~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

いつのまにかの展開

2008年05月24日 17時27分12秒 | 家族・友人等
明日、娘をバイオリンの先生のところへ連れて行くことになりました。

ほんとにうちでもびっくりな展開だし、そこでつとまる可能性は相当低いのですが・・・(泣)

実は、娘に最初に習わせようとした楽器はバイオリンでして、それはたしか3歳にやっとなったくらいのころ。
通販で手に入れた中古とはいえ、とりあえず16分の1の楽器も持っています。
それ以前にちょこっと通ったリトミック教室になじめず、不安だらけだったので、とりあえず一回、街中の音楽教室のバイオリンのお試しレッスンに行ったところ、案の定脱走・・・・。
ガチンと閉まる防音室の扉に拒絶反応を示したようでした。まあ、それだけではないでしょうけど。

そのときは断念して、以前から知り合いの先生にピアノを教えていただくことにしました。

その後、16分の1を持っていることでもあり、5歳くらいから何度か習いたい習いたいといい出し、私に教えろとか主人に教えろとかいうのですが、私はもちろんですが、主人も手ほどきをするのは抵抗がある様子(それは、ヘンなこと教えてしまうんじゃないか、というおそれからなんでしょう)。

そしてまた街中の楽器店に連絡をとったのですが、これが取り次いでくれてないのか、先生が嫌がっているのかは不明なのですが、どうにもラチがあかない。やっと連絡がとれても、レッスンの時間がうまく合わない。
これはよくよくご縁がないのだろうと断念。

それからだいぶ時間が経って、先日県外の友人と話していて、その友人の知人のお嬢さんがこちら方面にバイオリンを習いに通ってきているときき、
「え、なんていう先生?うちも探しているんだけどバイオリンの先生ってよくわかんなくて」
みたいなことを言ったところ、友人がすぐにその知人に取り次いでくれて、その知人はあっという間に、その先の紹介者に電話をしてくれていたらしい。
・・・でもよくよく考えてみたら、県外から車で2時間以上かけて習いにくるなんて、うちにはおそれ多い先生なわけです・・・(汗)
で、その紹介者というのがなぜかうちの階下にお住まいの方で(驚)、上下に住んでいるのにもかかわず一回もお会いしないうちに、
「バイオリンの先生が『仮装さんて方からはまだ連絡ありませんね・・』とおっしゃってるらしいから早く電話して」と友人から電話をもらいました。(この時点で初めて、その先生のお名前や連絡先を知ったわけです)


もうびっくりですよ、ほんと。
友人と電話したのがゴールデンウィークあけの話で、それはまあ電話でのことですから、一日で話が伝わる可能性はありますけど、まさかそんなことになってるとはつゆ知らず・・・。
私としては、紹介者が階下の方だと知った時点で、「お会いすることがあったら、なんとなくきいてみよう」くらいの意識しかなかったわけです。

あまりの急展開だったのですが、とにかくその先生に失礼があっては、その間にはいっている3人の方々(!)にもご迷惑がかかるので、即電話しました。
「習いたいと思っているのは本当なのだけれど、娘の熱意もはかりかねるし、うまくのってくれるかも今の時点で親としては自信がなくて・・」みたいに、お話しました。
そうしたらそのH先生は「ええ、最初は弓を持つだけで大変な楽器ですので、練習は一日5分でもいいでしょう。そんなもんですよ」と。
少しほっとしましたが、娘の場合はそれ以前というか、まず、敷居を越えてくれるかがドキドキです。
どうも初回のハードルがどの習いごとも高くて、やる気マンマンで出かけても恥ずかしくなってしまうらしい。

で、あとから知ったのですけど、H先生はやはり相当なキャリアの方で、親としても敷居が高すぎます・・・


でも、ここまではどうも何かのご縁でトントンといってしまったような気がするので、あとはまあ娘がダメだったらそのときはそのときで、とりあえず明日お話だけは伺ってこようと思っています。


私としては、昨年の娘の発表会のとき以来のストレス(息子の入試など比べものになりません)で、今日はすでに生きた気がしません(爆)。

神棚があったら何か供えたい気分です・・・。




恒例 暗譜の話

2008年05月24日 00時41分21秒 | ピアノ
だいたい本番が近づくと、なんとかのひとつ覚えみたいにめぐってくる話題が、暗譜の話。

この前も某所でそういう話になりました。
「最近は、コンチェルトでもほかの楽器は楽譜を見て弾くことが多いのに(コンクールは別ですよ)、なんでピアノだけ?」と言うグチ。
チェンバロも、譜面はたとえ見なくても置いて弾くのが正式なスタイルらしいので、そうなると鍵盤楽器のなかでも「なんでピアノだけ?」みたいな話になります。

