アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

あなたの常識 私の非常識

2025年02月24日 | Weblog
    テレビによく出るマスコミ関係者だから、当然知ってると思っていました。私も何度か取り上げさせて頂いたアレ。絵の具、クレヨンなどの「肌色」の呼び名なんですがね。
「肌色の呼び名がなくなっていることを知らなかった」
「肌色」という名称は、2006年には完全に廃止されていますから…18年経っても気づかなかった。有名人でも、そんなもんなんでしょうかねえ…。

 私は小学生へのいじめ関連の講話では、「肌色」についてふれることが多いです。特に、「人種差別」をしてはならないと教えるときに使わせていただいています…いわば、ネタ。 

 日本の文具メーカーはグローバルな思考ができる素晴らしい会社ばかりだと思います。
「肌色」とは、「黒であり、白であり、鳶色であり、黄色であり、赤銅色であり…」です。

 日本の文具メーカーは、日本で使われていた特定の色を「肌色」としていました。
 その呼び名を、「ペールオレンジ」「ライトオレンジ」「うすだいだい」としました。よって、現在、絵の具、クレヨン等に、「肌色」は、存在しません。

 ただ…今でも子どもたちの中には、「はだいろ」と言う子がおります。「ペールオレンジ貸してぇ」とは言いません。それは、大人たちが「肌色」と、言うから。しかし、今後、徐々に「はだいろ」は、消えていくでしょう。

 人種差別のテレビCMが、当然ながら、わずか2日間で放送中止となったことがありました。大手航空会社のテレビCMでした。
 バカリズムさんが、金髪のカツラをつけ、高さを強調したゴム製(プラスチック?シリコン?)のおもちゃの「つけ鼻」をして登場。言った台詞が…
「日本人のイメージを変えよう」
 バカリズムが悪いわけではないでしょうが、「バカだぁ!」と思いました。「金髪」「高い鼻」は人種差別って事を、CM制作者が知らなかった!

 このCM、子ども達への講話で早速使わせていただきました。子ども達からの反応は特にありませんでしたが、参観した教員から…
「人種差別の意図があるようなCMということですが、どうしてですか?」
 と、質問されました。
 著名マスコミ関係者が、「肌色」の呼称が消えていることに気づかなかったぐらいですから、「金髪、つけ鼻」が人種差別であることについて知らない人がおられてもしょうがないかな。

 教員の質問の意図は…
「金髪に高い鼻は、日本人が抱く魅力的な白人の典型的イメージを象徴したものじゃないのか?」
 と、いうこと。

 実は、欧米の白人は、高い鼻をコンプレックスに感じている人が大勢いるのです。特定の人種に対する、差別的な表現でもあります。
 大昔から迫害されている「アンネ・フランク」の人種ですがね。まわりくどいですね、ユダヤ人です。

 金髪(女性)を、「賢くないイメージ」と、とらえている外国人もいます。日本人が、金髪のカツラをつけると、
「白人をバカにしやがって!」
 と、日本人に対して嫌な思いをもちます。
 日本人のステレオタイプが、世界では通用しない。それどころか、「人種差別のCMを流すひどい国」というような見方までされるのです。

 では、グローバル社会に生きてはたらく人材である子ども達にどのように語りかけているか?

「地球的視野でものを見よう、考えよう」と語りかけています。
 それが子どもに通じるのかって?
 アプローチの仕方は、パワーポイントで地球的視野に関する画像を見せます。画像(動画)は、大変有効です。子どもたちの集中力が半端じゃないです。少なくても、「自分の常識は、地球的にみると非常識かも知れない」と、感じると思いますよ。

 なぬ?「アンティークマンの常識は怪しくないのか」って?そうですねぇ…。虚心坦懐、自分の常識度について考えますワ。トホホ。


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