アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

機内検疫…パフォーマンスだった?

2009年06月01日 | Weblog
 「茶番劇」は、北朝鮮の専売特許かと思ったら、日本の政治の世界でも行われております。笑わせていただいたのは、参院予算委員会(5月28日)の新型インフルエンザ対策などに関する集中審議。
 民主党の鈴木寛氏の質問の参考人として、厚生労働省職員で羽田空港の検疫官、木村盛世さん(女性)が呼ばれていた。厚生労働省職員だから、政府に不利なことを証言するはずがないという、ステレオタイプの私の予想は外れた。証言の途中、私は自分の耳がおかしくなったと思いましたよ。
盛世:政府の当初対策が水際対策に偏りすぎた
 …お?政府批判だが、そのあと繕うのだろう!
盛世:マスクをつけて検疫官が飛び回っている姿は国民にパフォーマンス的な共感を呼んだだろう
 …パ、パフォーマンス?政府にケチをつけるために応召したのか?
盛世:(水際対策を、人気取りのために)利用したのではないかと疑っている …おぬし、ど、ど、どっちの味方だ?これなら、政府の敵だべ!
盛世:厚労省の医系技官の中で十分な議論や情報収集がされないまま、検疫偏重になったと思う
 …アレアレ、内部の悪口まで…日本国政府を参議院予算委員会で批判するとは、失業覚悟の狼藉だな。

 結局、新型インフル対策など、どうでもよかったのですね。政権争いで少しでも優位に立つことしかない。「こんなに一生懸命頑張っている人でも、政府を批判するのですよ」というところを見せたかった。国民中心、国民のためと言っている割には、国民不在のパフォーマンス。
 冷静に考えると、民主党が呼んだ参考人ですから民主党に有利な証言をすることに何の不思議もなかった。私の想定外の証言だったというだけか…。
 政府にとっては、「飼い犬に手を噛まれた」というわけ。木村盛世さん、「私は犬じゃない」と、反論してくるでしょうね。

 鳩山邦夫総務相、草なぎを、「最低の人間」と罵倒して世論を味方につけようとしたら、逆効果で敵に回してしまった。それにしても、公務員が酔っぱらって公園で裸になって騒いで警察に捕まって新聞報道されたら、信用失墜行為で懲戒免職でしょう。人生終わりですよ。草なぎなら、1か月の謹慎で復帰してくる。これだもの、「特権階級」と勘違いし、横柄きわまりない態度をとる芸能人があとを断たないはずだ。

 そして、草なぎ問題でも、政権交代劇の糧にしようとするパフォーマンスが!
 鳩山邦夫総務相の兄の鳩山由紀夫さん(民主党代表)が、草なぎの復帰について語った。弟の「最低の人間」を十分意識してのものだった。
 「やっぱり、失敗というのは1つの、人生における経験ですから。わが党もいろんな失敗しましたけれども…、その失敗のもとで、経験が生かされるんですよね。だから私は、こういった失敗をある意味ではプラスに転じてね、草なぎ君が再出発してもらいたいなと。そう思って期待してます」

 この草なぎへのエールは、民主党の政権奪取の断念を意味しています。
 「失敗のもとで、経験が生かされる…」日本の政治、失敗しないでくれよ!失敗しちゃだめじゃないか!経験が生かされるだぁ?失敗する政府の犠牲者は誰?国民ですよ。政権を執ろうとする党の党首が、あいだみつおの色紙に書いてある文を引用してはいけません。