アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

内宮で感動した建造物…

2015年11月25日 | Weblog
 伊勢神宮にお参りしてきました。神様に会えたかって?あ、会えましたねえ!
 で、伊勢で何に驚いたかといいますと…伊勢エビだろうって?エビではありません。ところで、エビを漢字にすると、「蝦」か「海老」ですよね。この、「蝦」と「海老」の区別が解りますか?どっちでもいいだろうって?いえいえ、ハッキリした区別があるのです。私は、前世が海老でしたのでよく分かっているのです。ウソですけどね。
 エビは歩行型と浮泳型に大別されます。早い話が、歩行専門のエビと、時々泳ぐエビの2種類。歩き専門が、「海老」で、時々泳ぐのが、「蝦」。伊勢エビは泳げないので、漢字表記は「伊勢海老」が正しい。

 閑話休題。伊勢で何に驚いたかにもどります…
 内宮の入り口である、「宇治橋」と「風日祈宮橋(かざひのみのみやはし:風日祈宮参道の橋)」の上流側に数本の杭が立てられているのです。もちろん、川の中なんですがね。
 何のための杭なのか、全く分かりませんで…折良く通りかかった、かなり上の位と思われる神主さんを呼び止めて質問しました。なぜ上の位だと思ったか?体格は少々食べ過ぎ…なのですが、「品」が感じられたのです。張り手も、猫騙しも、だめ押しも、たちあいの変化もしないでしょう。舞の海や智ノ花なら、張り手、猫騙し、だめ押し、たちあいの変化OK!と、いうことは、舞の海や智ノ花は下品なのかって?冗談じゃない!彼らは、超が付くほど上品ですよ。

 またまた閑話休題。通りかかった神主さんに問いかけた…
 「あ、あの川の中にある杭はぁなんなんですかぁ?」
 神主さんは、全く嫌な顔もせずに答えてくださいました。
 「ああ、木除杭(きよけぐい)ね…川が増水すると、流木などが流れてくるのです。流木が直接橋脚に衝突しますと、橋が壊されてしまいます。先人の知恵って素晴らしいもので…流木があの杭…木除杭と名付けられているんですがね、あの杭に当たることによって、流木が直接橋脚に衝突するのが避けられるのです」

 先人の知恵に驚かされ、私のような無名無職で大食いで酒飲みの老人に対してまともに説明してくれた神主さんにも驚かされました。貧相だけど気品ある
私を田舎の神様と間違えたのかなあ?ないない、それはない。
 冬至を中心とする約2か月の間は、宇治橋の鳥居の間から太陽が昇る…。偶然ではない証拠としまして、宇治橋は川(五十鈴川:いすずがわ)に対してほぼ直角に架けられていますが、西岸から東岸を見た場合は約30度南を向いているのです。そのことによって、宇治橋の鳥居の間から日が昇る。…神様のなさることは、さすがです。