人生も佳境に入って、悔いることがそこはかとなく…特に、「あのときの言葉が間違っていたなあ…申し訳なかたぁ…」これが多いです。
つまり、相手の言葉の真意を読み取れず、浅はかな応答をして、相手の心を傷つけてしまった…。
何か一つ挙げろって?…今は、世界一の自由人(焼酎ではない)をしておりますが、30歳代のころは、教員をしていました。
ある日のこと、学級活動の時間に、担任していた13歳の男子生徒に、「先生の目は節穴だ!」と言われたのです。私は、なじられたと思ったモノですから、その子を(言葉で)きつく注意しました。その子は、泣いていました。担任に対して、「目が節穴だ」というのですから…叱られて当然。本当に節穴であれば、「えへへ、バレタか!言われちゃったね」で済ますのですが、節穴ではない確信があったのできつく注意したのでした。
ところが…その子の真意は…
「先生は、状況が全て見えている。素晴らしい。モノがよく見えるということは…なんの曇りもないってこと。そういうの、どこかで聞いたことがあるぅ…そうそう、あの言葉、『節穴』だ。節穴は、よく見えるってこと。ここは、先生へエールを送らなければならない。よし、エールを送ろう。『先生の目は節穴だ!』」
子どもの真意も分からず、泣くほど叱ってしまった…いまでも後悔していますよ。
「鉛筆を一本もらえますか」という随筆。日本画家の千住博さんが書いているんですがね。その中に、中国の世界自然遺産、九寨溝(きゅうさいこう)での出来事が書かれています。
スケッチしていたとき、チベット族の少年が話しかけてきた。通訳によると「描いたものが欲しい」と話しているという。
「絵はあげられないよ、ごめんね」と断ったという。夜になって、通訳は、「絵がほしかったんじゃなくて、何か描くものが欲しいと言ってましたね」と振り返ったという。あれあれ…「先生の目は節穴だ」と同じ状況じゃないか!
千住さんは、「描いた物(スケッチ)?書く物(鉛筆)?…聞き違いか通訳ミスか。鉛筆なら何十本もあげられたのに…。絵を描きたくても描けない極貧の少年がいる。彼のささやかな望みを断ってしまったと後悔するのだった…」と。千住さんて、素晴らしい人ですね。私並みに!心がある人だってことで…。
言葉の真意を読み取るのは何と難しいことか。子どもの言葉の真意を読み取る…「難しい」でかたづけずに読み取らなければ…。
つまり、相手の言葉の真意を読み取れず、浅はかな応答をして、相手の心を傷つけてしまった…。
何か一つ挙げろって?…今は、世界一の自由人(焼酎ではない)をしておりますが、30歳代のころは、教員をしていました。
ある日のこと、学級活動の時間に、担任していた13歳の男子生徒に、「先生の目は節穴だ!」と言われたのです。私は、なじられたと思ったモノですから、その子を(言葉で)きつく注意しました。その子は、泣いていました。担任に対して、「目が節穴だ」というのですから…叱られて当然。本当に節穴であれば、「えへへ、バレタか!言われちゃったね」で済ますのですが、節穴ではない確信があったのできつく注意したのでした。
ところが…その子の真意は…
「先生は、状況が全て見えている。素晴らしい。モノがよく見えるということは…なんの曇りもないってこと。そういうの、どこかで聞いたことがあるぅ…そうそう、あの言葉、『節穴』だ。節穴は、よく見えるってこと。ここは、先生へエールを送らなければならない。よし、エールを送ろう。『先生の目は節穴だ!』」
子どもの真意も分からず、泣くほど叱ってしまった…いまでも後悔していますよ。
「鉛筆を一本もらえますか」という随筆。日本画家の千住博さんが書いているんですがね。その中に、中国の世界自然遺産、九寨溝(きゅうさいこう)での出来事が書かれています。
スケッチしていたとき、チベット族の少年が話しかけてきた。通訳によると「描いたものが欲しい」と話しているという。
「絵はあげられないよ、ごめんね」と断ったという。夜になって、通訳は、「絵がほしかったんじゃなくて、何か描くものが欲しいと言ってましたね」と振り返ったという。あれあれ…「先生の目は節穴だ」と同じ状況じゃないか!
千住さんは、「描いた物(スケッチ)?書く物(鉛筆)?…聞き違いか通訳ミスか。鉛筆なら何十本もあげられたのに…。絵を描きたくても描けない極貧の少年がいる。彼のささやかな望みを断ってしまったと後悔するのだった…」と。千住さんて、素晴らしい人ですね。私並みに!心がある人だってことで…。
言葉の真意を読み取るのは何と難しいことか。子どもの言葉の真意を読み取る…「難しい」でかたづけずに読み取らなければ…。