唯のブログ。

病気の体験、療養生活や日々思いついた事などを書き留めているブログ。時々毒吐き。楽しめれば最高、無理なら受け流す。

抗がん剤治療。

2015-06-10 11:09:43 | 間質性肺炎
 前回の続きになるが、 ブログを読んでいて納得できない事がもう一つ。

 ガンが見つかれば、医師は基準に沿った治療を始める。 その際、
   抗がん剤治療を断る事、 もしくは、
   途中で 抗がん剤治療を辞めるという事は、、、、、「悪い事」 だというのが常識化している事。

 今回、患者さんは病院勤務の医療従事者だから 医師の治療を信じていて 代替療法や民間の治療を受ける事は医師を裏切る行為だと感じる程だった。 その彼女でさえ抗がん剤の治療は苦しくて 途中で何度も止めたくなっていった。 
 そして、実際に止めたいと言った。   しかし、

 そこで、周りから言われる事は、
  「つらくても、戦わなくてはいけないよ。」 「命を大切にしないといけないよ。」  「諦めるの?」  
何を根拠に抗がん剤治療が善 で、 治療をしない事が 悪 と決めるのか解らないが、 
  人生の選択権、命の使い方の権利、は本人のものだと思うが医師、親、周りの人間が勝手な価値観を押し付ける。  

 栄養を摂らないといけないと言う理由でがん患者にガンの餌であるブドウ糖点滴をする事も、
 何でもいいからたくさん食べろと指導して患者が砂糖やジャンクフードを多食する事も、
  同じだが、

  抗がん剤を使う事が有効ではない、むしろ害が多いという事が、近い将来証明されたら、その方々はどう責任を取るのか。

 
 一時期元気になり、旅行や食事を楽しんだが、最後、流石に、もうどうにもならなくなり ケア病棟へ行く決断をした時も、 周りから掛けられる言葉は、自分を責めなくていいんだという慰めの言葉ばかり。
 
  どうも 
 ケア病棟へ行く → 戦わない。 逃げる。 楽をする。
  治療を続ける  → 戦う。 努力する。 一生懸命生きる。   と、いうような共有感情があって嫌だった。