アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

名に託す親の思い

2015年11月16日 | Weblog
 難読の、「なまえ」が取りざたされます。「花子」と書いて、「えりざべす」と読ませるのも、「太郎」と書いて、「ぷうちん」と読ませてもOK!法律上全く問題ない。ちまたでは、キラキラネームと呼んでいる。どこの花子がえりざべすなんだって?例ですからっ!実在する可能性はゼロではありませんがね。

 キラキラネームには、特に反対しません。むしろ、賛成。理由は、おもしろいから。で、名付けで注意していただきたいのは…「期待を込めた名前はもちろんいいのですが、過度な期待を込めた名前は自粛したほうがいい」です。「名前負けでは可哀想」ですよってに。過度か、過度ではないかは、どうやって判断するのかって?自分で判断できないなら、私が判断してあげますよっ!

 ひ弱な子の代表みたいな、「力(ちから)」くん。(これ、よく話題に出してます。強烈なインパクトでしたから。この場合、過度な期待とは言いがたいが…。
 羽ばたかない、「大翔(ひろと)」くん。反応が…ないんです。成長と共にはばたきはじめるのかなあ。それにしても、「翔」の人気はなかなか衰えません。「羊」に「羽」が生えた…確かに、素晴らしい漢字。名前負けも、宜なるかな。

 鈍足の、「速人(はやと)」くん。名前負けの典型じゃないのかぁ。周囲は、慣れているのでツッコミを入れる人はいないけどね。
 「末は博士か大臣か」、親ばか。「大臣」という名前には遭遇したことはありませんが、「博士(ひろし)」は、多かったです。団塊時代のことですがね。今、「博士」と名付ける親はぁいないでしょうねえ。

 名前負けではないが、名前の通りに行かないことで取りざたされるのが、お茶の水女子大学の名誉教授だった、井本農一さん(17年前にお亡くなりになっている)。農一さんは、長男。次男は工次さん、三男は商三さん。名前通りだと、農業、工業、商業に従事するはずなのですが…、農一さんは、農業ではなく「国文学者」になりました。
 工次さんは、工学部ではなく農学部へ。商三さんは、MBAとは関係ない、工学部へ…。名前の通りにはならなかった。

名に託す親の思い…これはお願いしたい。虐待やら心中の道づれで死んでいく子が年間およそ100人。どんな名前をつけられていたのでしょうか…きっと、キラキラ光った名前だったことでしょう…。へその緒が付いたまま捨てられていた赤ちゃん(11月3日、茨城県鉾田市)…名前など…どうでもよかったんでしょうねえ、捨てる人にとっては。