アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ワシのお金なのに…警察呼ぶってかぁ!?

2015年11月14日 | Weblog
  振り込め詐欺に騙されない自信度…「大いに自信がある・・・46%」「自信がある・・・39%」「少し自信がある・・・10%」。と、いうことは、95%の人が、「騙されない自信がある」ことになります。もちろん、私は、「大いに自信がある」です。

 現金が少々必要となりました。ATMで下ろせるのは、1日100万円。ATMでは、必要な金額を下ろしきるのに5日もかかる。そのため、銀行の窓口へ行きました。上限なく、いくらでも下ろせるはずなので…。窓口の女性と、私との対話…

 「(警察発行の、ご注意くださいという広告を見せながら)何に使われるんですか?高額な引き出しなのでお伺いしています…(貧相な年寄りが、なーんで大金を引き出すんだべ?怪しい)」
 「(振り込め詐欺の被害者の候補者だと思ってるなぁ)ご心配なく!振り込め詐欺関係ではありません」
 「ご説明いただけませんか?警察に来てもらってお話しをうかがってもいいんですけど…」
 「(警察とはまた高飛車に出たな。むしろ、脅迫じゃないのかぁ。いきなり警察という言葉を出す…マニュアルなのか?)だ・か・らぁ、私は、大丈夫ですから!」
 「(しぶといじじいだなぁ、出金を諦めろよ、ったくぅ)そ、それは分かりますが。…上司と相談いたします」
 (上司来る)「お車の購入ですか?」
 「いいえ…(あくまで具体的な使途を聞き出す作戦らしい。やむなく…)か、株を…」
 「株を現金で買われるんですか?どこかに振り込むんじゃないんですか?」
 「そ、そこまで説明しなきゃならないんですか?私のお金ですよっ!」
 「(おっ!じいさん反撃に転じたな。興奮すると、血圧があがるぞぉ)念のため、運転免許証のコピーを取らせていただいてよろしいですか?」
 「(なんの念のためなのか?)犯罪者扱いですね!ハイ、免許証(免許証を渡した)」
 「株をどうやって買うのか説明をお願いします」
 (しょうがないので、詳細に説明。「蕪は八百屋で…」などとふざけたら、警察を呼ばれそう)
 「(このじいさんが振り込め詐欺の被害者だったら、私たちの責任になるんだよなあ…でも、あまりにも頑固だからしょうがない…)現金をご用意させていただきます」

 いやはや、自分のお金を下ろすのに一苦労。警察の取り調べのようなもの。取り調べられた経験があるのかって?一度だけですけどね。東京都府中市で、かの有名な三億円強盗があったとき、府中市に住んでいたもんだから刑事さんが来て、かなりしつこくアリバイを聴取されました。1968年の師走のことです。47年前の話…あの頃は20歳だったんだよなあ。

 閑話休題。さてさて、現金を下ろしてくださることになったのですが…い、い、印鑑が違った!
 「印鑑が違うと下ろせません!(やはり、ボケてたかこのじいさん!)」と、ピシャリ!
 結局、その日はお金を手にできませんでした。…トホホ…昔は通帳に印鑑が押してあったので、どの印鑑で下ろせるかが分かったのですが、今は…どの印鑑で通帳を作ったのかが分からない。悪い奴がいると、善良な市民が迷惑するのです。


永遠に「化外」であり続けてほしい

2015年11月14日 | Weblog
 「化外」…この熟語をなんと読むか?漢検一級でも読めないだろうと思っていたら、なんと、居合わせた漢検など受けたこともない人たちが、ことごとく正解。考えてみたら、そのまんま読めばいいわけでぇ、正解は、「けがい」。さすがに、意味が分かる人は皆無でしたがね。
 全国中学生○○作文コンテストの表彰式で審査委員長として講評します。さらに同コンテストの入選作品を作文集にするのですが、その中に審査委員長の言葉を載せます。誰が審査員長なのかって?わ、私なんですがね。
 で、双方に、「KANO」に触れようと考えています。一年前、「KANO」の地(台湾の嘉儀市)を訪れ、郷愁に似た感慨で帰ってきました。人種の壁を乗り越え、猛練習で甲子園に出場した「嘉儀農林高校(KANO)」。人権に関わる表彰式のスピーチ、作文集のことば…ピッタリだと思いますねえ。

 「KANO」の話と、「化外」は、どんな関係があるんだって?
 台湾へは何度か行きましたが、台湾の人々は、「日本人が大好き」。中国人の悪口は、バンバン言いますがね。
 「日本に統治されていた時代がよかった!」と、異口同音。統治時代を知らない世代でも、「祖父が、日本の時代がよかったと言っていた」など、日本びいきなのです。
 なぜ、日本が台湾を統治することになったか?これは、清国代表の李鴻章が、下関に来て講和の交渉をした際、「台湾は、化外の地」と言ったからです。台湾は化外の地…つまり、台湾の歴史が語るように、「難治の地。統治することなど容易ではない所」だと。だから清国は、あっけないほど簡単に台湾を日本に割譲した。それは、司馬遼太郎の「台湾紀行」だろうって?そうです。異議を唱える人もおりますが、司馬遼太郎が書いているのですから、間違いありません。私は真実だと思います。司馬さんは、私の祖先のことを短編小説に書いてくれましたので恩があります(「人斬り以蔵」に入っている、「おお、大砲」。大和高取藩の天誅組騒動の顛末記)。

 結局、「化外」とは何かって?だから、「国家の統治の及ばない所」と、いう意味です。
「先日、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が長い長い握手をしたけど…中国は、化外の台湾をほしがっているのか」って?満潮時に水没する岩に3000mの滑走路を造るんですよ!満潮時でも水没しない台湾がほしくないはずないでしょう!
 馬英九総統…故納谷幸喜さん(早い話が、元横綱大鵬関)に、じつに似ています。その馬総督、「一つの中国」の原則を再確認した…何を考えているのか?台湾は、いつまでも中国にとって「化外」であり続けてほしいのですが。