ひとつは、譜めくり人が必要だからという理由もあるかもしれません。
コンチェルトのときなんかただでさえ狭いのに、あそこに譜めくり人が入るとかなり邪魔だと思いますし、立ったりすわったりする人がいると目障りでもあります。
あとはいろいろと理由はあるでしょうけど、難しい曲になるとはっきりいって楽譜なんかみてるヒマないし、譜面を見るならず~っと見続けてないと、「あれ、どこ?」とふと思った瞬間にオチます。


理由はどうでもいいんですが、とにかく目下どうしても暗譜をしなければならないわけです。
私は、結構譜面を見て弾くので、完全に暗譜をする機会は少ない(殴)。
もちろんコンクールとかコンサートの時は極力やるようにしてますけど、サークルの発表会では、まず見てます。
今抱えている曲は、和音がぐちゃぐちゃしていて、臨時記号の嵐。譜面の印象と耳で聴いた響きと、実際に弾いている鍵盤の眺めが、必ずしも一致しない。
で、まだ目を閉じて弾いているときはいいんですが、ふと手を見てしまうと「あれ、この音でいいんだっけ?」とアワを食うことがあります。
これは恐ろしい。
現代曲ほど、不協和音がたくさん出てくるわけでもなく、ヘンな音を押さえてしまうと、ヘンなところはヘンにしか聴こえないと思うので、やっぱりちゃんと弾かないといけません(・・当たり前ですが・・・)。


これといって決め手のない暗譜対策ですが、現在進行中の練習について。


少しゆっくり「次の音は・・・」と考えながら弾いてみる。
そうすると、たいがいウロ覚えのところはこけますから、まずそこを埋めていく。
「ゆっくり・・」がポイントです。
アガッてしまった時にどんどん速くなるのは、ゆっくり次の音を待っている間に、頭の中から音がなくなって(忘れて?)しまうのではないかという不安のあまり、フライングをしてしまい、その結果、だんだん音の間が詰まってきてしまうんじゃないかと思います。

それと似た作業ですけど、たとえば家事をしているときとか、乗り物に乗っているときに、ずっと曲を頭の中に流していて、ある任意の箇所にきたときに、右手左手の音を、すべて瞬時に思い浮かべる。・・これはかなり難しいです。
でもこれができると、演奏中に一瞬の魔がさしてスになってしまったとき、少しは助かります。


あとは、他人に聴いてもらうとか、録音をするとかいう負荷をかける。
その時、たいがい1~2箇所あやしくなりますから、そういうときに、絶対に弾き直さず、その音から、あるいはその次の音、もっというと止まってしまった分進んでしまった音から(アンサンブルなんかだと必ず追いつかないといけませんね)、次を始める。
聴いてる方にとって、時間に逆らって音楽を巻き戻しされることは結構苦痛です。
たとえ、瞬間アナができたとしても、スルーして次へ進まなければならないと私は考えてまして、でもそのためにはあのグチャグチャの和音をどの箇所からでも掴む訓練がいるかと思うと、かなりツライです。


あとは、録音するにしてもただ繰り返して入れるのではなく、一回一回振り返って、コケタ理由を考える。
たとえば、ソナタなんかでは、再現部への移行の和音の意識が足らず、提示部と同じ進行で堂々巡りになってしまうことがあります。
(これで、ブラームスのソナタを5回リピートで聴かされたことあります。ちゃんとした演奏会だったんですが・・・)
あるいは逆に、提示部から再現部へ飛んで、アッという間に終わるとか(笑)。
これは形式と転調の確認をやればかなり防げるとは思いますが、本番は知りません(逃)。


暗譜できたころから、曲は「板についてくる」もんです。
それは複雑な曲であればあるほど、構造やら和声の進行をたたきこまないと覚えられないからであって、そこまでやってやっと「曲がわかってきた」ということなんだろうとは思いますが、
若い頃は、「最後まで通しで弾けるようになったら覚えてた」というのが結構ふつうで、それは曲の理解が伴ってのことかどうかはあやしいですが、取りあえず労力的には楽だったと思います。

だから子どもの頃に、バカみたいにたくさんの曲をとりあえず暗譜していると、あとが楽なんですよね。逆に忘れたくても忘れられないくらい定着してますし。

いまさらいっても仕方ないですが・・・・・