくり取り組まねば。